18回
2025/10 訪問
町田市にある元ホテル総料理長のオーナーシェフが旬の食材を活かして作る中華の名店
本日のランチタイムに訪問。点心爛漫Tejimaさんは町田市木曽東にある完全予約制の一軒家中華料理店です。町田街道から一本奥に入った閑静な住宅地の奥にある隠れ家的な雰囲気のお店です。旬の素材を活かして作る中華料理の数々が素晴らしいので毎月伺っています。今月も三連休の最終日の本日伺いました。
今回も点心ランチコース(3800円)を予約。本日の前菜はこちら。ほうれん草の鶏肉巻き山椒ソース、サーモンの紹興酒漬け、地産野菜の中華ピクルスの3品です。まず酢漬け野菜から一口。旨い。野菜は全て地元の農家さんから仕入れていてカリフラワーはターメリックで色付けしゴーヤは少しスイートチリを加え酢漬けにしてあります。相変わらず仕事が細かいですね。
本日のスープは杏仁、蓮の実、ナツメ、金針菜の薬膳蒸しスープ。鶏肉で出汁を取り松茸で香りを添えています。こちらも一口。旨い。鶏肉の旨みと松茸の香りがよく調和しています。
3品目は揚げ海老のスパイシーパウダー銀杏添え。大ぶりの海老が2尾サクッと揚がっておりそこにたっぷりスパイスパウダーがまぶされその下に銀杏が添えてあります。これも美味しいですね。
4品目は栗と一緒に炊いた東坡肉です。皮付きの豚の三枚肉をじっくり炊いた東坡肉は柔らかく香り豊かで実に美味しいですね。これに旬の栗を組み合わせることでさらに特別な一皿になっています。
5品目の本日の蒸し点心は上海蟹の蟹味噌入り小籠包。上海蟹は料理するのは今シーズン初とのことでした。スープをこぼさないように慎重に箸の先で穴をあけスープから頂きます。これも旨い。濃厚な蟹味噌の味と香りが口の中に広がります。
そして6品目は今日のメイン。豆腐の代わりに白子を使った麻婆豆腐(麻婆白子?)です。これはめずらしいですね。Tejimaさんに伺うと麻婆豆腐の豆腐の代わりに鱈の白子を使うのはそれほど珍しい手法ではないですよとのことですが調べてみると赤坂四川飯店でも通常のメニューにはなく常連の方などから注文があった場合に裏メニュー的に出すことがあるようです。これも一口。旨い。淡白な味の豆腐に比べて白子は食感こそ似ているものの味はずっと深く濃厚で美味しいですね。他店だとかさ増しのために豆腐も加えて作ることもあるようですがTejimaさんは白子のみで仕上げています。とても贅沢な一品ですね。
最後のデザートは紫芋の餡で作ったココナッツ団子と杏仁豆腐。食後の口の中がさっぱりする一皿でした。
松茸や上海蟹から栗や銀杏まで季節の食材を使いながら中華料理の伝統的な技法を尽くして特別な一皿に仕上げていくTejimaシェフの熱意にはいつも頭が下がります。毎回お料理をいただくたびに中華料理について教えていただくことが楽しみで数ある料理店の中で唯一毎月訪れているお店です。最後に店頭に並んでいた地産の野菜から冬瓜を一つ買って店を後にしました。今日も美味しかったです。ごちそうさまでした。
町田市の住宅街にある隠れ家的なお店
本日の前菜3品
本日の薬膳蒸しスープ
薬膳はこの4品
揚げ海老のスパイシーパウダー銀杏添え
旬の栗を添えた東坡肉
上海蟹の蟹味噌をつかった小籠包
白子の麻婆豆腐
本日のデザート
地産の野菜
2025/10/13 更新
2025/09 訪問
町田市にある元ホテル総料理長のオーナーシェフが旬の食材を活かして作る中華の名店
本日のランチタイムに訪問。点心爛漫Tejimaさんは町田市の木曽東という少し奥まった住宅街の中にある完全予約制の一軒家中華料理店です。旬の食材を活かして作るお料理の数々とTejimaシェフの気さくなお人柄に惹かれて毎月定期的に伺っています。
今日は点心ランチコース(3800円)を予約して訪問。静かで落ち着いた雰囲気の店内で待つことしばし。最初に提供された本日の前菜はこの3品。中華麩と金針菜の煮物と鯖の燻製の生姜ソース、海老の春菊ソース、サーモンの紹興酒漬けです。まずは鯖の燻製から一口。旨い。軽くスモークした鯖の身はまだ柔らかくふわっとしていて実に美味しいですね。海老の春菊ソースには酢漬けにした茄子と茗荷が添えられています。これも美味しいです。サーモンにトッピングされたゴーヤも酢漬けにされており苦みが巧みに抑えられています。
本日のスープは鶏豆花(ジードゥーファ)。鶏の胸肉を叩いておぼろ豆腐風にした四川省の伝統的なスープだそうです。これは初めて口にします。どんなスープでしょうか。興味は尽きません。まず一口。旨い。これは言われなければ鶏肉とは気づかないかもしれませんね。本当におぼろ豆腐のようなふわふわの食感です。実に滋味深いスープですね。しかもTejimaシェフは鶏豆花にさらに松茸を加えて軽く蒸すことで良い香りを加えていました。このスープは絶品ですね。
本日の蒸し点心は餅米と黒米の焼売と広東風焼売それに小籠包の3品です。どれもシェフお得意の一品ですが安定の美味しさですね。
揚げ点心のサーモンとほうれん草の春巻きには黒酢酢豚が添えられています。これも一口。旨い。最近流行の黒酢酢豚ですが黒酢の甘味とコクが加わって実に豊かな味です。
本日のメインは坊ちゃんかぼちゃと豚角煮の梅干菜ソースです。梅干菜(メイガンツァイ)とは高菜を塩漬けにして干したものだそうでそれをソースに加えてあります。皮付きの三枚肉を使った角煮も小ぶりな坊ちゃんかぼちゃと箸を通すとほろりと崩れるくらいに柔らかく煮込まれていて実に美味しいですね。
本日のメインもう一皿は旬の牡蠣と鱈の麻辣湯です。牡蠣を贅沢に使った麻辣湯は辛さの中に牡蠣の濃厚な出汁の旨味が感じられて実に美味しいですね。ご飯にはいくらの紹興酒漬けをトッピングした餡かけ炒飯が提供されましたが炒飯と一緒に食べても美味しく頂けました。
