3回
2025/02 訪問
特製肉じゃが定食
やっと再訪できた"八代目 傳左衛門めし屋"
ほんとうは、前回初めましてからもっと早くに伺わせていただきたかったのですが。。
年が明けてからなんせ
なんせ無駄に多忙を極めておりまして
1/5に初めて伺った時からこの日は2/9
念願の再訪を果たすことができました
八代目店主はこのたびも変わらぬ温かさで迎えてくださり、初めて伺った際のことをなんと鮮明に覚えていてくださった
八代目の常連でもなく、めし屋に足繁く通う私たちでもないのに
当時注文した定食までも覚えていてくださって
ものすごく嬉しくて有難くて、営業時間前にも関わらず注文時にまたしてもカウンターで私のトーク炸裂(゚Д゚≡゚Д゚)
いや、そんなことより速やかに札を受け取り2階へと上がって行けと
おそらく私以外の登場人物(B型男子)は密かに思っていたかも解りませんが
またしても八代目店主のお人柄の良さに甘えてしまいました
そして今回の注文は「特製肉じゃが定食」を
この定食ほんとうはね、初回訪問時にいただくべきであったと前回ご馳走さまをしてから深く反省♀️
というのもですね。
この定食こそが八代目の顔となるメニューであるから。
店主曰く、「まずは肉じゃが定食を召し上がってみて、美味しいと判断してくださったら八代目の定食は全て間違いないです」とのこと☝️
凄いな、この店主
(2回目)
ご自身のお料理の腕に絶対的な自信を備えていらっしゃることがまず☝️
にも関わらず、まずはこの定食を召し上がっていただきたいという登竜門的な道筋を客側の私たちにひいてくださっている
八代目の特製肉じゃが定食が美味しいと判断できたら、もはやこちらのめし屋に通わざるを得ない選択肢を客側が選ぶシステムをつくりあげているのです。
2回目の訪問にして甚だ恐縮ではありますが♀️
そんなこんなでこの日は特製肉じゃが定食を注文させていただきました
札を受け取り階段を上がっていくと、2階に広がる全貌はやはり古き昭和の良き時代の食卓風景
ちゃぶ台にお座布団、畳の上ではまるで幼子が無邪気に遊ぶ情景が手に取るように見えてくる。
傍らには目を細めながら優しい笑顔で見守る祖父母の姿までも☺️
木目の大きな窓からは谷中の入り組んだ路地裏が令和の時代であっても誇らしくその全貌を通し
ちゃぶ台に腰を下ろすともう言葉など要らないのよ
ゆっくり穏やかに流れる時間の中にただ、ただ身を任せて私の特製肉じゃが定食を待つのみ
運ばれてきた定食は、丁寧な小鉢が2品とお野菜たっぷりのお味噌汁、箸休めは紅白のお漬物
そしてメインの八代目特製の肉じゃがはじゃがいもも人参も大きくて柔らかくて、お出汁が優しくしっかりと染み込んでいて、もういただく前から美味しいのは解りきっていたこと
玉ねぎはお口の中でとろとろに溶けていくし
お肉の旨みは優しいお出汁のその風味に安心して浸かりきっている
美味しいという表現どころか、よっほど期待値爆アゲして行ったにも関わらず期待値MAXを余裕で突破してくれるそんなレベル
ちなみに、今回もごはんは玄米を選んで健幸的にいただきました
普段の不健康極まりない私の諸々ルーティンがこれで払拭されるという訳では決してないけれど♀️
そんなこと誰よりも私自身が解りきっていることだけれども
それでも八代目 傳左衛門めし屋の定食は、間違いなく私の身体をこの上なく幸せにしてくれるのです
しかも今回特製肉じゃが定食をいただいた結果、美味しいと私の身体が判断したのだから♀️
八代目に通い詰める選択肢を全力で掴んだまでだ
食を通じてこれほどまでに喜びを与えてくれる、美しい和の心に臆することなく触れることのできるめし屋が谷中の街にはあります
古き良き時代を彷彿とさせる温かなめし屋です
昨今、やさぐれている令和の若者は速やかに行け。笑
きっと感じ取れるものが、心に浸透してくるものがあるはずだから
ひとりでも多くの方に訪れていただきたい"八代目 傳左衛門めし屋"です☺️
退店時は店頭に長蛇の列でしたので、週末はやはりご予約が確実かなぁと思います✍️
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『八代目傳左衛門めし屋』
(予約可)03-5834-8246
