1回
2025/11 訪問
名古屋が誇るフレンチ百名店で季節感あふれるクリエイティブなフルコースを堪能
2025/12/07 更新
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フレンチ百名店の常連。
BRONZE受賞の常連でもあり、ゴエミヨにも載る名古屋を代表するフレンチ。
今回の名古屋観光のハイライトとして手配してみた。二週間前に食べログで予約。
平日の18:30入店。
店内はさほど広くはないが、白を基調とした上品な空間が広がっている。
リネンもパリッとした白。
テーブルの上のモンサンミシェルの明かりが落ち着いた雰囲気を演出している。
カテラリーは今流行りのクチポール。
グラスはリーデル。
音楽は微かにピアノがかかっている。
コースは実力をフルで楽しみたかったのでMENU DE LA FLORAISON（17600円）。
◯アミューズブーシュ
秋の情景/キノコのヴァリエーション
※左の器に入っているのがキノコのブランマンジェ。
※真ん中がタルト、さまざまなキノコと牛頬肉のワイン煮、上に粒マスタード。
パリッとしたタルトに肉の濃厚な旨味。
※右が葉っぱのクッキーに挟まれて秋刀魚を骨までも使ったリエット。とてもサンマ（笑）
いきなり季節感満載で凝っている。
今後の展開に期待が大きくなる。
◯LE CREVETTE
涼しげな器でサーブされるサラダ的な一品。
ぷちっとしたキヌアとムチッとしたエビを根セロリのペーストに絡めて頂く。きゅうりの爽やかさにミントが加わる。
◯熱々のパン登場。フワッとしてクセがなく小麦の味が明確で美味しい。
後半出てくるパンはライ麦が入っていたがこれも美味しかった。
◯LE FOIE GRAS
ハンガリー産フォアグラのア・ラ・プランチャ（スペイン風の鉄板焼きをイメージ）。
鉄板をイメージしてフォアグラの表面に焦げ目をつけてカリッとさせている。
周りがヴィンコットソース。
塩気とコクのあるフォアグラと甘味なイチジクの組み合わせはまさに鉄板。
◯LA ST-JACQUES
スープ（キノコのコンソメ）
銀杏と食用紅葉、外国産のしめじ、北海道産帆立貝でその場でキノコのコンソメをかける。
濃厚なキノココンソメに甘いクリーミーな栗のラビオリ、面白く美味しい。
今日のベスト一品。
◯LE TURBOT
海藻のクルートを纏った天然平目のクサン
クサン（クッション）のように柔らかくふんわり調理したヒラメ。
ソースムクラードはアサリの出汁に日本酒などをブレンド。
ふっくらとしたヒラメに貝のソースがアシスト。
ムール貝は小ぶりだが独特の風味があった。
◯LE CANARD
豊橋産あいち鴨を低温ロースしてから仕上げに炭火焼きに。季節野菜とソースヴィガラード。
皮はパリとしてる。肉の状態も申し分無い。オレンジの香りがあるソースも美味しい。
◯PRÉ DESSERT /LE GOURMANDISE DE DESSERT
プレ・デセール ／特製デセール
※オリーブの葉っぱのアイスとお茶
シェフの育てたオリーブの葉を使用したアイス。
お茶も同じく葉から抽出したオリーブ茶。
オリーブが思った以上にアイスと合う。
ゲランドの塩がアクセント。
※モンブラン
仕上げに凍ったチーズを振りかけてモンブランの雪を演出。これは素敵だ。
上がコーヒークリーム、下に栗のピュレやブリュレ、梨のシャーベットなどが散りばめられている。
甘い、酸っぱい、ブルュレの香ばしい味もする複雑な味わい。
◯LE CAFÉ ET SES PETIT'S FOURS
珈琲、小菓子と共に
りんごのマカロン、レーズンウィッチサンド、巨峰ブドウのヨーグルトのブランマンジェ。
どの料理も凄く凝ってるし、季節感がとてもある。
凝りすぎ、と少し思った皿もあったが総じて美味しく、秋らしさを演出していた。
サービスはベテランの方に対応して頂き、非常にウイットのある会話を愉しむ事ができた。もちろん料理の説明も不足なく、3時間の滞在だったが飽きる事なく、素敵なひとときを過ごした。
最後は竹内シェフに見送りあり。
今回はテーブル席だったので自慢のオーブンキッチンはチラ見する程度だったが、この凝った内容から言えば、カウンター席ならばさぞかし楽しめた事と思われた。お値段も内容から考えると、とてもリーズナブル。
ご馳走様でした。