1回
2025/09 訪問
八芳園が織りなす現代割烹、「割烹 BUTAI」の美食世界
割烹BUTAI
2025/11/14
この度は割烹BUTAIにご来店いただき、誠にありがとうございます。
「華 HANA」コースを通じて、秋の恵みと当店の世界観をお楽しみいただけたとのこと、スタッフ一同、大変光栄に存じます。
太刀魚と秋の吹寄せから始まり、松茸の椀物、本鮪の刺身、穴子の柳川、そして土鍋で炊き上げたつや姫まで、一品一品をご堪能いただき、それぞれの料理の意図や季節感を深く感じ取っていただけましたことは、私どもが最も大切にしていることであり、大変嬉しく存じます。
また、日本酒とのペアリングもお楽しみいただけたようで、何よりでございました。
the azabu様がおっしゃってくださった通り、「料理そのものが一つの舞台」「四季の物語を味わう」という素晴らしいお言葉は、私どもが目指す割烹の在り方そのものでございます。
季節ごとに移ろう食材と演出で、新たな物語をご用意してお待ちしております。
ぜひまたのご来店を、スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
2025/09/28 更新
高輪ゲートウェイに新規オープンした八芳園が新たに手掛けた「割烹 BUTAI」は、四季折々の食材を舞台に見立てて供する現代割烹。
伝統的な日本料理の技法を守りつつも、現代的な演出を随所に盛り込んでおり、訪れる者に五感で楽しむ体験を与えてくれる。
この日のコース「華 HANA」は、秋の恵みを巧みに取り入れた構成。
先付「太刀魚と秋の吹寄せ」では、香ばしく焼かれた太刀魚に栗の渋皮煮や江戸風玉子焼きが添えられ、色彩と味わいの双方で秋を表現している。
続く椀物は、松茸の香りが立ち上る澄まし仕立て。焼き目をつけた鱧と酢橘が加わり、上品で奥行きのある味わいを楽しませてくれる。
長崎県産本鮪の刺身は、ねっとりとした旨味が際立ち、雲丹と合わせた白葱の「雪景色」とともに印象に残る一品である。
メインの「穴子の柳川」は、牛蒡と卵でとじた熱々の土鍋仕立て。滋味深い味わいは秋の夜にふさわしく、酒との相性も抜群。
山形県長井市産「つや姫」を土鍋で炊き上げたご飯は、米本来の甘みと艶やかさが際立ち、食事の締めにふさわしい贅沢さを演出している。
日本酒は、赤武や天賦といった銘酒が揃い、料理の繊細な味わいを引き立てた。料理だけでなく、洗練された空間デザインやサービスもまた舞台演出の一部として完成度を高めている。
八芳園が培ってきた格式と現代の感性が融合した「割烹 BUTAI」。ここでは料理そのものが一つの舞台であり、訪れる者は観客として四季の物語を味わうことができる。