1回
2025/04 訪問
二十間坂の頂きにそびえる真っ白な建物で頂くフレンチは驚くほどハイコスパ！
2025/04/26 更新
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函館駅から徒歩30分、市電十字街駅から徒歩５分（二十間坂はかなり急坂なので、バスかタクシーがおすすめ）の函館山ロープウェイ乗り場の近くにある、2020年開業のフレンチレストラン。
東京、フランスで修行後、札幌の「コートドール」でスーシェフやシェフを歴任後に独立したのがこちらのフレンチレストランで、「ゴ･エ･ミヨ2022-2025」３トックで掲載されている。
平日の13:00に予約しましたが、30分ほど早く到着してしまう。
早めの到着でしたが、快く迎えて頂く。
入口は異なりますが1階は曜日限定で開いているサロンで、2階がレストランになる。
おひとり様なのに、嬉しいことに案内されたのは二十間坂が見下ろせる景色の良いテーブル席。
〈グジェール〉
サクッとした食感のやや厚めのシュー生地の中にはクリームチーズが詰まってて、温かくて濃厚なチーズが口の中でふわっと溶ける。
〈越冬人参〉
人参のムースにレンコンとクルトンを混ぜ、アーモンド風味の泡で蓋をした不思議な食べ物。
レンコンの食感と人参の甘みがクセになる。
〈カスベ〉
こちらのスペシャリテ。
エイの頬肉を生ハムで包み、イカスミの生地に閉じ込めてあります。
ほろほろのカスベのベニエの下には、イカ墨を練りこんだマヨネーズが敷かれてて、ほんのりと効きすぎない程度に漂うガラムマサラのスパイシーな香りが食欲を刺激します。
〈前菜 江差産繁虎サーモンの燻製 ジャガイモのワッフルと共に〉
トマトやケッパーを使ったグリビッシュソースの上にじゃがいもを使ったワッフル、繁虎サーモンのスモーク、そして最上部にサワークリームが乗り、周りはバルサミコソースで飾られたマリネ。
軽やかな酸味と甘みの中にケッパーの清涼感と食感が加わったグリビッシュソース、芳醇でフルーティーな酸味のバルサミコソース、爽やかな酸味のサワークリームと異なる３つの酸味。
色鮮やかで脂がたっぷり乗ったスモークサーモンが、複雑に絡み合った異なる酸味全て受け止め、更にワッフルの香ばしさも加わり口の中で旨みが爆発です。
〈メイン 白老阿部牛バラ肉のブルゴーニュ風〉
牛バラ肉のブロックと付け合わせの小玉ねぎ、人参、マッシュルームを赤ワインで煮込んだ料理。
赤ワインでじっくり煮込まれ大きなお肉の塊は、ナイフが不要なほど簡単にほろほろっと崩れ酸味の中に甘みを感じるコク深いソースと合わさり、旨みが口の中でジュワッと広がる。
別皿の付け合わせに18ヶ月熟成させたメークイーンのグラタン。
ふわふわでねっとりとしてて甘みがぎゅきゅっと凝縮されたメークイーンは、ほっぺが落ちそうと呟きたくなるほど美味しい（笑）
〈デザート〉
ヨーグルトのシャーベット、オレンジソース。
ワゴンデザート（別途アイスもある）は、好きなだけ食べてOKのスイーツ天国仕様。
フロマージュ、ナイアガラワインを使ったムース、苺とピスタチオのタルトを頂きました。
更に、マカロンタワーもやって来たので、流石にこちらは持ち帰りに。
ひとつ目に出て来たパンは、表面がかなり硬めの生地で中はもちっとして小麦の香りが豊かなバケットで、こちらはリエットと食べた方が好みでした。
二つ目のパンは、薄くてカリッとした生地に中はもちもちしててほんのり酸味を感じるカンパーニュで、こちらはクリーミーなバターで食べる方が好みでした。
カルピスの無塩バター
乳酸菌飲料カルピス®を作る工程で、生乳から乳脂肪分を分離する際にできる脂肪分（クリーム分）を利用して作られ、カルピス約43本につき1コしか作れない超希少なバター。
力を入れなくてもバターナイフが簡単に入っていくほど柔らかく、コクがありクリーミー味。
豚肉のリエット
蓋を開けて、お尻から押してあげるとニョキニョキ出てくる仕組みのリエット。
これが抜群に美味しくて、カルピスのバターも美味しかったけど、こちらは豚肉の風味豊かで旨みが凝縮したほろほろ食感で美味い。
特にお酒が好きな人はこちらを選ぶでしょう。
入れ物の構造は、銘菓「五勝手屋羊羹」と同じで背面には羊羹をカットする際に使用する糸もそのまま付いている。
あまりに美味しかったので食後に尋ねたところ、どちらのレストランでのみ購入可能だとのことだったのでお土産にしました。
料理だけでも十分にボリュームあったのですが、デザートがワゴンでやって来て好きなだけどうぞだったので、かなり満腹になりました。