デザートは杏仁豆腐と酒醸(チューニャン)に漬けた白玉団子です。(写真を撮り忘れてしまいました)チューニャンはエビチリや杏仁豆腐の隠し味に使われる調味料だそうですが日本の甘酒に似た風味がありこれが胡麻の餡をくるんだ白玉団子に実によく合っていました。
牡蠣や松茸など旬の素材を使いながらも中華の伝統的な技法を尽くして中華料理としての一皿に仕上げていくTejimaシェフの手腕にはいつも驚かされます。研究熱心でいつ行っても違う料理に巡り合えるので伺うのが楽しみです。コースに付属する高級な中国茶代としてチャージ料が別途500円かかりますがそれを加えてもこの内容でこのお値段は破格だと思います。今日も美味しかったです。ごちそうさまでした。
住宅街の中にある完全予約制の一軒家中華料理店です。
左から中華麩と金針菜の煮物と鯖の燻製の生姜ソース、海老の春菊ソース、サーモンの紹興酒漬け
まるで日本料理のおぼろ豆腐のような食感の鶏豆花(鶏豆花湯)
蒸し点心
サーモンとほうれん草の春巻きと黒酢酢豚
坊ちゃんかぼちゃと豚角煮の梅干菜ソース
牡蠣と鱈の麻辣湯
いくらの紹興酒漬けをトッピングした餡かけ炒飯
2025/10/05 更新
2025/08 訪問
町田市の住宅街の中にある今月からランチセット(予約制)の提供が始まった中華の名店
本日のランチタイムに訪問。点心爛漫Tejimaさんは町田市の木曽東という少し奥まった住宅街の中にある完全予約制の一軒家中華料理店です。コース料理のみの完全予約制のお店でしたがお盆明けからランチの提供(こちらも完全予約制)を始めると言うのでお電話で予約して伺いました。
本日のランチ(2000円)はメインを4品から選ぶプリフィックススタイルでの提供でした。メインは土鍋麻婆豆腐を選び待つことしばし。最初に提供された前菜はスペアリブ、赤海老とサーモンの紹興酒漬けの3品。まずスペアリブから一口。旨い。時間をかけて炊いたスペアリブは柔らかく味がしみていて実に美味しいですね。コースの半値のランチでも前菜から一切の手抜きがないのはさすがです。
本日スープは冬瓜、とうもろこしの薬膳スープ。薬膳にはナツメとクコの実を加えて干し海老で出汁を取ってあります。このスープもこの店のコースの定番ですね。
本日の蒸し点心はからすみパウダーをトッピングした糯米焼売と干貝柱の肉焼売。焼売にからすみのパウダーとは贅沢ですが実に良い香りですね。
そしていよいよ本日のメイン料理土鍋麻婆豆腐が届きました。熱々の麻婆豆腐が土鍋の中でぐつぐついっています。火傷に注意しながら一口。旨い。辛さ、痺れ感、香りそして旨味が見事に調和した麻婆豆腐です。ご飯には豚バラ肉と一緒に蒸しあげた蓮の葉包み中華おこわが提供されましたがそのまま食べても麻婆豆腐と一緒に食べても実に美味しかったです。
締めのデザートはシャインマスカットとブルーベリーをトッピングした杏仁豆腐。これで一気に口の中がすっきり爽やかになりました。
それにしてもこれだけ揃えて2000円とは俄かには信じられない程のお値打ち価格ですね。技巧が尽くされた料理はどれも美味しく薬膳など健康にも良いものです。今月末までランチのチャージ料がサービスで9月からは別途チャージ料で500円がかかりますがそれでも依然として格安のお値段だと思います。ランチ提供の有無は同店のInstagramで告知されますのでご興味のある方はフォローをお勧めします。今日も美味しかったです。ごちそうさまでした。
2025/08/31 更新
2025/08 訪問
町田市にある元ホテル総料理長のオーナーシェフが旬の食材を活かして作る中華の名店
かつてJR町田駅前にあったホテル・ラポール千寿閣で中華の総料理長を務めていた手島シェフがホテルの閉館とともに独立開業したお店です。閑静な住宅街の中にある隠れ家風の立地ですが前菜、料理、点心からデザートまで全ての工程をオーナー手島シェフが旬の食材を活かして作る独創的なお料理の数々が素晴らしいので毎月伺っています。
今日も点心ランチコース(3800円)を予約。なお各テーブルにポットに入った美味しい中国茶がサービスされ別途チャージ料500円がかかります。今日もポットに入ったプーアール茶を楽しみながら待つことしばし。最初に提供された本日の前菜はこの3品。鶏のレバーとウコンで鮮やかな色を付けたカリフラワー、赤海老の紹興酒漬け、くらげとミニトマトのXO醤です。盛り付けが涼しげでいいですね。まずは鶏レバーを針生姜と一緒に一口。旨い。丁寧に下処理された鶏のレバーは一切の臭みがなく実に濃厚な旨味がありますね。
本日のスープはとうもろこしと鴨肉の薬膳スープ。薬膳にはナツメが使われています。こちらも一口。旨い。旬のとうもろこしの香りと鴨肉の旨味がよく調和しています。
本日の最初の点心は春菊と鱧の揚げ春巻きと広東風焼売。広東風焼売には大き目の海老ととびこがトッピングされています。これも一口。旨い。ぷりっぷりの海老の旨味ととびこの食感がたまりません。点心のもう一品は蒸したて熱々の叉焼饅頭です。刻んだ叉焼がたっぷり入った甘辛の餡が美味しいですね。
そして本日のメイン肉料理である和牛の唐辛子炒めが届きました。唐辛子の赤、さやえんどうの緑、白いゴーヤにパプリカの黄色が実に鮮やかですね。これも一口。旨い。肉質もよく旨味たっぷりです。同時にご飯として鰻の蓮の葉包みおこわが届きました。おこわには干し海老が使われていてそれだけで旨味も香りも十分ですがそこに鰻が加わった贅沢な一品です。これも実に美味しかったです。
最後のデザートは真っ黒い芝麻球と真っ白い杏仁豆腐です。これも色のコントラストが綺麗ですね。芝麻球は白玉粉で作った生地に竹炭か何かで黒い色をつけ中の餡は黒ゴマの餡ですね。中華と言うよりやや洋風な香りがします。杏仁豆腐も美味しいですね。冷たくてなめらかな食感で口の中がさっぱりしました。
