西園寺ひなたさんが投稿したlib(東京/門前仲町)の口コミ詳細

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西園寺ひなたのグルメ紀行

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lib門前仲町、越中島、木場/ビストロ、創作料理、イタリアン

1

  • 夜の点数:4.9

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2025/12 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

金曜夜のご褒美ディナー。門前仲町で味わう想像を超えるアラカルト体験は驚愕のコストパフォーマンス


仕事を終えた金曜日の夜は久しぶりに門前仲町へ。
伺ったのは今1番勢いがあると言われている「lib(リブ)」。門前仲町駅6番出口を出てすぐの落ち着いた路面店になります。
到着すると店内はすでに満席で、外から見ても熱気が伝わってくるほどの賑わい。
テーブル席も楽しそうですが、やはりここでは一番好きなカウンター席が特等席。
目の前で料理が仕上がっていく音やシェフたちの動きがよく見えて、食事の時間そのものがライブのように感じられるのがたまらないポイントです。

この日は2人のシェフとホールスタッフさんが絶え間なく動いており、その連携が実に見事。
ホールが埋まり、スタッフさんの手がいっぱいのタイミングには、シェフ自らテーブルまで料理を運んでくれることもあり、そうした距離の近さや温かいサービスがこの店の魅力をさらに引き立てています。忙しい週末の夜でも、接客の丁寧さは一切ブレず、居心地の良さについ長居してしまいます。

こちらのもう一つの素晴らしさは、アラカルトで自由に構成できる点。
ワインに合わせて軽めのおつまみからスタートするのも良し、しっかり食べたい人向けのメインやパスタまで幅広く揃っており、その日の気分で組み立てられる楽しさがあります。

まずは 金目鯛のカルパッチョ ロースト昆布のオイル〜オレンジとのカルパッチョを。
これが驚くほど美味しく、下に敷かれたカリフラワーのペーストソースが秀逸。
まろやかで優しい甘みがありつつ、金目鯛の旨味を邪魔せず、そこにフレッシュなオレンジの香りと酸味が加わることで、爽やかさと奥行きが同時に広がります。ロースト昆布の塩味と旨み、食感が官能的。最初の一皿から「今日は絶対当たりの日だ」と確信できるほどの完成度。

さらに人気のおばんざいコーナーから、3種類を盛り合わせにしていただきました。
• レバパテ 〜無花果のキャラメリゼ〜
• ウフマコ 〜カシスマスタードソース〜
• モッツァレラブリュレと生ハムフルーツ

どれもまさに衝撃的な美味しさで、丁寧な仕込みがひと口ごとに伝わってきます。特にモッツァレラブリュレは、こんがりとキャラメリゼされた香ばしさとミルキーさのコントラストが絶妙。この日のフルーツは千葉県産の梨で、ジューシーな甘さと生ハムの塩気が重なり合い、思わずうっとりしてしまうバランス。レバパテもコク深く、ウフマコは滑らかな仕上がりで、全てが主役級の一皿でした。

そしてパスタは種類が豊富で迷いましたが、今回は 大黒神島産カキとニンニクの芽のカルティエーラ スパゲッティ を選択。まず目に飛び込んでくるのは、大ぶりの牡蠣がいくつも豪快にのったビジュアル。その存在感に思わず声が出るほど。ひと口食べると、もちもちとしたアルデンテのパスタに牡蠣の旨味がしっかり絡み、にんにくの芽の香りが全体を引き締めてくれる絶妙なバランス。濃厚すぎず軽すぎず、絶妙な火入れでレア感を残した牡蠣のぷりっとした食感が贅沢で、まさに“気を失う美味しさ”でした。

一緒に出していただいた シェフ渾身のフォカッチャ はふっかふかの焼き上がりで、ローズマリーがほんのり香る優しい味わい。シンプルなのに深い、美味しいパンとはこういうことか、と感じさせる一品です。

そして最後のデザートには バスクチーズケーキ を。冷蔵庫から丸いホール状のバスクチーズケーキをシェフがカットしている瞬間を見てしまい、期待が一気に高まる。食べてみると、そのなめらかさがもう尋常ではなく、口に入れた瞬間に溶けていくようなクリーミーさ。甘さのバランスも絶妙で、これまで食べてきたバスクチーズケーキの中でもダントツの“過去一”。

アッピア出身の若きシェフは人柄も素晴らしく、磨き込まれた技を持ち真摯に料理に向き合う姿に感動しました。
金曜夜の特別感とlibの温かい空気、そして一皿ごとの完成度の高さに改めて惚れ直す夜。門前仲町で間違いなくおすすめできる、大好きな一軒です。

~今月のドリンク~
Orange Wine
1.ポッジョ・ビアンコ・オルトゥーゴアンドレア・チェルヴィーニ
(エミリア・ロマーニャ州/オルトゥーゴ)
熟したフルーツの要素。複雑な香り、バランスのよいオレンジ。、
2.レモーレクアルティチェッロ(エミリア・ロマーニャ州/マルヴァジア)
-トロピカルな華やかな香り。
強い酸とタンニン、旨味のあるビターなオレンジ。
3.ビアセーテ
(ラッツィオ州/オットネーゼ)
-スモーキーでビターな香り。
果実味豊かでタンニンが心地良いオレンジ。

2025/12/07 更新

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