1回
2025/10 訪問
素材の芸術がひろがるランチ — 窯焼きピッツァと旬野菜が織りなす品格（ピザ百名店2025）
2025/11/03 更新
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【注文したメニューと味の感想】
「マーロランチ S」をいただきました。人気No.1ランチということで、期待を胸に注文。最初に登場したのは、プチ前菜・季節のスープ・旬野菜の彩りサラダ・本日のちょこっとショートパスタが一皿に盛られたワンプレートです。視覚的にも華やかで、料理の構成美が印象的でした。本日の前菜「さつまいものマスタード和え」は、優しい甘みのさつまいもと、マスタードの程よい酸味と辛味がしっかり調和し、前菜としての完成度が高く、期待感をほどよく高めてくれました。隣の本日のスープ「かぼちゃ」は濃厚で、かぼちゃ本来の甘さとコクがしっかりと感じられて満足感があり、舌触りも滑らかで心地よく舌に残りました。彩り豊かな旬野菜のサラダは、根菜や葉野菜、カリフラワーなど複数の野菜が彩りよく盛り付けられており、野菜そのものの味わいを活かしたドレッシングは品があって、野菜の甘み・旨味・食感がきちんと際立っていました。ショートパスタは少量ながら、アラビアータ系のトマトソースで程よい辛味と旨味がバランスよく、ショートパスタのアルデンテ感も残っていて、程よい満足感を与えてくれました。そしてピッツァは S サイズ（約18 cm）の「ピッカンテ」（アラビアータソース、モッツァレラ、バジル、唐辛子）を選びました。香ばしく焼かれた生地は外側がほどよく焦げ目がありつつ内側はふっくらもちもちで、辛味がきいたソースが美味しく、モッツァレラのまろやかさやバジルの風味、唐辛子の刺激がきれいに調和していました。モッツァレラの香りは弱かったですが、全体のバランスはとても良かったです。ドルチェは「ラム酒香るカタラーナ」を選びました。表面のキャラメリゼの香ばしさと、なめらかなクリーム層のコントラストが良く、食感も上品でしたが、ラムの香りはやや控えめ。もう少し香りが立てば、より印象的な余韻になり、「大人のデザート」としての存在感が一層引き立つと思いました。（香りが強いとお子さんは食べられないか…。）ジェラートは苺を選び、苺の風味が自然で甘酸っぱさが心地よく、滑らかな食感もあり、デザートとして締めくくるには十分な満足感でした。最後にドリンクはグレープフルーツジュース。苦味と酸味のバランスがよく、コースのガツンとした辛さや濃厚な味わいの合間にリセットしてくれる爽やかさがあり、全体の流れをうまく整えてくれました。
この内容で税抜1,580円は、味・構成・演出を考えると極めて良心的。料理を通して「丁寧に作る」という哲学が伝わるランチでした。
【お店の雰囲気】
ランチタイム（平日）に訪問
店内はカウンター席とテーブル席があります。ひとりでの利用だったためカウンター席を利用しました。お洒落な窯でピッツァを焼く姿や調理風景が見え、臨場感と期待感が高まりました。席数は20席ほどで、小規模ながら落ち着いた雰囲気があり、空間は静かで居心地が良かったです。内装も明るすぎず落ち着いたトーンで、ランチ時は比較的ゆったりと過ごせる雰囲気でした。
【店員のサービス】
店主ご夫妻で切り盛りされているようです。混雑時には提供に時間がかかる可能性がある旨の案内もありましたが、平日ランチではスムーズに提供されました。丁寧な接客で、料理内容やドルチェの説明などもきちんとされており、好印象でした。駐車場は台数制限があり、乗り合わせをお願いされていたため、細かな点も配慮されている印象でした。
【店舗情報】
県道沿いの交差点近くにある店舗で、駐車場は6台分あります。道路と駐車場の間には段差があり、入り口の幅もやや狭いため大型乗用車ではやや不便かもしれません。支払いは現金のみ対応です。店内は全席禁煙で、バリアフリー設計のため車椅子やベビーカーでも入店可能。小さなお子様連れにも配慮された環境です。店内ではイタリアを思わせるBGMが流れ、雰囲気づくりにもこだわりを感じます。
【総括】
平日ランチとして利用し、ランチコース「マーロランチ S」は前菜・スープ・サラダ・ショートパスタ・本格窯焼きピッツァ・ドルチェ・ジェラート・ドリンクとバランスよく構成されており、一品一品の完成度も高く、コストパフォーマンスも非常に良いと感じました。料理全体を通じて旬野菜や手作りのこだわりが感じられ、味や見た目、構成ともに大満足。店内の雰囲気やサービスも丁寧で、ひとりでも安心して過ごせる店舗としておすすめです。