食後にはtejimaシェフから中華料理についてお話を伺う時間がありました。その中で職場近くの恵比寿にある中華料理の李白さんというお店を教えていただいたので今度伺ってみます。今日も美味しかったです。ごちそうさまでした。
2025/10/05 更新
2025/07 訪問
町田市郊外にある元ホテル総料理長のオーナーシェフが腕を振るう隠れ家風中華の名店
本日のランチタイムに予約して訪問。かつてJR町田駅前にあったホテル・ラポール千寿閣で中華の総料理長を務めていた手島シェフがホテルの閉館とともに独立開業したお店です。町田街道から一本奥に入った閑静な住宅街の中にある隠れ家風の立地ですが前菜、料理、点心からデザートまで全ての工程をオーナー手島シェフが自ら腕を振るって作る独創的なお料理の数々が素晴らしいので毎月伺っています。
今日も点心ランチコース(3800円)を予約。ポットに入ったプーアール茶を楽しみながら待つことしばし。最初に提供された本日の前菜はこの4品。赤海老の紹興酒漬け、くらげの和え物、細筍の四川風きんぴらに中華麩と金針菜の煮物です。細筍とインゲンの四川風きんぴらは初めてですがなかなか美味しいですね。
本日のスープは豚バラ肉とトウモロコシの夏の薬膳スープ。薬膳には金針菜とナツメが使われています。身体に良いだけでなく豚バラ肉の旨味とトウモロコシの食感がいいですね。
本日の点心はこの三品。トウモロコシの焼売、海老と豚肉の広東風焼売、餅米焼売。この広東風焼売は大き目の剥きえびの上にトビコが散らしてあり見た目だけでなく味も食感も最高の一品です。
本日の揚げ物はこのニ品。鱧とオクラの春巻きと海老トーストです。鱧とオクラの組み合わせが旬を感じさせますね。またこの海老トーストはタイ料理のそれとも中華とも違うどちらかと言えば洋風の趣がある一品ですね。とても美味しいです。
本日のメインは海老と冬瓜と湯葉の干し海老煮込み。干しエビの旨味と香りが具材に染みて実に美味しいですね。
最後のご飯は鰻の蓮の葉包みご飯。これも旬の食材です。鰻と一緒に炊き込んだことで鰻の良い香りがご飯全体に染みわたりとても豊かな味になっています。
デザートは緑豆の冷やし汁粉とココナッツ団子。アイスのジャスミン茶と一緒に頂きます。冷やし汁粉は甘さが控えめで口の中がさっぱりします。そして団子の中身は蓮の実の餡。これも実に豊かな味ですね。
料理はオープンキッチンで手島シェフが腕を振るう様子を見ながら楽しむことができます。毎月伺っていますが旬の食材を活かしいつも違う料理で飽きることがありません。今日も美味しかったです。ごちそうさまでした。
2025/10/05 更新
2025/06 訪問
町田市郊外にある元ホテル総料理長のオーナーシェフが腕を振るう隠れ家風中華の名店
本日のランチタイムに予約して訪問。かつてJR町田駅前にあったホテルラポール千寿閣で中華料理の総料理長を務めていた手島シェフがホテルの閉館とともに独立開業したお店です。町田街道から一本奥に入った住宅街の中にある隠れ家風の立地ですが前菜、料理、点心からデザートまで全ての工程をオーナー手島シェフが自ら腕を振るって作る独創的なお料理の数々が素晴らしいので毎月伺っています。
今日も点心ランチコース(3800円)を予約。本日の前菜はこの4品。くらげの頭の身の杏酒漬け、よだれ鶏、海老の姜葱醤に中華風の煮凝りです。まず煮凝りから一口。旨い。中にはピータンとアヒルの玉子が入っています。涼し気な見た目ですが味は濃厚で美味しいですね。
2品目はすっぽんと烏骨鶏の薬膳スープ。ナツメとクコの実が入っています。まずはスープを一口。旨い。全て身体によい素材を使った薬膳蒸しスープですがすっぽんと烏骨鶏で出汁を取るとは豪華極まりますね。とても深い味わいと芳醇な香りの美味しいスープでした。
3品目の点心は上海蟹の小籠包と赤米の焼売、海老ととびこの広東焼売です。こちらは小籠包から一口。旨い。スープは極上。小籠包の餡には上海蟹のミソが加えられておりとても豊かな味です。
4品目の揚げ物は鱧とオクラの春巻きに中華ピロシキの咸水角です。まず咸水角から一口。旨い。ロシア料理のピロシキ風の見た目ですが皮は餅で作られているようで食感は全く違います。これは初めての味です。鱧とオクラの春巻きもまず断面が綺麗ですね。揚げ方も上々で実に美味しいです。
そして本日の白眉だったのが5品目の四川風の海老の辛子炒めです。春巻きの皮で作られた器の周りにミントの葉が飾られています。辛味の効いた海老を少し砕いた春巻きの皮に乗せミントの葉とともに一口。これは何とも素晴らしい味わいです。間違いなく本日のメインの一皿ですね。
ご飯は中華おこわ。塩漬けにしたアヒルの玉子と鶏肉と自家製腸詰ともに蓮の葉に包んで蒸し上げてあります。本日のコースの締め相応しい優しい味のおこわです。結構ボリュームもありますね。
デザートは自家製エッグタルトと杏仁豆腐。少し重くなった口の中を一気に爽やかにする2品ですね。
お店はオープンキッチンでカウンター越しに手島シェフが腕を振るう様子を見ながら料理を楽しむことができます。この2年くらい毎月の伺っていますが毎回違う料理で飽きることがありません。なおコースにはポットに入った中国茶(本日はプーアール茶)がサーブされチャージ料として別途500円がかかります。今日も美味しかったです。ごちそうさまでした。
2025/10/05 更新
2025/05 訪問
町田市郊外にある元ホテル総料理長のオーナーシェフが腕を振るう隠れ家風中華の名店
本日のランチタイムに訪問。町田市木曽東と言う郊外の住宅街にある完全予約制の本格中華レストランです。かつて町田駅南口前にあり今から4年前にその57年の歴史に幕を下ろしたホテルラポール千住閣で中華料理の総料理長を務めていた手島シェフがホテル閉館に伴ってこの地に独立開業しました。町田街道から奥に入った目立たない場所にある隠れ家風の小さなお店ですが前菜、料理、点心、デザート全ての工程をオーナーシェフ手島氏自身が目の前で腕を振るってくれるお店です。
