3回
2025/08 訪問
これまでで一番のスープモモ!ダルバートも大満足
*お店の雰囲気や接客については、初回訪問時のレビューをご参照ください。
今回、注文したのは「スープモモ」に「ダルバートセット」。
その他、料理とあわせて、いくつかお酒も楽しませてもらった。
最初に運ばれてきたのは、スープモモ。
まずはスープから。
ふわっと立ちのぼるスパイスの香りに、ひと口飲むとカレーを思わせるやさしい風味。
強すぎず、じんわりと広がる奥行きがある。
量もたっぷりだったが、最後には全部飲み干してしまった。
モモは弾力がありながらも噛むと、もちっとした食感。
中の肉餡はジューシーで、旨みがぎゅっと詰まっており、スープの味わいと合わさるとさらに深みが増す。
上に添えられた香草が爽やかなアクセントに。
シンプルでありながら、食べ終わるころには「また食べたい」と思わせてくれる満足感のある一品だ。
続いて運ばれてきたのは、「ダルバートセット」。
日本人向けにアレンジしたダルバートセットは、見た目も彩り豊か。
日本米が使われているが、このセットのカレーとの相性はとても良い。
ダル(豆)カレーは、さらりとした口当たり。豆の風味とやさしい塩味が、ほっとする味わい。豆が完全に溶け込んでしまわず、具材として残っていておいしい。
ドライチキンカレーは、チキンにしっかりとスパイスが絡んでいて、辛さは抑えられつつも旨みが濃厚。食欲を引き立てる。
ミックス野菜のアチャールは、酸味とスパイスの香りが効いていて、全体の味にリズムを加えてくれる。
チャツネは、まろやかな酸味と少しの辛味が混ざり、カレーやご飯に添えると味の変化が楽しめる。
パパドは食感のアクセントとして欠かせない存在。通常は手で握るように砕いて、ご飯に振りかける。
このカレーや副菜たちは、それぞれを順番に味わっても十分においしいし、生のキュウリや人参を、ペースト状のアチャールに付けながら食べてもよい。
ただ、ダルバートの醍醐味は「まぜること」。
ご飯をほぐし、豆カレーを少しずつ混ぜ、チキンカレーを重ねて、アチャールやチャツネ、青菜を添えると、ひと口ごとに表情が変わる。
最後は全部をしっかり混ぜて食べるのがオススメだ。
全体として、本格的なダルバートの要素を残しながら、日本人の口に合わせて辛さやクセを和らげており、初めてダルバートを食べる人でも親しみやすいセットになっている。
その意味において、「ちょうど真ん中に落ち着いた一皿」であり、食べやすさとまとまりの良さが特徴的である。
次回はいよいよ、ナン&カレーを食べに来たい。
ごちそうさまでした。
ダルバートセット 他にサラダ、スープ、ドリンクが付きます
スープモモ
スープモモ
ドライチキンカレー
ダル(豆)カレー
サグ(青菜炒め) & ミックス野菜のアチャール
チャツネ
ダルバートセット
サラダ
卵スープ
マンゴーラッシー
ハイボール
生ビール
内観
2025/10/05 更新
2025/08 訪問
飾りすぎない、穏やかな実力店!SMILE!
2025年8月12日にオープンしたばかりの「SMILE」さんを訪れた。
そのお店は、中川区の県営中川住宅が立ち並ぶ一角にある。
ネパール人スタッフさんが切り盛りするお店のようなので、典型的なインネパ店を想像していたが、その真新しい看板には、いつもの「インド・ネパール料理」ではなく、代わりに「アジア料理・カフェ・レストラン」と書かれていた。
店内に足を踏み入れると、四人掛けテーブルが3つ、二人掛けが2つに補助椅子が1つ。
カフェのように小じゃれていて、ネパール国旗、釈迦のイラスト、ヒマラヤ写真などのいわゆる、インネパ「三種の神器」は見当たらない。
その分、空間全体がすっきりとしていて、装飾に頼らない清潔感が際立っている。
店内BGMも、ネパールの音楽が小さめにかかっていて、ちょうどよい感じだ。
迎えてくれたのは二人の店員さん。
若い店員が元気よく声を張るスタイルではなく、熟練シェフとウエイターの、素敵なおじさま二人体制である。
ウエイターはとても流暢な日本語を話し、その物腰も落ち着いていて、自然な安心感を抱かせてくれた。
さて、注文したのは単品で、「生春巻き」と「エビマヨ」。
メインには「インドセット」。カレーの辛さは激辛の4番。ドリンクにはマンゴーラッシー。あとはビールなどを注文した。
生春巻きは、もっちりした皮の中に卵が巻かれた豪華版。
エビマヨは、私の貼った画像からは確認できないだろうが、マヨソースの下に隠れた衣が薄くてパリパリとした食感。海老自体もおいしい。
ここで生ビールをゴキュゴキュと。
衣の香ばしさとマヨの甘みが、泡の苦みでふっと消えていく。
ほどなく、ステンレス製ターリー皿に盛られたインドセットが運ばれてきた。
ダルバートとはひと味違い、カレー皿の横にはサラダやチキンティッカが並んでいる。
また、インネパ式ダルバートでよくある「サラサラカレー+日本米」ではなく、こちらは「インネパ流カレー+バスマティライス」という逆パターン。
どうかと思ったが、これが意外にもよく合う。
バスマティの軽やかな香りと、固定セットのダルカレー&バターチキンという、甘めな種類のカレーが互いを引き立てる。