◎営業時間:11時-15時
定休日 月曜日・火曜日
※営業時間・定休日は変更となる場合があります
ご来店の前に店舗にご確認ください
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ご馳走さまでした
2025/02/17 更新
2025/01 訪問
唯一無二のめし屋
令和の時代。
想像を遥かに超えるめし屋に出逢ってしまった。
始まりは、「みやちゃん、このお店超絶オススメだから是非一度行ってみて」の一言から。
発言元がグルメに関しては信頼のおける方であった為、その日を私は心待ちにしていました。
『八代目傳左衛門めし屋』
(Webから一部抜粋)
「八代目傳左衛門めし屋」は新潟出身の店主が、地元やつながりのある生産者から仕入れた食材でご飯を提供する定食屋です。
「傳左衛門(でんざえもん)」は、店主の家系の屋号で、現在の店主が八代目にあたります。
越後の国から江戸に出てきた初代・傳左衛門にちなみ、ここ谷中に傳左衛門めし屋が生まれました。
ふむ
兼ねてから谷根千散策に訪れるたびに、昔ながらの風情に触れ。
時代の変化と共に決して変わることなくそこに在り続ける物や人情に、取りこぼしが発生しないよう心動かされてきました。
「下町風情」と一言で片付けてしまうにはさすがに表現が乏しすぎる。
「八代目傳左衛門めし屋」はまるであたかも日本の始まりから、この場所に佇んでいたかのように見えました。
まるであたかも溶け込んでいた堂々たる風貌を確かに備えてはいたのです。
ですが、これほどまでに歴史あるめし屋だったとはこの時点でまず好きが発動。
営業時間は11:00-15:00、お昼の時間帯のみです。
先述の通り、信頼のおける発言元からめし屋の詳細はある程度連携されていた為、開店時間前には店頭に並ぶつもりで伺いました。
10:30ほどに到着。
車の通行の妨げにならぬようありとあらゆる角度からめし屋の店構えを捉えうっとり。
そして黒板に書かれたメニューの数々にA型の本領発揮、優順不断さが炸裂。
鶏肉と野菜たっぷり炒め定食か、はたまた揚げ鶏とゴロゴロ野菜の黒酢和え定食か。
しかも"くどすぎない優しいすっぱさの黒酢和え"のパワーワードに惹かれるも。
いや、むしろくどすぎる破壊的なすっぱさであれば尚良しが私流であった為。
選ばれしは前者。
ごはんは白米、玄米から選べることも個人的にはものすごく嬉しい選択肢でした。
食生活に気をつけたいと思っていても、普段の生活の中で玄米をいただくという習慣が私には無いに等しかったから。
そうこうしている内に店主が中から、「お寒いでしょうからどうぞ中にお入りください」と声を掛けてくださり、何だこの優しい微笑みで谷中の街に舞い降りた天使は。
彼と顔を見合わせて「とんでもない、開店時間までこちらで待たせていただきます!」と申し上げたのですが。
店頭でこのやり取りを続けても逆にご迷惑がかかると反省しお言葉に甘えさせていただきました。
入店するとメニューを決めてから支払いを済ませ、札を持って2階へと階段を上がります。
ここで私の熱弁開始。
どうしてもこのめし屋に来たかったこと、知人からめし屋の話しを存分に聞いていたこと、その知人がいつもこちらでお世話になっていること、など。など。
店主は嫌な顔ひとつせず最後まで付き合ってくださいました。
「おすすめの定食はどのメニューですか?」と伺うと、「定食は全て私が作っているのですが、自信を持っておすすめできる内容ばかりなので、お客さまの今日の気分でお決めください」と。
「魚が召し上がりたいか、お肉の気分であるか。空腹具合では揚げ物を欲しているのか、本日の気分でお選びください」と、続けられました。
まるで天使のような店主からのその言葉を受け、決して嫌味などではなく凄まじいなこの人、と至極自然と尊敬の念が沸き起こりました。
グルメな知人が是が非でもこのめし屋を訪れて欲しいと私に託した心象に合点がいったというか。
遅かれ早かれこの場所に導かれる運命だったのではないかとさえ思うのです。
(※本年も継続して無宗教)
時間前にも関わらず快くご対応くださった店主に重々に礼をお伝えしてから。