今日は点心ランチコース(3800円)を予約。本日の季節の前菜はよだれ鶏、くらげの頭の身の杏酒漬け、海老の姜葱醬、中華麩と金針菜です。よだれ鶏のピリッとした辛さと花椒の香りがいいですね。
スープは冬瓜と干し海老の薬膳スープです。薬膳には白芷、金針菜、ナツメにクコの実が配合されています。干し海老の出汁が効いていますね。身体に染み渡るような美味しいスープです。
蒸し点心2種。オマール海老を使った小籠包と海老と豚肉の広東焼売です。どちらも蒸したて熱々で美味しいですね。
揚げ焼き点心は大根もちとポルチーニ茸の春巻きの2品。大根もちには自家製のXO醬が添えられていますが、これが実に大根もちの旨さを引き出していますね。
本日のメインは和牛サーロインの唐辛子炒めと海老とそら豆の炒め物。どちらも見た目が綺麗ですね。牛肉炒めは濃厚な味付けと唐辛子のピリ辛感、海老とそら豆の炒め物はあっさりとした塩味でどちらも中華粥(緑豆とハトムギの中華粥)によく合います。
本日のデザートは杏仁豆腐とエッグタルト。杏仁豆腐はマンゴーのソースにタピオカを加えたものがトッピングされた彩鮮やかなものです。出来立て熱々のエッグタルトは生地はサクッとしていて中はふんわりした絶品でした。最後の一品までシェフの全力投球でした。
料理はオープンキッチンで手島シェフが腕を振るう様子を見ながら楽しむことができます。毎月伺っていますがいつも違う料理で飽きることがありません。今日も美味しかったです。ごちそうさまでした。
2025/06/08 更新
2025/04 訪問
町田市の住宅街の奥にあるランチ限定の点心コースがお勧めの隠れ家風中華の名店
本日のランチタイムに訪問。かつてJR町田駅近くにあったホテルラポール千寿閣の中華料理店「点心爛漫」の総料理長だったTejimaシェフがホテル閉館後に独立し、自宅を改装して開いたお店です。四季折々の食材を使い中華料理の伝統的技法を駆使しながら独創的な一皿として提供するお料理の数々が素晴らしいので毎月伺っています。
今回もランチタイム限定の点心ランチコース(3800円)を予約。本日の前菜はこの3品。中華麩と金針菜の煮物、真鯛のほうれん草と山椒ソース、鰤の香辛料煮付のきんかん添えです。真鯛の白い身に鮮やかなグリーンのソースが綺麗ですね。どうやら今日のコースは春膳がテーマのようです。
2品目は白芷とクコの実を使った薬膳スープ。クレソンと鶏団子を入れた器で蒸しあげられています。これも春らしい目にも色鮮やかなスープですね。薬膳ですが味の方も滋味深く美味しいスープでした。
3品目はシラスと大葉の春巻きと海老トースト。春巻きにシラスと大葉を合わせるとはいかにもTejimaシェフらしいですね。シラスの塩味と大葉の香りが揚げ物の春巻きを爽やかな一品にしています。海老トーストにはバゲットを使うのはめずらしいですね。味も食感も最高でした。
4品目は今日の点心で定番の小籠包ではなく海老豚肉の広東焼売に赤米の焼売でした。広東焼売にはとびっこがトッピングされていますね。食感も味も文句なしでした。
5品目は豚肉の角煮とからし菜。これを饅頭で挟んで刈包にしていただきます。皮付きの豚の三枚肉を使った角煮は柔らかくしかも皮の部分は口の中でねっとりと溶けて実に豊かな味わいです。自家製の饅頭も生地がふわふわで美味しいですね。
6品目は海老の翡翠豆腐。ソースは干し海老で出汁をとっています。これもソースの緑とトッピングされたクコの実の赤が綺麗ですね。しかもこの干し海老出汁のソースは実に香り高く美味しいですね。
7品目は蓮の葉包みおこわ。おこわの具材は中華の叉焼がたっぷり入っています。本格的な叉焼はラーメンの煮豚に慣れた日本人の口にはやや硬めに感じることがありますが、こうしておこわの具材として炊き込むと柔らかくなって格段に食べやすくなりますね。
最後のデザートは杏仁豆腐の桜ジュレと桜餡のココナッツ団子です。中華の春膳の締めに相応しい爽やかなデザートでした。
今回も7品とデザートまで素晴らしい一皿ばかりでした。コース料金3800円以外にポットでサービスされる中国茶(今回はプーアル茶)のためにチャージ料金として別途500円かかるのを加えてもお値打ちだと思います。お店は完全予約制ですが日曜日にはテラス席だけ予約なしでアラカルトメニューを注文出来るそうです。またテラス席では愛犬と一緒に食事を楽しむことができるとのことでした。今日も美味しかったです。ごちそうさまでした。
2025/04/16 更新
2025/03 訪問
町田市の住宅街の中にある完全予約制の隠れ家風中華の名店
本日のディナータイムに予約して訪問。町田市の住宅街の中にある完全予約制の中華レストランです。元ホテルの中華料理専門店の総料理長をしていたtejimaさんがオーナーシェフを務める隠れ家風の一軒家中華レストランです。中華料理の伝統を大切にしながらも独創的で技巧を尽くした料理の数々が素晴らしいので毎月予約して伺っています。
今日は自身の誕生日が近かったのでそのお祝いも兼ねてシェフのおまかせコース(4800円)を予約しました。まず一皿目の前菜は赤海老の紹興酒漬けを中心に手前から時計回りに真鯛の姜葱醤、くらげの頭の身の杏酒漬け、上海の家庭料理の金針菜とお麩煮物そして自家製叉焼です。どれも甲乙つけがたい美味しさでしたが今日は特に真鯛の姜葱醤が印象に残りました。よく蒸し鶏などに合わせる姜葱醤ですが鮮魚にも合うんですね。
二品目は蟹とフカヒレのスープです。スープ自体はあっさりした塩味のスープですが蟹とフカヒレとは贅沢ですね。もちろんスープの味の方もとても美味しいかったです。
