Geric Planktonさんが投稿した福鮨(愛知/栄町)の口コミ詳細

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Seeking the Last Meal of My Life

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福鮨栄(名古屋)、栄町、高岳/寿司

1

  • 夜の点数:4.6

      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2018/02 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5

【追憶の軌跡】名古屋で耽溺する寿司の秀逸。

それは明白な現実逃避であった。
降り立った街は、すでに雨に濡れてネオンが映えていた。
その土地柄や仕入れるネタ、大将の腕によって、確かに食は独自性を訴求する。
一方で、寿司という食文化は、終焉のない深淵と多様な差異によって、かくも感動をもたらすと再び認識する機会を得た。

格式高い暖簾を潜ると、待っていたのはドレッドヘアのにこやかな大将とカジュアル服の女性スタッフというアンバランスであった。
最初に出されたしめ鯖から、感動のオンパレードが始まった。
そうしていよいよ握りが繰り出される。
赤酢を宿した固めのシャリがネタとともに口内で崩れ、ネタとの絶妙な交わりを果たす。
紛れもなく初めての食感であり、潰えぬ驚嘆である。
見慣れぬ日本酒たちが名古屋の夜の饗宴を盛り上げる。
ともあれ、ひたすら多様な技とネタに痺れる夜であった。
締めでようやく名古屋らしい味噌汁の登場である。
帰り際には気さくな大将と語らうこともできた。
大満足とともに再来訪を願いながら、名古屋らしからぬ寒い夜に身を委ねるのであった…

2023/12/17 更新

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