4回
2025/02 訪問
堀切菖蒲園の酒場昭和遺産 小島屋へ
堀切菖蒲園駅前の通りを一本入った所にあります。
「三祐酒場」と双璧をなす元祖ボールの店で、創業1949年、年季の入った凹字カウンター、広々とした空間、戦後の東京下町の雰囲気を存分に感じます。ゆっくりと流れる時間の中、極上のボールを頂きます。
あらかじめ調合されたエキスを機械で注ぐ店が殆どですが、ここは女将さんが、左手に炭酸の小瓶、右手にエキスが入ったポットで一杯のボールを作り上げるという独特の注ぎ方です。
無限に飲めます。
この日はボール以外にアテで、海鼠、名物酢納豆、湯豆腐、ポテサラ、はんぺんバターを注文。
説明不要のどれもボールのアテに最高。
ワンオペの女将さんの仕切りも良く、ボール好きでしたら、はしごしなくても、ずっといられるお店だと思います。
ご馳走様でした。
また伺います。
2025/02/18 更新
2024/08 訪問
長い時間を経て、お店と常連で創り上げた芸術空間 小島屋へ
堀切菖蒲園の駅前の通りを裏に一本入った所にあります。駅からは徒歩1分ほど。
藍に白ぬきの暖簾、一枚だけ開いたシャッター、赤いひさし、正面から見た出立ちがいつ来てもわくわくさせてくれます。
映画のセットの様な店内は、どこを見ても絵になる景色で、抜けが素晴らしいWコの字のカウンター、若年層もしかり、色んな年代の人達が通ってくるようです。
ここでは皆さんボールを飲んでいるのですが、名物の酢納豆はこのボールに非常に合うアテです。
さっぱりしたアテがボールには合いますね。
職人気質なオーラを纏った女将さんは犬好きで優しく、ワンオペながらもこの広さを完璧に捌いています。お客さんが次々とやってきていました。
何でもないであろう、ただボールを飲む時間が凄い良いものに感じれる場所です。
ご馳走様でした。
また伺います。
2024/08/04 更新
2024/04 訪問
堀切菖蒲園のへそ 小島屋へ
三祐酒場と双璧をなす下町ハイボールの原点、小島屋へ。
堀切菖蒲園駅から徒歩2、3分、駅前の通りを一本小道を入った所にあります。
火水金土の17:00〜21:00までの営業で、常連さんとボール好きがひっきりなしにやってきます。
ここはボール一本と思った方がよく、ビールやウイスキー、焼酎、ワインといった類は無く、菊正宗(熱燗用?)がギリギリある程度。
凹字カウンターをワンオペで切り盛りする女将さんは職人ぽいオーラを放ちながらも、優しく、気さくな人で、店の雰囲気、居心地も良く、通ってしまいます。女性1人でも行きやすいと思います。
ボールのアテもさっぱりしたものが多く、特に小島屋名物酢納豆は欠かさず注文。程よく効いた酢に胡瓜とカニカマの食感が絶妙で美味です。
煮込みも絶妙でこちらもマスト。
酎ハイの語源は、焼‘酎ハイ’ボールで、今日下町ハイボールと言われているものは、天羽飲料製造の謎エキスと言われていたハイボールA(天羽の梅)が入っている為、独特の飲みやすさと美味さがあります。タモリ倶楽部で紹介され、今は広く知れ渡る様になり、立石や小岩の酒屋でも購入できます。
現代風に氷を入れたり、ジョッキで出したりする店が多い中、堀切菖蒲園近辺のボールは今でも昔ながらの氷が無く、ボールグラスにレモンスライスが入った原型のボールを提供する店が多いようです。ボールが飲みたければ堀切という感じですね。
余談ですが、天羽飲料製造は徳島県鳴門市の人達で、鳴門の読み方だと「あもう」と呼ぶのだそうですが、関東の人達はてんばと呼んで、誰もあもうと呼ばなかったので屋号の天羽の読み方を「てんば」に変えたそうです。
ついついボールが進んでしまう小島屋、
夕方過ぎに行って店を出たら夜でした。
ご馳走様でした。
また伺います。
2024/04/21 更新
堀切菖蒲園駅から徒歩直ぐ、駅前の通り言問大谷田線から一本小道を入った所にあります。
戦後に建てられたボールスタンドです。
ガラガラと引き戸の暖簾をくぐり「いらっしゃ〜い」と女将さん。
今ではあまり見かけなそうな、凹字カウンターの空いてる席に座り、とりあえずボールを注文。
いつもは厨房というか中が見渡せる席に座るんですが、この日は初めてテレビが見える席に座ってみました。
「おまちど〜さま〜」とボール一到着。
そのついでにアテ数種注文。
喉が渇いてたので、一杯目は一気に飲み干し、「すいませ〜ん ボールお代わり」、「は〜い」と女将さん。
この「いらっしゃ〜い」「おまちど〜さま〜」「は〜い」という女将さんの発声が何とも言えない良い感じで、酒がすすみますね。
ゆっくりと流れる時間の中、ボールを飲み、のんびりして、極上の時間を過ごせました。
堀切菖蒲園の夜はあついです。
ご馳走様でした。
また伺います。