三品目は本日の点心。赤米のもち米焼売、海老と豚肉の広東風焼売とポルチーニと雲南省産黒トリュフの焼売です。どれも美味しかったのですが特にこの広東風焼売は蟹肉がトッピングされ贅沢な一品でしたね。また雲南省産の中国固有種の黒トリュフはまだめずらしく私も今回初めていただきましたが欧州産のそれに近いよい香りがしました。
四品目は本日の揚げ物でホタルイカの春巻きとクリスピーチキンです。ホタルイカを春巻きにするなんて言うことはtejimaさんでなければ思いつかないところですね。ぱりっと心地よい歯ごたえとともに口の中に磯の香りが広がる一品でした。
五品目は真鯛の唐揚げ葱ソース。この葱ソースは美味しいですね。油淋鶏のソースに似ていますがたっぷりの葱が入った豊かな味わいのソースでさくっと香ばしく揚がった真鯛の身によく合います。
六品目はナマコとフカヒレの姿煮込みです。どちらもこの値段帯のコース料理ではあまり見かけない高級食材ですが惜しみなく使ってしまうのがtejimaさん流です。もちろん味付けも最高でした。
七品目はオマール海老のピンクマヨネーズソース。二皿続けての高級食材ですが、こちらもソースとフレッシュのピンクペッパーとの組み合わせが味の面でも見た目の美しさでもオマール海老の美味しさを引き立てていました。
八品目は牛ハラミ肉のステーキ豆鼓ソース添え。やわらかいハラミ肉の旨味を豆鼓の塩味と香りが引き出している一品でした。
九品目蒸したて熱々肉まんです。外側の皮はふっくらしていて中の中華餡は旨味がぎっしり。大きさもちょうどいい頃合いでした。
そして料理のラストの十品目です。自家製の腸詰と菜の花の炒飯。腸詰の良い香りと菜の花のほのかな苦みがこの炒飯を特別な一皿に変えていました。
十一品目はデザートです。ザクロとブルーベリーをトッピングした杏仁豆腐とココナッツ団子。先月うかがった時は蓮の実の餡でしたが今回の団子の中身はマンゴーの餡でした。どちらも口の中がさっぱりするデザートでした。
しかしここで終わりではありません。今日はたまたま私以外にも2組の方が誕生日のお祝いでお越しになっていたので、コースの中盤でプロのバイオリニストをなさっているtejimaシェフの義理のお母様が登場し即興でバイオリンでバースデーソングを弾いてくださいました。そしてコースの最後にはtejimaシェフお手製のバースデーケーキがふるまわれました。
ケーキまで入れると何と十二品と言う壮大な中華料理のフルコースでした。でもちょっと待ってください。前述の通りこのコース料理のお値段は4800円です。これを12皿で割ると…なんてちょっと無粋なことを考えてしまいました。これだけの素晴らしい食材をふんだんに使い、一流のシェフが技巧を尽くしたコース料理のお値段がこれとはにわかには信じられない程です。中国料理は以前から好きで国内はもとより台湾やカバー写真にしている中国本土の高級店、中国大使館で専属シェフが作るお料理まで数々を頂いてきましたが、この価格でこのレベルのお料理を提供されているお店には出会ったことがありません。こんな素晴らしい料理の数々を提供されているtejimaシェフには感謝しかございません。いつも美味しいお料理を有難うございます。
お店は完全予約制です。必ず予約してお越しください。また中華料理教室も併営されているのでお店の営業日も限られていることにもご注意ください。なおポットで提供される香りのよい中国茶の代金としてチャージが500円ほどかかります。今日もとても美味しかったです。また来月も伺います。ごちそうさまでした。
2025/03/09 更新
2025/02 訪問
町田市の住宅街の中にある完全予約制の隠れ家風中華の名店
町田市の住宅街の中にある完全予約制の中華レストランです。元ホテルの中華料理専門店の総料理長をしていたオーナーが自宅を改装しレストランと中華料理教室として営業を始めたお店です。天気の良い日曜日にはテラス席で愛犬と一緒に中華料理を楽しむことが出来るお店です。オーナーシェフのtejimaさんの独創的で技巧を尽くした料理が好きでここ何年か毎月予約して通っています。
今日も点心ランチコース(3800円)を予約して伺いました。テーブルの上のポットに入った香りのよいプーアール茶を飲みながら待つことしばし。本日の前菜はこの三品。低温調理された鶏レバー、赤海老の紹興酒漬け、鰹の春菊ソースです。まずは鰹から一口。旨い。春菊のソースとはめずらしいですね。山椒が効いていてくせの強い鰹によく合います。下に敷いてあるのは押し豆腐です。赤海老の紹興酒漬けも美味しいですね。海老もよく吟味されています。
スープは鶏肉と山芋で出汁をとった薬膳スープです。クコの実やナツメなどの身体によい薬膳素材が入っていますがスープの自体の味がとてもいいですね。薬膳スープは身体が中から暖まる気がします。
三品目は小籠包です。独創性のある中華料理でいつも驚かされるお店ですが、この小籠包は基本に忠実な一品ですね。蒸したて熱々で実に美味しいです。
四品目は春巻きとスモークダックです。春巻きの中はサーモンと小葱ですね。上にかかっているのはからすみのパウダーだそうです。春巻きを一口。これも旨い。からすみと春巻きを合わせるという発想はありませんでしたが、これも美味しいですね。下に敷いてあるのは焼売の皮を細く切って揚げたものだそうです。
五品目は油淋鶏です。しその実の香りがするソースで和えてさっぱりした味わいに仕上げた一品です。グリーンアスパラと茄子が添えてあります。
六品目は牡蠣の麻婆豆腐です。これは四川料理出身のtejimaさんの得意料理ですね。牡蠣の火の通し加減が抜群で実に美味しいですね。ご飯にも合う一品です。そう思っていたらこちらの表情を察してか軽く盛った白飯を出してくれました。こんな細かい気配りが出来るのもこの店ならではですね。
