2回
2025/09 訪問
さすが飛び級でGOLDへ駆け上がった名店!
20250929 (知人に連れて行っていただいて)
焼津の「馳走 西健一」さんに、知人のご厚意で伺いました。
住宅街の中にひっそりと佇む小さなお店で、扉をくぐると、木の香りと柔らかな照明に包まれた穏やかな空間が広がります。決して華美ではないのに、どこか背筋が伸びるような心地よい緊張感があり、店主の穏やかな笑顔に自然と気持ちが和みました。
料理はどれも素材の味を丁寧に引き出した、優しくもしっかりとした味わい。地元・焼津の魚や野菜を中心に、旬を大切にした品々が続きます。器や盛り付けにもセンスが光り、一皿ごとに小さな物語があるようでした。
特に印象に残ったのは、焼津ならではの鰹のステーキ。厚めに切られたポーションにも関わらず身のやわらかさ、旨みのバランスが絶妙でした。お椀の出汁も実にやさしく、ひと口で身体に染み渡るような滋味深さ。どの料理にも、派手さよりも“静かな美味しさ”が宿っていました。
料理のテンポやおもてなしの間合いも自然で、こちらの呼吸に寄り添ってくれるような心地よさ。
派手な演出こそないものの、素材、技、空気感のすべてが調和した、まさに“馳走”という言葉がぴったりのお店です。
静岡の恵みを穏やかな時間とともに楽しめる、とても温かいひとときでした。
季節が変わった頃に、またゆっくり伺いたいと思える素敵な一軒です。
2025/11/29 更新
2026年1月
今年初めての馳走西健一。
訪れる前から期待はありましたが、その想像を軽やかに超えてくる体験でした。サスエ前田という稀有な存在を背景に持つ地の利を、単なる素材力に頼ることなく、ここまで知的に、そして誠実に昇華させていることに、まず心を打たれます。
料理はフレンチを軸にしながらも、枠に収まることなく、素材・火入れ・構成のすべてが「この土地で、この人が作る意味」を静かに語ってくる。派手な技巧や分かりやすい驚きではなく、一皿ごとに積み重ねられた思考と感覚が、じわじわと伝わってくるのが印象的でした。
海の気配、野のニュアンス、そして皿の上に生まれる余白。そのすべてが過不足なく整えられ、食事が進むにつれて、心と感覚が自然に研ぎ澄まされていくよう。
食後には強い満足感とともに、この土地だからこそ辿り着けるフレンチイノベーティブの一つの到達点を見た、そんな余韻が残りました。ご馳走様でした✨