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夜の点数:5.0
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¥5,000~¥5,999 / 1人
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脳が震えるニンニク体験!奥渋『にょんにょご』で、人間やめた夜。」
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2025/10/27 更新
渋谷の喧騒を抜け、神山町の奥へ。
灯りに吸い寄せられるように辿り着いたのは、ニンニク愛が爆発するバル──その名も「にょんにょご」。
黒板メニューにずらりと並ぶ“にんにく”の文字。入店した瞬間から、すでに胃袋が覚悟を決める。
店内はカジュアルでありながら、どこか秘密基地のようなぬくもりがある。
木のテーブルと間接照明が心地よく、ニンニクの香りさえ上品に感じてしまうほど。
ここは“臭い”ではなく“香り”を楽しむ場所だ。
まずは「自家製ガーリックチーズ」から。
ふわっと軽やかなクリームチーズの中に、奥底から上質なニンニクの香りがじんわりと広がる。
すぐに出てくるスピードメニューながら、最初の一口で「ここは本気だ」と悟る。
続く「超にんにくギルティガーリックトースト」。
これでもかと山盛りにされたニンニクに、蜂蜜の甘ジョッパイ波状攻撃。
バターとニンニクのコクが蜂蜜で包まれ、まさに“背徳の一枚”。
ナイフを入れる手が止まらない。
「超にんにくギルティペペロンチーノ」は、その名に偽りなし。
通常の十倍のニンニクが使われ、最初の一口から脳髄を直撃。
ここまででも相当な量のニンニクを摂取しているのに、まだ旨い。
ニンニクという素材の奥行きを、ここまで感じられるパスタは他にない。
そして真打ち、「名物‼︎『にょんにょご』の丸揚げ」。
ホクホクとしたニンニクは、まるでクリームチーズのようなねっとり感。
“ニンニクを食べているのに、ニンニクを感じない”という矛盾を成立させる魔法の一皿。
噛むたびに幸福物質が脳内で弾ける。
最後に「マッシュルーム & 4種きのこのアヒージョ」。
ここまで一晩で人類の限界量のニンニクを摂取してきたはずなのに、
このアヒージョが一番“ガツンと”美味しかった。
キノコの旨味とニンニクオイルのコクが見事に絡み合い、
バゲットで掬う手が止まらない。
どの皿にも共通するのは、“ニンニクを主役にしても、食後の重さがない”こと。
上質な素材と、火入れのセンスが抜群に良い。
気づけば店を出る頃には、体中がポカポカして、妙な多幸感に包まれている。
奥渋の片隅で、ニンニクという快楽を極めた夜。
“にょんにょご”は、ただのバルではなく、ニンニクを愛でるための小さな劇場だった。