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昼の点数:5.0
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~¥999 / 1人
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六文そば(人形町店)の流儀
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2025/03/12 更新
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2025/02/13 更新
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2025/01/27 更新
都内に何店かのお店を構える六文そばですが、私は職場最寄りの人形町店しか行ったことがありません。が、何年間もここに通い続けて自然と身についた流儀があります。
例えば都内の某老舗ラーメン屋さんみたいな、「ニンニク野菜アブラマシマシ」という呪文のような独自の物言いもあったりして、初めて六文そばにゆかれる方は少し戸惑うのではないかと思います。
そこで私自身が知る範囲での、六文そば(人形町店)の流儀について軽くまとめておきます。
まず、お店に入る前に表にある黄色い看板にメニューと値段があります。基本的には濃い目のおつゆにつかったお蕎麦かおうどん(刻みネギ入り)に対し、揚げたての天ぷらを個別に乗せていただくというスタイルになります。よってその看板を見ながら何を乗せてもらうかを考えてください。
お金のことはあまり気にしなくて良いです。千円札があれば二杯、下手をしたら三杯食べられますから。ちなみに看板の値段も時々古くなっている(最近の世情で若干の値上げアリ)ので、そこは鷹揚に受け止めてください。
お店ののれんをくぐったら、厨房にいる方が挨拶してくれます。これは「あなたの注文を聞く用意がありますよ」の意味です。挨拶してくれない時は他のお客さんの注文を聞いていたりしている場合なので、なるべく向こうさんが声をかけてくれるまで待ってください。とはいえたいていの場合はすぐ「ご注文は?」と聞かれます(もしくは「いらっしゃい」等々)。
それまでのわずかな合間に、カウンターに並んだガラスショーケースに並ぶ天ぷらを見渡してください。
店内はL字型のカウンターのなかに厨房がある形になっていて、そのカウンターの上のショーケースに10種類前後の天ぷらとお稲荷さんなどが置かれています。とりあえず何を食べたら良いか決められなければ、ゲソにしておけばハズレはないです。
注文する時は、「おそば、ゲソ」と言ってください。これが六文そばの呪文です。もちろん麺はうどんも選べます。オプションとしては、
●そば少な目/大盛
●ネギ抜き、ネギ多め/少な目
をお願いすることができます。そば大盛以外は値段そのままだと思います(たぶん)。
何せ単価が安いので、天ぷらをダブル(ゲソと五目、とか)でオーダーされる方も多くいらっしゃいます。私は、ゲソのダブルを良く選びますが。
注文すると即座に、値段を教えてくれますので、カウンターにお金を払ってください。基本的には料金と、出来上がった丼の等価交換が六文そばのルールです。
店員さんがおそばを温め、天ぷらとねぎを乗せてくれるわずかな隙間に、通はお冷を自分で用意します。カウンターのショーケース上にコップがひっくり返して並べてありますので、そこからひとつ取って、入り口わきの冷水器からお水を汲んでおきます。
おそばが供されたら、無言で食べてください。
友だちどうして悠長にお喋りしながら食べる、などという無粋な真似は、このお店には似合わないです。ひとりでサッと食べて、お冷を飲んで帰る、というのが約束です。
スマホでこっそり写真撮るのはOKですが、ビデオ撮影なんてふざけた真似はくれぐれもご遠慮ください。
お食事前にはカウンター上には七味も置いてありますので、お好みで振りかけてください。ただ、まずはそのままの六文そばを味わった後、味変で入れるのがお店への配慮です。
関西の人なら「辛い」というに決まっている、真っ黒でダシの香りが強く、醤油の角の立った江戸下町の本気のおそば汁です。そこに揚げたての、わずかに焦がし気味に揚げられた香ばしい天ぷらを崩しながらお蕎麦を手繰り、途中でお汁の中に天ぷらのダシが溶け出してまあるい味になる。これが本当の六文そばの妙味です。
それを黙って掻っ込んで、食べ終えたらお冷で気持ちを落ち着けてください。
私のような初老で歯の間に隙間のできてきた方は、カウンター上につまようじがありますので、適宜とってください。ティッシュは冷水器の上にあります。
つまようじとティッシュは冷水器下のブリキ缶のごみ箱に捨ててください。
お箸と丼(お汁はついつい飲み干してしまいます)をカウンターにおいて「ごちそうさまでした」というと、お礼の言葉とともに食器が下げられます。
そうしたら長居は禁物。
サッと席を立って、次の方に席を譲ってあげてください。
気持ちよくお店を出た後、人形町の裏道を歩きながら、こころの中であの真っ黒なお汁のおそばを反芻しながら搔っ込む時、ひとはつかのま、井之頭五郎のように幸福でわがままになるのです。