七品目は担々麺かあさりの塩湯麺から選べます。かなり迷って私は担々麺で奥さんはあさりの塩湯麵を選びました。担々麺は辛すぎず味と香りは濃厚な一杯でした。あさりの塩湯麵も素晴らしい味だったそうです。
八品目はデザートのマンゴープリンとココナッツ団子です。マンゴープリンの上にはザクロとブルーベリーとミントの葉がトッピングされています。ココナッツ団子の中身は白い餡でした。
本日の八品もどれも独創的な料理ばかりで日曜日のランチを楽しむことが出来ました。実は最後のココナッツ団子の中の白い餡だけ何で作っているのか分からなかったので帰り際にtejimaさんに尋ねたところ「あれは蓮の実で作った餡なんです。」と笑顔で教えてもらいました。料理とは別に中国茶代を兼ねた席チャージが500円かかりますが、この八品の点心コースが3800円というのはかなりのバーゲンプライスだと思います。お店は住宅街の奥にあり町田街道からは全く見えないので本来の意味で隠れ家的なお店ですが、中華料理好きの方は予約して足を運ばれても損のないお店です。今日も美味しかったです。ごちそうさまでした。
2025/02/10 更新
2025/01 訪問
町田市の住宅街の中にある隠れ家的な中華の名店
本日のディナータイムに訪問。町田の住宅街の中にある14席だけの完全予約制のお店です。伝統的な中華料理の味わいと技法をベースとした手島シェフの独創性に溢れるお料理が素晴らしいので毎月予約して訪れています。
今日は年が明けて初めての訪問。今回は新春のスペシャルディナーコース(12000円)を予約して伺いました。
まず前菜は赤海老の紹興酒漬け、鮑の青梅ソース、サーモンの湯葉巻きのピリ辛スパイスとくらげの頭の身の酢漬けの4品。大ぶりの赤海老は紹興酒に漬けたことで身が締まり食感が素晴らしいですね。鮑はちょうど良い加減に火が通っており柔らかい身に山椒を効かせた青梅のソースがよく合います。
2品目はふかひれの上海蟹の蟹味噌煮込み。これは贅沢な一品ですね。濃厚な蟹味噌の旨味を吸ったふかひれは実に豊かな味になっています。
3品目は蟹の爪の揚げ物、胡桃の飴炊きに北京ダック。もちろん揚げ物も北京ダックも美味しいかったのですが、この胡桃の飴炊きは今回初めて食べましたが香ばしくて実に美味しかったです。
4品目は海鮮火鍋仕立て。四川料理が専門のtejimaさんだけに辛さは本格的で食べているうちに額に汗が滲んできますが、そんなことが気にならないほど深い味わいの美味しい火鍋スープでした。
5品目はオマール海老と銀杏の炒め物。これも豪華な一品ですね。濃厚な味わいのオマール海老の身を銀杏と合わせることで爽やかな口当たりになっていました。
6品目は豚の角煮とおこわの蓮の葉包み。おこわは栗とアヒルの卵それに自家製の干し肉と合わせて蒸しあげてありました。これを豚の角煮と合わせていただくと至福の味わいになりました。
7品目は北京ダックの白湯スープ。北京ダックの身を骨ごと煮込んで出汁をとった白湯スープに中華麺を加えた一品です。北京ダックで出汁をとるとはこれも贅沢な一品ですね。
最後にデザートは自家製のマンゴープリンに芝麻球。プリンの上にはザクロとブルーベリートッピングされています。これに加えてデザートティー。ジャスミンを中心に様々な薬膳と氷砂糖を加えた目にも鮮やかなお茶でした。
これまで日本のみならず台湾や中国本土でも様々なお店でお料理を頂き、どこも素晴らしかったのですが、独創性という意味ではtejimaさんのようなお店はなかなか見当たらないと思います。今日のお料理もすべて美味しかったです。ごちそうさまでした。
2025/01/06 更新
2024/11 訪問
町田市の住宅街の中にある隠れ家的な中華の名店
本日のランチタイムに訪問。町田の住宅街の中にある14席だけの完全予約制のお店です。伝統的な中華料理の味わいと技法をベースとした手島シェフの独創性に溢れるお料理が素晴らしいので毎月予約して訪れています。
今回も点心ランチコース(3800円)を予約して伺いました。本日の前菜はこの三品。中華の伝統的なお麩と木耳の煮物、ほうれん草を巻いた蒸し鶏の姜葱醤、牡蠣の自家製XO醤です。海南鶏飯やカオマンガイによく使われる流行りの姜葱醤(ジャンツォンジャン)はやはり蒸し鶏に合いますね。そして自家製のXO醬も実に香りがよく牡蠣との相性も抜群でした。
スープはフカヒレと干し貝柱とサナギタケのスープ。サナギタケは中国の冬虫夏草を日本の企業が大学との共同研究で人工栽培に成功したもので天然の冬虫夏草と変わらぬ薬膳の効能があるそうです。干し貝柱の出汁が効いた身体が温まる一杯でした。
本日の点心はこの三品。小籠包と赤米の肉焼売、ホタテ入り広東焼売です。tejimaさんの小籠包は相変わらず美味しいですね。そして今回の広東焼売はホタテの貝柱に雲丹と海老を加えた贅沢な焼売でしたがとても豊かな味わいでした。
焼きものは表面をこんがりと焼いたローストチキンにスパイシーなパウダーをかけていただく一品。チキンの香ばしさとスパイスの香りが食欲をそそります。下に敷いてあるのは牛蒡を細く切って揚げたものです。
蒸しものは鱈と豆腐の豆鼓蒸しです。鱈の上に添えられた葱の香りがいいですね。豆鼓との相性も素晴らしく見た目も美しい一皿でした。
そして麻辣湯。手島シェフは元々は四川料理のご出身だけあってこの麻辣湯は味も辛さも本格派でした。具材には韓国の食材トッポギを使っていたのも独創的でした。
食事は自家製の香腸とからし菜の炒飯。細かく刻んだ香腸はやはり香りが素晴らしいですね。炒飯自体もぱらりと仕上がっていて実に美味しい炒飯でした。
最後のデザートは秋らしくザクロの杏仁豆腐と黒ゴマの芝麻球でした。お料理を頂いた後の口の中がさっぱりしました。