待ち焦がれていた2階へと階段を踏みしめ、踏みしめたその先に「八代目傳左衛門めし屋」の真骨頂を発揮する古民家の真の姿を、私は目の当たりにすることとなるのです。
2階へと上がる階段を一歩一歩踏みしめながら向かったその先には。
その先に広がっていた情景はまるで心温まる田舎の祖父母宅のようでした。
優しい笑顔で、声で「おかえり」と迎え入れてくれるような、そんな穏やかな和みの空間が広がっていたのです。
もはや古民家の良さが集結したであろう和のお座敷。
縁側のお席には木漏れ日が差し込み冬の凍える寒さを忘れさせてくれました。
畳のお座敷からは谷中の街並みを眺めることができ、めぐりんのバスが通り過ぎるたびにこの空間は一体誰の手によって誂えたものであるのかと錯覚をしてしまうほどに。
めし屋に入って和の空間に腰を下ろしただけでただ満足してしまうだなんて。
なかなかにして経験し難いその現実に、心のざわつきを覚えながらも全身が温かさで優しく包み込まれていくような不思議な感覚に陥りました。
そしてほうじ茶(温)と玄米緑茶(冷)が飲み放題のこのサービスが嬉しすぎた。
お食事をいただく前にはほうじ茶で身体を潤し、お食事をいただいた後は玄米緑茶の香ばしさに身を委ねる。
穏やかな時の流れに抗う術もなくただ、ただただその空間に溶け込み身を任せていく。
ものすごく贅沢な時間であったと今も尚感じています。
店主自慢のお料理は、丁寧な小鉢2皿とお野菜がゴロゴロ入ったお味噌汁と。
この味噌汁が私今まで味わったことのない旨みそのものでして、出汁の風味がお野菜そのものでした。
なんと表現したら回り道せず伝わるのであろうかと模索中なのですが。
単に薄味を感じるのではなく、しっかりとしたお野菜の旨み、出汁の風味が大前提に活かされている。
美味しいも身体に優しいお味もそんな表現は1口目から超越しているのです。
素材本来の旨みがここまで味わえることなどそうそうないと思う。
豚肉とたっぷりのお野菜は塩麹炒めで仕上げられていました。
いわゆる貪欲な舌にただの美味を押し付けていく余分な味付けはなく、こちらもやはりお野菜や豚肉の旨みだけを味わえる。
身体は喜ぶどころか歓喜の雄叫びを上げ続けているし、身体にとって優しさの真髄は迷うことなく明確化され続けているのです。
どうしたらこんな美しいお味に仕上がるのか。
どうしたら身体にこれほどまでの喜びを与え続けられるのか。
最上級に値する適宜な表現を私はこの先も模索し続けていくと思います。
やがていつの日か答え合わせができるその日を願って。
お近くの方は絶対に行ってください。
遠方の方はご多用の中誠に恐縮ではありますが、時間をつくって訪問されてください。
新しい年を迎え数日が過ぎたばかりではありますが、間違いなく今年1番の和の食に出逢うことができました。
心が震えました。
このめし屋をただ通り過ぎて終わらなくて良かった。
知人からの情報提供ではありますが、立ち止まり扉を開くことができて良かった。
心底そう感じています。
私と同じ体験をひとりでも多くの方にしていただきたいです。
ご自身の身体に誓って、決して後悔することはないと思います。
私の次なる目標は全メニューをまずは制覇達成すること。
今から楽しみで仕方ないのです。
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並びの状況はその時になってみないと分からないのですが、週末はご予約が確実かと思われます。
『八代目傳左衛門めし屋』
(ご予約可)03-5834-8246
◎営業時間:11時-15時
定休日 月曜日・火曜日
※営業時間・定休日は変更となる場合があります
ご来店前に店舗にご確認ください
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ご馳走さまでした。
2025/01/06 更新
これまでのことを省みると
11時オープンの"八代目傳左衛門めし屋"に30分ほど前には伺い
2階のお座敷に堂々と座るという何たる図々しさを露呈し続けてきたわけですので
このたびの訪問はきちんと開店時間に伺おうと、B型男子とも約束を交わし有言実行。
八代目に着いたのは11時を少し過ぎた頃であったと記憶しておりますが、なんと並びなし( ゚д゚)ハッ!
