3回
2024/10 訪問
毎月訪問必至の鮨屋!
今回2ヶ月ぶりの訪問でしたが、内容がガラリと変わっていました。
一品目は温かい昆布出汁にバウンウニを入れたもので、昆布を食べるウニとその出汁が合わないはずがありません。グルタミン酸maxで、旨みと香りが食欲を掻き立てます。
続いていつものキャビアと毛蟹ですが、キャビアが若いものということで、いつもよりだいぶ青かったです。
あん肝とソーテルヌのデザートワインはとても美味しい組み合わせでした。今まであん肝はポン酢と紅葉おろし、もしくは奈良漬けなどで食し、辛口の日本酒を合わせていましたが、デザートワインと合わせるとは面白いですね。こんど家でもやってみよー。
ミーバイのフライにタルタルソースをかけたもの、キンキを湯通ししたもの?は普通で、そこまで印象には残りませんでした。
カワハギの刺身と肝、鵡川の柳葉魚(雄)は身がぷりぷりしてとても美味しく、日本酒が進みます。
握りは文句のつけようがありません。
今回も非常に美味しく、大満足で帰路につきました。
見習いの方がいなくなられたせいか、カウンターは6席でした。前は8席くらいあったような気がするんですよね。食に集中しすぎて、記憶が定かではありませんが。
是非頑張っていただきたいと思います。
ご馳走様でした。
2025/01/13 更新
2024/08 訪問
キャビアに始まり玉子焼きに終わる
沖縄の無二。那覇市泊の雑居ビルにあります。数えてみたら今回で10回目の訪問です。一カ月くらい間隔をあけてお伺いしていますが、毎回メニューが大きく変わり、それでいていつもうまい。飽きやすい方でも毎回楽しめることでしょう。
コースは33000円の一本のみ。日本酒はペアリングというか、順に良さげなものを出してくれます。美味しくて珍しいお酒がこれでもか、と出てきますがエンドレスなのでご注意ください。また、ワインはボトルで超高級なものも置いてあります。大将曰く、外国からのお客さんが気前良く開けることがあるそうです。
一品料理は器も美しく、旬の素材を活かしつつ一手間かけたものが多いです。潤菜も8月で終わりでしょうか。
握りはしっかり仕事を施した大ぶりのネタに、シャリの酢の塩梅が絶妙です。個人的には無二さんのまぐろ、雲丹、穴子が大好きです。今回はありませんでしたが、鯵も絶妙です。
今回も飲み過ぎてしまいました。ご馳走様でした。
2025/01/13 更新
12月に入り、那覇も気温が低くなってきました。最高気温が25℃しかありません。今回は今年最後の無二訪問です。
◎キャビア 兵庫の松葉ガニ
無二のキャビアの下にはいつも蟹さんがいます。今回は松葉ガニ。ズワイガニの雄ですね。先月他店でセコガニをいただいたのを思い出しました。蟹の香りと旨みをとても強く感じます。
◎徳島鳴門の真鯛
背中の身は煎り酒が掛けてあり、しっとりとして美味しい。皮は外して炙り、香ばしい香りとネチネチした食感が楽しめます。
お腹の身は皮ごと。コリコリしてとても新鮮です。
上の2品は新政秋櫻と合わせていただきました。甘みと酸味のあるとてもフルーティーな微発泡のお酒です。
○からすみ磯部もち
自家製のからすみ。ねちねちした食感に、濃い磯の香りがします。お餅に挟んで食べるのは初めて。
而今といただきました。餅食べてから飲むと苦く感じる味覚の持ち主なので、ちょい苦でした。
◎青森 大間の青ナマコ
アワビのようなコリコリした食感と独特の滑りがあります。お酢の甘酸っぱさに、柚子や七味がアクセントとなり非常に美味しい。
○あん肝
北海道寿都のあん肝。ペースト状にしてあり、はちみつが掛けられています。蒸したままのものばかり食べてきたため、裏漉しされたものは初めてです。見た目通り滑らかでした。デラウェアのデザートワインとよく合います。以前いただいた蒸したあん肝とソーテルヌのデザートワインの組み合わせの方が個人的には好みです。
○東京湾かます
幽庵焼き。しっとりとした身と、焦げ目が着いた香ばしい皮。葉山椒がよく合います。
ここで、無二。無二で無二。
当店オリジナルの酒ではありません。黒龍の無二です。2015年のビンテージのものをいただきました。醸造後、氷温で5年以上熟成された純米大吟醸原酒。私が今まで飲んだ日本酒の中で最も高価なものとなります。というのも定価が決まっておらず、バイヤーの入札で卸値が決まる日本酒です。
フルーティーな香りと熟成された芳醇な香り。サラッとして飲みやすくやや甘い。しばらく口に含むとどっしりと何とも形容し難い深い味わい。続いて若干香草のような苦味が来るがすぐに消えてなくなる。
凄いお酒です。一生の想い出にします。
ここから握り。
◎鯖 豊後水道 1.5kgの鯖
酢で締まってるが身が分厚くみずみずしい。
脂の乗りが強く、酢の酸味と相まって甘い。めちゃくちゃ旨い。
◎甘エビ昆布締め 富山
鰹の酒盗和え
甘いエビと塩っぱい鰹の組み合わせが最高。
◎金目鯛 銚子
淡白で程よい脂の乗り。ゆずの香りと塩で。
○マスノスケ 国産キングサーモン
一カ月寝かせ、まわりに火を通して漬けにしてある。熟成を感じる。スモークサーモンや鮭とばの様な味わい。
○半熟いくら
最近半熟流行ってますね。
◎トロ 宮城塩釜 巻き網
文句なしで旨い。やはり塩が良いですね。
○車海老 沖縄八重瀬町
ぷりっぷりの海老。食べ応えがあり、やはり甘い。
◎ムラサキウニ 青森大間原産、宮城加工
磯の香りとウニの甘みを楽しめます。普通に旨い。
○白子、キャビア 下にシャリ
濃厚。こってり。ちょっともっさり。
◎穴子
蕩ける。表面の香ばしさと中の身の甘さ。塩のジャリジャリ感が楽しく良い塩梅。
○玉 波照間島の黒蜜
いつものカステラ形式からプリンのような玉に変化。
今回もとても美味しかったです。
そして、黒龍無二はとんでもないお酒でした。あの飲み口と味わいは一生忘れません。お会計金額も忘れませんが、かなり良心的な値段で出してくださったようです。
ご馳走様でした。