ランチコースはこれ以外にふかひれランチコース(4800円)とシェフのおまかせランチコース(4800円と8800円)があります。月火水曜日は不定期で料理教室も開かれているのでご来店の際はお電話でご確認ください。今日も美味しかったです。ごちそうさまでした。
2024/12/26 更新
2024/10 訪問
町田市の住宅街の中にある隠れ家的な中華の名店
本日のランチタイムに訪問。元々は町田市内の老舗ホテルのシェフだったtejimaさんが、ホテルの閉館にともなって独立し自宅で開業したお店です。旬の食材を活かしたまるでフレンチのような独創的なお料理が本当に素晴らしいので今月も伺うことにしました。
今日も点心コース(3800円)を予約して訪問。まず前菜は左から鶏肉のオーブン焼きと豚皮をコラーゲンで固めたもの。どちらも青梅のソースでさっぱりといただきます。真ん中はトマトとうずらのピータンの杏酒漬け。うずらのピータンは通常のそれより味が濃厚ですね。最後は中華麩と金針菜の煮物。やや濃い目の味付けが食欲を増しますね。
スープはフカヒレとさなぎたけの薬膳スープ。さなぎたけは冬虫夏草を日本の大学の技術で人工栽培にしたものですが、薬膳としての効能は冬虫夏草と変わりません。滋味深い一品ですね。
点心の一品目は鶏のもみじの豆鼓蒸しです。鶏のもみじは足先の部分で中国本土でも台湾でもよく食されますが日本の中華料理店ではあまり提供していないようですね。
二品目はソフトシェルクラブのスパイス揚げに海老と豚肉の広東風焼売です。ソフトシェルクラブは味が濃厚で湖南風のスパイスが抜群に合いますね。下に敷いてあるのは焼売の皮を細く切って揚げたものです。そして焼売は豚肉、海老ととびこの三重奏でこちちらも実に美味しい一品でした。
三品目は小籠包ともち米焼売。小籠包は皮が破れて中のスープが漏れ出さないように、今回から金属製の皿に別載せして提供されました。こうした細かな配慮もいいですね。もちろんどちらもとても美味しいです。
次は豚足の発酵豆腐煮込み。こちらも鶏もみじ同様にコラーゲンたっぷりの料理です。豚足は煮込みが足りないとごりごりした食感になりますが、こちらは口に入れた瞬間にとろりと溶けるように煮込まれています。
最後は蟹肉の餡かけチャーハンで締め。同行した奥さんが今まで食べた炒飯の中でも出色と評した一品です。塩味の餡に蟹とイクラの香りがとても合っていますね。
デザートはエッグタルトと自家製の杏仁豆腐。どちらも美味しいのですが特にこのエッグタルトはサクサクの生地の食感と甘さを控えたクリームの絶妙な味付けが最高でした。
これまで中国本土や台湾の料理店から中国大使館、日本の高級ホテルの中華料理店までいろいろなお店でお料理を頂き、どこも素晴らしかったのですが、独創性という意味ではtejimaさんのようなお店はなかなか見当たらないと個人的に思います。このお店に通い始めて2年近くになりますが毎月伺ってもお料理にほとんど被りがないことには驚かされます。今日のお料理もすべて美味しかったです。ごちそうさまでした。
2024/11/17 更新
2024/09 訪問
町田市の住宅街の中にある隠れ家的な中華の名店
本日のランチタイムに訪問。町田の住宅街の中にある知る人ぞ知るという隠れ家的なお店ですが、お料理が独創的で本当に素晴らしいので毎月必ず一回は予約して伺っています。今日は点心ランチコース(3800円)をお願いしました。
前菜は鶏のオーブン焼き、海老の生姜ソースにピータンのピリ辛ソースの三品。見た目の美しさだけでなく、その味付けも食欲をそそる前菜ですね。今日は特に海老にかけてある生姜ソースの風味が素晴らしかったです。
本日のスープはとうもろこしと冬瓜の薬膳蒸しスープ。熱々に蒸しあげたスープには白芷や金針菜を中心に7種類の薬膳を使ってとても滋味深い一品となっていました。
最初に供された点心はオクラとサーモンの春巻きと赤米の蒸し焼売。オクラをサーモンで包んで春巻きにするとはtejimaさんならではの発想ですね。春巻き自体もパリッと香ばしく仕上がっていて美味しい一品でした。次は蓮の葉に包んだ中華の栗おこわ。栗の甘さと中華おこわの濃厚な味わいがよく合った一品でした。そして蒸したての小籠包。注意深くれんげの上に乗せて最初はスープを味わい、次に針生姜で黒酢をつけて小籠包を頂きます。このお店の小籠包は本当にいつ食べても美味しいですね。
最後は海老のマンゴーマヨネーズソース。周りのグリーンのソースは青梅のソースだそうです。海老にトッピングされたペッパーの赤色とのコントラストがまるで絵画のように美しい一皿です。もちろん味の方も素晴らしかったです。締めの麺は皮付き豚バラ肉の炸醤麺。香ばしい皮付き豚バラ肉がたっぷり入った炸醤麺は香菜がよいアクセントになっていますね。今日のランチコースの締めに相応しい一品でした。
デザートはシャインマスカットの乗った自家製杏仁豆腐と抹茶のアイスクリーム。どちらも食後の口の中がさっぱりとするデザートでした。
写真の通り住宅街の中にある普通の家の一部を料理教室とレストラン用に改築しただけの一見すると見逃してしまいそうなお店ですが、予約して足を運ぶ価値が十分にあるお店です。今日もとても美味しかったです。ごちそうさまでした。
2024/11/17 更新
2024/08 訪問
町田市の住宅街の中にある隠れ家的な中華の名店
本日のランチタイムに訪問。毎月訪れているこちらのお店では、通常は4800円のふかひれランチコースが8月中はサービスで3800円で提供と言う話を聞いて月末ぎりぎりに伺いました。
まず前菜はつぶ貝の生姜ソース、海老の紹興酒漬けいくら添えと中華麩の三品。どれも手が込んでいて美味しいですね。
スープはナツメやクコの実で出汁をとったとうもろこしと鱧の薬膳蒸しスープ。鱧は日本料理店で出てくるそれのようにきちんと細かく骨切りをされていて味も食感もいいですね。
