miya_gourmetさんが投稿した銀座 稲葉(東京/東銀座)の口コミ詳細

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東京グルメ旅

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銀座 稲葉東銀座、新橋、築地市場/日本料理

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2026/02 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

喧騒を忘れ、日常を穏やかに彩る日本料理

華やぐ銀座で、幸福感に痺れる。

『銀座 稲葉』

何事にもとらわれない唯一無二の場所。

日本料理において、"融通無碍"の世界観を奏でるのがチーム稲葉。

そのお題目はコースメニューのみ。

これって、料理長の絶対的な自信の表れでしかないと思うのです。

料理長・金子隆一氏による美しくも見事に洗練されたこだわりの極意を、堪能してまいりました。

銀座八丁目の地。

昭和通りからは少し外れた路地裏に、突如現れるのは堂々たる門構え。

店内は凛とした空間に炭の薫が漂い。

随所に散りばめられているのは穏やかな木の温もり。

この対比がまずは面白い♬

心和やかに落ち着く中、神経を研ぎ澄ませばまるで空気の流れを視覚で捉えることができるかのようでした。

ディナーで訪問させていただいたこの日。

膳はおまかせコースのみ。

美しい四季の移ろいを感じさせるのは、料理長がこだわり抜いた逸材の数々。

客人の五感は優しくも確実に刺激され、チーム稲葉が織り成す世界観は印象に深く残ります。

店を訪れ、カウンターのお席へ座ると目の前で繰り広げられていたのは、"音"と"薫"との美しくも厳かな融合でした。

中でも特段惹き寄せられたものは、炭火の音と薫と。

稲葉の料理長・金子氏がチーム稲葉と共に創造される"融通無碍"の世界観に触れることのできる瞬間。

まず初めのお料理は、蕪のすり流し。

味付けは特に無く、素材の甘さのみとの事。

蕪のとろとろの食感を心込めて楽しみながら、この素材の甘さに感服。

ものすごく優しくて、ものすごく丁寧な甘さを、贅沢に味わい尽くしました。

次なるは、春の食材イイダコと濃厚な雲丹とを組み合わせた上質な小鉢。

堪らんね、何だこの奥深さは。

イイダコの食感にしろ雲丹の濃厚さにしろ、どうしてここまで上品に纏まるのか。

それぞれの素材を混ぜ合わせたとて、旨さはとっ散らからないのよ。

それぞれの旨さをきちんと味わえる。

春を運んで来てくれた菜の花の存在にもホッコリ。

おまかせコースは鰻の巻き物、椀物、お造りへと進んでいくわけですが。

いや、待って、ちょっと待ってよ。

稲葉の日本料理が極めて旨い、だけでは決してなくて。

料理を彩る器の美しさにまで目を見張る有様。

料理人が料理人として、こだわりを抱き続けていきたい箇所には、一切の妥協を許さない。

そんな揺るがない強さが、まるで厳かに料理長から伝わってくるかのようでした。

潔さというか。

おそらくは人格者であるがゆえの料理長としての風格の表れかとも思ふ。

そして稲葉のスペシャリテ、フカヒレのうま煮が実に素晴らしかった。

フカヒレは中華料理で使われる食材であると、視野の狭い私は自分勝手にそう認識していたのですが。

いやいや、いやはや、こんなにも旨くその姿を日本料理に翻してくれるとは。

驚きでしかなかった。

フカヒレの食感はそのままに、優しいお出汁との美しいコラボレーション。

熱々でいただいているにも関わらず、フカヒレの旨みがその熱さをも超えていく。

素材の良さを存分に届けてくださる料理長の手腕が振るわれる結果、我々が感じ得ることのできる満足度の深さとは。

こんなにも深いものなのかとただ、ただ浸り続けていました。

春巻きは白子の濃厚さとネギ味噌との抜群な相性の良さに酒が捗り。

ハマグリの煮麺はこのお出汁の深みを存分に堪能するが為の逸品。

ハマグリのお出汁だけだと、ただ甘くなってしまう傾向にある為、しじみのお出汁も使用されているとの事。

料理長からの丁寧な説明も随時有難かったです。

土鍋で炊きたての白米は、雪椿というブランドのコシヒカリ。

米のひと粒ひと粒が立ち、ツヤの美しさに米の甘さなるものが極めて贅沢に味わえる。

なんとこのごはんはおかわりし放題ということで、ごはんのお供に合う明太子で私はいただきました。

後にも先にこの明太子ごはんの美味しさには出会えないと思うのです。

そのくらい美味しかった。

熊本県はあか牛のサーロインは柔らかくて、肉の味が兎にも角にも濃い。

肉肉しさの力強さと、繊細な旨みとがまるで百花繚乱のよう。

目を閉じて深く、丁寧に味わうこの瞬間こそが、こんなにも尊い時間の流れであるものなのかということもまた、料理長に教えていただいたそんな気がしています。

デザートは爽やかにブラッドオレンジのパフェ。

柑橘のジュレが見事に華やかで、ブラッドオレンジの甘さを堪能させていただきました。

お茶菓子は山椒のガトーショコラ。

実山椒と粉山椒とを使われているとの事でした。

この、なんというかガトーショコラをスパイスと組み合わせる構成を熟考される真実にもひれ伏すのだけれど。

スパイスとガトーショコラとの融合がね、これほどまでに"和"を感じさせてくれるものなのかと、最後の最後まで感動の嵐。

お抹茶の渋みも、深く丁寧に味わえることは、もはや日本人で在る故の誇りなのでしょう。

彼と何度もお顔を見合わせては、「表情筋緩みっぱなし」と楽しく会話も弾みました♬

「食は人を笑顔にする」

これに尽きると何度も思った。

食は人を笑顔にする、このことに尽きる。

そしてこんなふうに感じさせてくれる場所が、"融通無碍"の世界観を織り成す『稲葉』であるのでしょう。

お料理の美味しさのみならず、チーム稲葉のホスピタリティの高さにも、幾度となく胸が熱くなりました。

ほんとうに。

ほんとうに素晴らしかった。

料理長のお話しも非常に興味深く、絶えず耳を傾けさせていただきましたが。

限り有る時間の中でだからこそ、聞き足りないと、物足りなさを感じられることまでもが幸せの証です。

日本料理を通して、融通無碍の世界観を通して、チーム稲葉がゲストに伝え続けてくださる想いの丈を、我々は迷うことなく明確に受け取ることができる。

そんなふうにも感じています。

美味しかった。

日本人で良かった。

幾重もの教えを胸に刻み込んで、私は私の日常へと帰ります。

ありがとうございました。

ご馳走さまでした。

2026/02/14 更新

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