2回
2025/03 訪問
木の温もり、素材を生かした地球を感じる料理
埼玉県庁の近く、国道17号線沿いに木の大きなドアにさりげなくSALTの店名。お店の中が見えなくて、期待と関心をそそるレストランがある。
名前も佇まいもシンプル。そして、センスの良さ。飾り気のない素材を大事にした料理を出してくれうだろうことが、お店の外観からも伺える。
いつか、きっとこの店に来て、料理を食べたいと思うこと幾星霜。やっと、家人と予定が合い、予約を入れることができた。メニューはシェフのお任せコースの一択。何がでてくるのか、当日にならないとわからない。
期待を胸に、扉を開ける。中は4人掛けテーブルが4卓。オープンキッチンに面したカウンター6席。壁は木。木のテーブル。木製の椅子(飛騨家具かな)。う〜ん。内装もシンプル。天然素材。家人と私の好みに合致する。
カウンターの上には大ぶりの桜の枝がいけられた大壺。季節感の演出。シンプルな内装に桜が生える。テーブルには、ドーナツ盤レコードがナプキンフォルダーになっている。なんか、ナプキンも生成りの麻のような風合い。
まず、ドリンクを注文。料理に合わせたペアリングがあり、シャンパン、ワイン、日本酒で6品出てくるとのこと。ワイン好きな連れはペアリングをセレクト。残念ながら、ノンアルコールのペアリングはない。お酒の飲めない私は、仕方なく、リンゴと中国茶のブレンドを選ぶ。それが、まさかの炭酸でした。乾杯の一口で、あとは炭酸が抜けるのを待つしかないか〜と思い、家人と確認すればよかったと話しているのを耳にしたウエイターのお兄さんが、取り替えましょうか?と言ってくれた。炭酸でないものは、確認するとオレンジジュースと緑茶/烏龍茶の2種類のみ。ドリンク、特にノンアルコール、炭酸なしの充実を今後期待したい。
卓上のメニューも、素材のみを記したシンプルなもの。
レコードは一品目のお皿になるとのこと。ダイヤの形をした小皿が、レコードの針を表し、料理の始まりを奏でるとの説明。料理は、メニューでは「鴨×苺」。でも小皿の料理は、一見ケーキ、宝石のような凝った作りであることが一目でわかる。「ガレットの上に、鴨と埼玉県産苺のやよいひめを〇〇して、△をのせ、チョコをふりかけた〜」と説明され、どういう料理か想像できるが、ごめんなさい。説明を覚えていられなかった。歯応え、素材のハーモニー、絶妙な味付け、とにかく、自分のボキャブラリーの乏しさでは表現しきれない美味しさ。感動ものの美味しさ。
その後続く料理はいずれも、素材の味を最大限に活かし、野菜がとにかくおいしい。ソースもおいしい。美味しいところ以外はないという今まで食べた中で1位に輝くくらい。
ここ数年、料理を食べて感動するという体験がないねーと家人と話していたが、この店は感動を呼ぶ。味に好みのうるさい家人も、美味しいを連発。火加減、塩加減、ソース。全てに感動。ペアリングのワインも美味しいと家人も感動。
特に、深谷ネギの炭火焼き、初めて、大きいままのネギを美味しいと思えた料理。
どれも、春を感じる料理。季節を味わうために、また来たいねーっと家人と帰り道に話しました。
ここも、あまりみんなに広めたくないお店になりました。
2ヶ月ごとにメニューが変わるそうで、リピーターになりそうですが、ちょっと懐に余裕があって、なんか口実がないとなー。普段通うには、ちょっと、いやかなり贅沢かも。
でも、本当に美味しかった。最後のコーヒー、紅茶も美味しく、比べちゃいけないが、コンビニコーヒーより抜群に美味しかった。
お腹も心も満足でした。
2025/03/30 更新
念願の2回目の訪問です。たまたま、仕事が平日休みで、ランチを予約することができました。
今の時期は初夏のコース。
夏を感じるお料理でした。本日のお客は3組。料理の様子を見たくて、カウンター席を選びました。
ガスではなく、IH使っていることを発見。
奥には炭火コンロらしきものが見えます。
オープンキッチンの厨房見るの、楽しい。
葱と鴨油のメニューは当店のオリジナルとのこと。この葱、本当に最高に美味しいんだわ。
鰻が食べられない連れには、予約の際に「鰻が苦手で食べられない」と伝えておいたら、赤鯛に変えてくれていました。
この店の料理は、旬の素材を活かした、丁寧な料理。やはり、美味しく、期待を裏切らない。
見た目も色鮮やかで、今日のテーマカラーはグリーンかな。
フルーツトマトの冷製スープに添えられた、とうもろこしのアイス、とても甘くて美味しい。
2ヶ月ごとにメニューが変わり、次は稚鮎とのこと。
日本の四季に感謝です。
また来たいと思うお店です。