続いて点心はサーモンの春巻きと海老の上にとびこを飾った広東風の焼売でした。そしてこの後、メニューにはありませんでしたが。シェフからのサービスで東坡肉が供されました。皮付きの豚肉を丁寧に蒸した本当の東坡肉です。これは本当に美味しかったですね。
そしてメインは冬瓜とフカヒレの姿煮です。味付けが独特でちょっと他では食べられない一品でした。ご飯が欲しくなりました。
最後は海鮮の冷やしゴマダレ麺。冷やした器に盛って供されるのですが、見た目も味もコースの締めにふさわしい麺料理でした。
デザートは自家製の杏仁豆腐と緑茶のアイス。どちらもコースのお料理を頂いた後の口の中がさっぱりする美味しいデザートでした。
料理はどれもシェフのアイデアと独創性が光るものばかりで、いつ訪れても料理の被りがほぼ無いことにいつも驚かされます。町田駅からかなり離れた住宅街の中にあり、道から見える看板なども一切置かれていないので、本当の意味で隠れ家的なお店ですが、中華料理好きの方は訪れても損のないお店だと思います。ただし料理教室を併営しているのでレストランの営業日は限られ、完全予約制なのでご注意ください。今日も美味しかった。ですごちそうさまでした。
2024/11/17 更新
2024/07 訪問
町田市の住宅街の中にある隠れ家的な中華の名店
本日のランチタイムに訪問。前回レポートしたのは4月でしたが、実は毎月1回は必ず訪れているお店です。本日は夏向けのスペシャルコース(3800円)を頂きました。料理は相変わらずどれも独創的で素晴らしかったのですが、今回特に出色だったのはまず前菜。サーモンの紹興酒漬けとくらげの頭の身を杏酒につけたものそれに叉焼の梅ソースの3品ですが、どれも凝った味付けでとても美味しいかったです。それ以外に目を引いたのが夏らしくアスパラを撒いた鱧の春巻きで、これも風味も食感ともに良い一品でした。最後に供された鰻の炒飯は中華のたまり醤油を使った黒炒飯でしたが、鰻の良い香りがして締めにふさわしい一品でした。駅から離れた住宅街の中にぽつんと一軒だけあるお店ですが、わざわざ足を運ぶ価値が十分にあるお店です。席数が限られるため完全予約制ですのでご来店の際にはご注意ください。今日もとても美味しかったです。ごちそうさまでした。
2024/11/17 更新
2024/04 訪問
町田市の住宅街の中にある隠れ家的な中華の名店
4月27日に予約して訪問。4月からランチのコースが変わり、メインを一品選ぶ形式になりました。今回は牡蠣の麻婆豆腐を選択。旬の筍を使った前菜に続き薬膳のスープが供されます。どのような薬膳で何の効用があるかも丁寧に教えてくれます。小籠包と焼売に続いてメインとなる麻婆豆腐。牡蠣を使った麻婆豆腐は初めてでしたが、牡蠣の火の通し方も素晴らしく実に美味しい逸品でした。その後は麺と写真にはありませんが筍を使った中華おこわで〆め。デザートは香港で人気と言うアヒルの卵を使ったカスタード饅頭に杏仁豆腐をいただきました。テーブル4席だけのこじんまりとしたお店で、料理教室も併営しているためレストラン営業も限られているので事前の予約は必須ですが、住宅街の中にこんな名店があるのかと驚かされるお店です。
2024/11/17 更新
本日のランチタイムに訪問。町田市木曽東にある完全予約制の一軒家中華料理店です。町田街道から一本奥に入った閑静な住宅地の奥にある隠れ家的なお店です。オーナーシェフのtejimaさんが旬の素材を活かして作る中華料理の数々が素晴らしいので毎月伺っています。
今回も点心ランチコース(3800円)を予約。本日の前菜はこちらの4品。鶏肉と鶏レバーの生姜風味、赤海老の紹興酒漬け、真鯛のほうれん草と山椒ソースそしてスペアリブ黒酢煮込みです。まずは真鯛のほうれん草と山椒ソースから一口。旨い。トッピングされたイクラの塩味と山椒ソース香りが真鯛の味を引き立てていますね。白く輝く新鮮な真鯛にイクラの赤とソースの緑がよく映える一品です。
本日の蒸し点心は小籠包と広東焼売そして糯米焼売の3品。まず餅米焼売を一口。これも旨い。餅米をウコンを使って色付けしてあります。小籠包も広東焼売も変わらない美味しさですね。
本日の揚げ点心はこの2品。鱈とほうれん草の揚げ春巻きと白子の唐揚げXO醬です。からりと揚がった鱈の白子に自家製のXO醬がよく合いますね。香ばしくて美味しいです。
本日のメイン一皿目は海老と冬瓜の上海蟹のカニ味噌ソース。丁寧に蒸した冬瓜に濃厚な上海蟹のカニ味噌をベースにしたソースが深い味わいを与えています。それにしてもこのソースは美味しいですね。思わず「ご飯を下さい!」と言いたくなります。
本日のメイン二皿目は本格的な東坡肉です。東坡肉は皮付きの豚の三枚肉を丁寧に蒸して作った料理ですが口の中に入れると皮の部分がねっとりと溶けて美味しいですね。これもご飯が欲しくなる一皿です。
最後の食事一品目は蓮の葉包みおこわ。季節の栗と一緒にじっくり蒸した中華おこわは干し海老の香りがたまりません。二品目はオマール海老の担々麺。これは贅沢な一品ですね。オマール海老の旨さが凝縮されたスープが絶品でした。
デザートは杏仁豆腐と紫芋の餡で作ったココナッツ団子。蒸したて熱々のココナッツ団子と冷やした杏仁豆腐。どちらも中華料理コースの最後を飾るのにふさわしいデザートでした。
それにしても毎回これだけの品数をたった一人で料理し、自らお客に提供し、料理に関する質問にも気さくにそして丁寧に答えるTejimaシェフの仕事にはいつも感心させられます。料理には別途ポットで供される高級な中国茶代としてチャージ料500円がかかりますがそれでもこれだけの品数の点心ランチコースがたった3800円と言うのは格安に感じます。今回も美味しかったです。また来月も伺います。ごちそうさまでした。