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夜の点数：4.4
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料理・味 -
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［ 料理・味-
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| 酒・ドリンク- ］
★殻ごとの、卵に沁みる母の味！
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2025/10/25 更新
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札幌・中央区の４丁目会館にひっそりと暖簾を掲げる「居酒屋 柳」。
創業44年、今も昔も変わらぬメニュー表が迎えてくれる老舗だ。
店内にはカウンターと座敷席。
扉を開けた瞬間、ほぼ満席の賑わいの中から「今出ますから入れますよ〜」と常連客の温かい声。
その一言で、この店の空気の柔らかさが伝わってくる。
店主と客が家族のように言葉を交わすその風景に、時間がゆっくりと流れている。
女性スタッフの気立ても良く、自然体の接客が心地よい。
この夜は先輩と１時間ほどの語らいだったが、料理も会話も心に残るひとときとなった。
特に印象的だったのはおでん。
なかでも殻付きのまま煮込まれた玉子は、白身も黄身もやわらかく、優しい味わいに満ちている。
こんな玉子には、なかなか出会えない。
大根やしらたきと共に、麦焼酎の水割りを傾けながら、心まで温まる“味の旅”をした気分だった。
帰り際に見送ってくれた店主は、穏やかで控えめな笑顔の女性。
その姿に、この店が長く愛されてきた理由を感じた。
「また来よう」——そう思える場所があることが、札幌暮らしの幸せのひとつ。
居酒屋 柳、心に残る一軒である。