そっと店内を覗き込むと八代目店主が気づいてくれて、両手をブォンブォンと振ってくれました✋
言ってもさ、まだまだ5回目くらいの訪問なわけでして
そこまで認知してくれてる?と戸惑いながらも、後ろを振り向いてみたり「え、私?」というようなジェスチャーを店主に送ったわけですよ。
そうしたらば今度は首をブォンブォンと縦に振る始末。
(失礼)
八代目店主がこのように出迎えてくださったこと、純粋に嬉しかったです
座敷でお酒を呑むわけでもなく、大人数で訪問するでもなく。
八代目の定食を美味しくいただいて帰るというそれ以下でもなくそれ以上でもない私たちなのに。
なんというか、店主の挙動からはまるで特別感を贈られたかのよう
ほんわか心が温かくなりました☺️
美しい文字が整頓された黒板メニューの前では、いつもの迷う儀式から
八代目の定食はどのメニューを選んだとてほんとうに美味しいので、余計に悩ましいこと
この日の彼はお魚の気分であったらしく
さもすれば私はお肉か
なぜか彼とは無駄に対立を遂げたくてお肉のメニューを注文させていただきました
「豚しゃぶ温野菜定食(日乃本一のタレ/わさび味)」
タレはゆず味とどちらにしようかそりゃあ悩み抜いたのですが
「でも、わさび好きだからわさび味のタレにする!」と八代目店主にお伝えしたところ。
「私も実はわさび味の方が好きです!」との返答が
「でも、わさび苦手な方も中にはいらっしゃるでしょう?なので一概にオススメはできないんですよね〜」と
どちらのお店に伺っても、こういう何気ない店主とのやり取りがものすごく好きで私。
なんというかな
言葉足らずに文字に起こすと陳腐に伝わってしまう私の至らなさ満載ではあるのですが
こと八代目店主に関してはさりげない言葉のやり取りがとても心地よいというか、対、人への扱いが極めてお上手なのだと思う☺️
上からの物言いに感じさせてしまったら申し訳ないのですが
ただただ丁寧な接客が有難いというわけでは決してなく。
かと言って無愛想な接客は激おこプンプン丸というわけでもなく
この人にしか、この店主にしかできない接客というものが如何に心地よいかということ。
過度にする必要もなくて過小にすぎる必要もなくて、そのままをありのまま伝えてくれて私も受け取れることのできる瞬間というものが。
何物にも代え難い店主からの贈り物なわけです
八代目の豚しゃぶ温野菜定食、このたびもほんとうに美味しかった
小鉢がいつも丁寧なのも嬉しいし、箸休めの漬物が紅白なのも嬉しい
お野菜たっぷりのお味噌汁もお出汁の風味が独特で優しくて。
玄米ごはんは身体にとってありがたや
メインの豚しゃぶ温野菜は、お野菜たっぷりめがかなり嬉しかった
豚肉の旨みがギュッと閉じ込められていてヘルシーにいただけるのも女子の醍醐味だな
そしてわさび味のタレがお肉にもお野菜にもめちゃくちゃ合う
お肉とお野菜とのバランスがこれ以上なく良いというか
俗に言う神すぎるバランスなのも身体がストレスなく受け入れてくれると思うし
目をいくら凝らそうが舌を慎重にして食べ進めていこうが欠点なるものが存在しないことがもはやお見事としか
八代目の定食のようなお食事を毎日の食生活に取り入れられたら、私は喜んで健康診断を受けるのにと思いながらも傳左衛門めし屋を後にしました
退店時には店主も忙しく動かれていたので、お声は掛けずとも深々とお辞儀をして"ありがとう"が伝えられたかな☺️
私のトリセツは食いしん坊がすぎるとしても、食を通じてこんなにも幸せを感じられることが嬉しくてどうしようもない
また次回店主の愛の込められたアクションも密かに楽しみにして
ありがとうございました
ご馳走さまでした