そして、それぞれのカレー自体の味がいい。
「激辛」を選択でも、さほど辛くなかったものの、辛味の芯はきちんと感じられる。
ダルカレーは豆の風味がやわらかく、後からスパイスがじんわりと広がる。
バターチキンも、まったりとしたリッチさの中に香りの輪郭があり、甘いだけで終わらない。
いつもなら、自分では選ばないカレー2種だったが、それぞれのカレーを見直す結果になった。
副菜もぬかりがない。チャツネや大根アチャール。さすがにサラダは混ぜなかったが、ゆで卵やチキンティッカまで混ぜて食べた。
バスマティライスの上に刻まれた、赤タマネギの香りや食感もアクセント。
サラサラカレーかインネパカレーか。辛さはどうか。
日本米かバスマティライスか。はたまた、チーズナンか。
人それぞれ好みがあるし、地域による客層に合わせたメニュー編成というお店側の工夫もあろう。
ただ感心したのは、単純にこの店のカレーがおいしかったこと。
そして、このインドセットは内容こそ違えど、全体としてダルバートが見せるような「混成の妙」を、うまく一皿にまとめてみせた。
この店のシェフは腕がいいと思う。
また違う料理を食べに再訪したい。
ごちそうさまでした。
インドセット 他にサラダ、スープ、ドリンクが付きます
エビマヨ
生春巻き
卵スープ
サラダ
マンゴーラッシー
生ビール
ハイボール
バスマティライス
バターチキンカレー
チキンティッカ & ダル(豆)カレー
ムラコ(大根)アチャール
チャツネ
期間限定のオープニングメニュー
内観 その1
内観 その2
内観 その3
内観 その4
外観
2025/10/05 更新
*お店の雰囲気や接客については、初回訪問時のレビューをご参照ください。
中川区にある「アジアン料理・カフェ・レストラン SMILE 」さんへ、ランチタイムに訪問した。
プレオープン期間中に限定メニューを2度いただき、正式オープン後の通常メニューは今回が初めてになる。
この日の注文は、ちょい飲みセット、アルダム、チーズナンセット、そして数杯のアルコール。
チーズナンセットは、ベーコンポテトチーズナンを選び、カレーは追加料金でポークチーズカレーに。ドリンクはマサラ茶にした。
手始めに、ちょい飲みセット。
生ビールにパパド、チキンティッカ、サラダが付く。「まずは軽く一杯」という入口としては、十分すぎる内容だ。
一般的に、こうしたハッピーアワー系のセットは、夕方の空いた時間帯など、時間に制限があることが多い。
だが、このちょい飲みセットは時間帯の縛りがない。いつでも頼めるのが、素直にありがたい。
次に運ばれてきたのは、アルダム。
アルダムとは、もとはカシミール地方発祥のじゃがいも料理で「アル=じゃがいも」、「ダム=蒸し煮」という意味。
汁あり、汁なし、その定義も広いが、ネパールでは汁をほとんど使わずスパイスでからめるドライタイプが家庭料理として定着しているようだ。
日本のインネパ店で出てくるのも、このスタイルが多く、言うなれば「スパイスこふきいも」であろう。
この店のアルダムは、見た目の仕上がりも美しく、黄金色に染まった芋が皿の上でつややかに光っている。
角の立ったじゃがいもはしっかり形を保っており、噛むとほくっと崩れる。
表面を覆うスパイスの香りがふわりと立ち、カレーっぽい油の重さはない。
地味な料理だが、芋を丁寧に扱った手仕事が光る一品だ。
ちなみに、ところどころに散る黒い粒(マスタードシード)は噛むとガリッと固く、食べられるが、気になる人は避けてもよい。
そして、いよいよベーコンポテトチーズナンとポークチーズカレーの組み合わせだ。
まずは、ベーコンポテトチーズナンから。
ベーコン、ポテト、チーズ。
日本の洋食トリオが、ついに、ネパールの窯で出会ってしまった!
熱いうちに頬ばれば、チーズがとろけ、ポテトがほくり。ベーコンが口の中で、軽く燻る。
ハッキリ言って、旨い。
このまま「総菜ナン」として食べても成立する完成度である。
続いて、受け止め役となるポークチーズカレー。
焼き目のついたチーズの下から、赤みがかったオレンジのカレーがのぞく。
表面に浮いた油の層がほどよく輝き、見た瞬間に食欲をそそる。
チーズとカレー、豚肉が自然に溶け合い、まろやかで奥行きのある味わいだ。
それをベーコンポテトチーズナンにつけると、重厚な旨みの層が口の中で重なり合い、スパイスの刺激がそれらを鮮やかにまとめ上げていく。
くどくなりそうな組み合わせだが、スパイスの利いたグリル料理のようなまとまりで、最後まで違和感なく食べられた。
心地よい満腹感に浸っていると、絶妙なタイミングでアイスマサラ茶が運ばれてくる。
ひと口飲んでみると、スパイス感は控えめで、印象としてはやさしいミルクティーに近い。
料理のあとに残った味の余韻を受け止め、この一食を穏やかに締めてくれた。
今回から正式オープンとのことだが、プレオープンで受けた印象は、今回もしっかり続いていた。
このまま、地元に自然と根付いていってほしい。
また、違うナンとカレーの組み合わせを試しに来たいと思う。
ごちそうさまでした。