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甘鯛の鱗揚げ
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金目鯛と筍と蕨の吸物
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刺身 鰹とアマテカレイ
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ホタルイカのお粥
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ノドグロ(紅瞳)の焼き物
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サクラマスと山菜の炊き物
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サラダ
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茶碗蒸し
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土鍋ご飯
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土鍋ご飯
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魚料理おかさんにお邪魔してきました。
店内は洗練られ雰囲気が有ります。
席はカウンターのみで照明で照らされるのはカウンター向こうの厨房とカウンター卓上のみです。客席側は薄らお隣客の顔を認識できる明かりが漏れる程度、またカウンターの照明は一席に一つ、上から料理を照らす専用となっています。意図は周囲のお客様を気にせず目の前の食事を楽しんで頂きたいとのことのよう。
コースターには塩を振ることで水滴でコップとコースターがくっつかない工夫があり、細かなところでも居心地の良さを追求する工夫が感じられました。
目の前の厨房奥の壁も装飾品が一つあるのみで非常にシンプルがゆえ、視界に入る情報は目の前の一皿に集中でき、料理屋として無駄のない洗練られた店内です。
訪れた時期は丁度冬終わりの春先だったため、初春の魚、野菜を使ったコースを提供頂き、春の訪れを感じることのできる充実した楽しい時間を過ごすことができました。
香川でお魚を頂くなら間違いなく此処です。
ご馳走様でした。
また違う時期に是非お邪魔したいです。
以下、頂いたお料理です。
・甘鯛の鱗揚げ
甘鯛はパリパリの鱗と歯触りの良い身を餡かけが包む。甘鯛の噛むほどに出る旨み、餡掛けの酸味、そら豆ペーストの自然な甘みが一体となって良い。
コース一皿目でしっかりと胃袋を掴まれた。
・金目鯛と筍と蕨の吸物
金目鯛の身はふわふわで、筍は食感が小気味良い。透き通った汁は昆布とマグロで取った出汁のようで、香りが心地良く塩味も丁度良い、落ち着く吸物だった。
・刺身 鰹とアマテカレイ
だし醤油と自家製ポン酢、添え物のわさび、酢橘で頂く。
鰹は皮目が炙られ、香ばしさを感じた後、ねっとりとした身から鰹の旨みが口に広がる。
アマテカレイはおそらく初めて食べたが、上質な白身でコリっとして歯触りが癖になる。
自家製ポン酢は大根おろしとネギが入っており、調味料兼薬味としてどちらの刺身も引き立ててくれた。
添えられていた酢橘は一度果汁を搾ると香りが素晴らしく爽快である。
・ホタルイカのお粥
本日のベスト。
ホタルイカの独特な肝の旨み、深み、香りが余すことなく引き出してあり、ほのかな塩味と米の甘味で頂く、癖になる絶品の料理だった。食べ終わった後の余韻も素晴らしい。
これは手が止まらなかったなぁ。。
・ノドグロ(紅瞳)の焼き物
香りがまず美味い。炙られたノドグロの脂は本当に美味い、とダイレクトに感じらる一品だった。強めのタレと下に敷き詰めまれた春キャベツを身と絡めて食べるとノドグロの良さを引き立てる間違いない一口となる。
・サクラマスと山菜の炊き物
サクラマスの身の甘み、ふきのとうの香りが効いた汁、山菜の食感、ふきの苦みと渋み、生のキクラゲのトロトロ食感、一皿で春の様々な食材の特色が味わえる立体感のある料理だった。
・サラダ
モエビ、平貝、ホタルイカ、菜の花、じゃがいも、トマト、春キャベツを青紫蘇が香るサッパリだがコクのあるポン酢ドレッシングで纏めたサラダ。
非常に色鮮やかで見て楽しい、食べればボイルされた各食材の味、食感が楽しめる。あっさりと海と山を感じられる箸休めの一皿だった。
・茶碗蒸し
鯛の真子が具材として入り、鯛の白子餡かけがかけられた、ここでしか食べられない茶碗蒸し。
鯛の白子餡掛けは濃厚で、添えられた木の芽の香りで引き立てられる芳醇な旨みが味わえる。
真子は癖がなく粒感の舌触りが良い。
一般的な茶碗蒸しとは一線を画す一品だった。
・土鍋ご飯
鯛とゴボウの葉で炊き上げられた土鍋ご飯。
鯛の香りにゴボウの葉の優しい香りと食感が加わりとても心地よい。
味付けも丁度良い塩味でおこげが香ばしく、赤だしと漬物を共に食べれば締めとして申し分ない一品だった。