どさんこアスリートさんが投稿したARMONICO(東京/代官山)の口コミ詳細

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どさんこアスリート

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ARMONICO代官山、恵比寿、中目黒/イタリアン

1

  • 昼の点数:4.8

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/06 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

我が家のベストイタリアン

昨年初訪問して以来2回目の来訪である。外苑前のmalcaさんと並んでイタリアンとしては我々が最も好きなお店の一つである。お店は代官山駅から徒歩5分ほどで、キッチンが見渡せてライブ感満載のカウンター席が4席と、個室が2つの比較的小さなレストランであり、ランチは水曜のみの営業である。コースは11,000円のPranzoBコースを予約時に指定済みで、ワインペアリング4種コースを当日注文。シェフは大分県のご出身であり、可能な限り、大分の食材を仕入れて活用している。一品目は由布院産モッツァレラをムース状にしたカプレーゼで、チーズの下にトマトのジュレ、上にブラッドオレンジジュースを泡状にしてまとわせた一皿である。まずもってビジュアルが美しい。ジューシーで滑らか、ツヤツヤのモッツァレラにトマトの酸味、オレンジの酸味と甘味が互いにしっかりと味わいを主張しつつも喧嘩せずに、よいハーモニーを奏でている。出足から一気に高いハードルを超えてきた。続いて2品目は石鯛のカルパッチョ。豪華にキャビアが乗っており、白味噌のムースにカリフラワーが添えられている。これまたビジュアルがもはやアートの世界で食べるのが勿体無いくらいである。しかし、食べるために来たので、そんなことは言ってられない。食べてみると新鮮な石鯛と白味噌のムースの優しい甘味が交わってこれも大変美味である。3品目は穴子とジロール茸のリゾットである。柔らかくて優しい食感の煮穴子がふんだんに入っており、その穴子で取った出汁とフルーツトマトの甘みが何とも深い味わいを醸し出しており、ジロール茸も良いアクセントとなり、こんなに美味しいリゾットがあるのかというくらい美味しい。続いてパスタはイサキを主な具材として、濃厚な魚介出汁、上部にカラスミを散りばめた豪華なスパゲティーニである。濃厚で深い味わいのソースにアルデンテのパスタ、ふっくら柔らかく火入れされたイサキが渾然一体のハーモニーを奏でており、最上級の美味しい以外に表現のしようがない。じゃがいもを練り込んだ自家製フォカッチャも熱々の状態で出していただき、そのままでも抜群に美味しいが、濃厚パスタソースと絡めたらそれはそれは最高の組み合わせである。
続いてメインは京都の中勢以さんという有名なお肉屋さんから仕入れた但馬牛の熟成されたサーロインのグリルである。カウンター席なので、シェフがどのようにお肉に火入れをするか見ることができるが、炭火での火入れと予熱での火入れを丁寧に何度も繰り返しており、さすがプロの手際である。そんな丁寧な仕事を経て、登場したお肉は和牛のサーロインにありがちな脂多めの柔らかい味わいではなく、むしろサシは少なめの赤身肉のようにしっかりとした歯応えがありながらも、決して固くはなく、口の中でジューシーな肉汁がジワッと滲み出してきて最高である。
ここでデザートに入る前に追加料金はかかるが、お腹に余裕があればおかわりパスタを提供可能との業務連絡。スパゲティアマトリチャーナと卵黄で練り上げた細打ちパスタタヤリンに島豚のラグーソースの2種類とのこと。イサキのパスタが絶品だったこと、パスタに目がない我々にはおなかの余裕があるかあるかないかなど顧みる以前に、もはや断るオプションは考えられず、2品ともありがたく頂くことにした。アマトリチャーナ、島豚ラグーソースのタヤリンとも想像以上の逸品であった。
デザートはピスタチオのクリームブリュレとイチゴのジェラートの組み合わせである。濃厚なクリームブリュレの甘さとイチゴのジェラートの酸味がよいハーモニーを奏でて飽きさせずに最後まで美味しく頂ける最高の組み合わせである。お茶菓子はチョコレートシュークリーム、ラズベリーのタルト、オペラケーキ、アーモンドフロランタンであり、お茶菓子というレベルではなく、もはやメインのデザート級である。コーヒーも濃いめで美味しく、一品目から続いた絶品続きのコースを締めくくるにふさわしい逸品であった。
約9ヶ月ぶりの久しぶりの来訪であったが、前回に引き続いて今回も最高のイタリアンを堪能させてもらった。すぐというわけにはいかないが、次の来訪はいつにしようか、既に検討が開始されている。

2025/06/18 更新

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