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渋谷の喧騒を抜けた奥渋エリアに、創業45年の老舗酒場「神子元」がひっそりと暖簾を掲げる。扉を開けると、寡黙ながらも温かみのある店主が一人で切り盛りする小さな空間。メニュー表はなく、アテも日によって変わるスタイルだ。 この日、店主におすすめを聞いてみると、「お造り盛り合わせ」と「そば」が出てきた。お造りは見るからに新鮮で、マグロやタコ、シマアジなど、脂と歯ごたえのバランスが絶妙。お通しには、滋味深く煮含められたバイ貝が供され、早くも日本酒が恋しくなる。 驚いたのは〆のそば。なんとこれ、すべて店主の自己流による自家製とのこと。手打ちならではのコシと喉ごしに感服する。渋谷一旨いそば。そう評しても言い過ぎではないだろう。お洒落なグラスに注がれる菊正宗の常温酒を片手に、老舗の“変わらぬ自由”を味わう夜だった。 飾らないからこそ、奥深い。まさに奥渋の隠れ家。「神子元」はそんな一軒だ。 ■お造り盛り合わせ 1600円 ■そば 1000円 ■サッポロ黒ラベル(中瓶) 750円 ■菊正宗上撰 700円 ■お通し(バイ貝煮) 500円
2025/06訪問
1回
吉原の老舗蕎麦屋【能登屋本店】に腰を据え、昼日中からもりそばを前に一献傾けた。わさびをつけ汁に溶かし、薬味を入れ、そばをたぐりながらビールを口に含むと、潔い風味が胸に染み入る。 才人が交わり、江戸の文化を華開かせた土地に、今こうして盃を傾ける自分がいる。ささやかな一枚のそばと一献の酒が、時を超えて粋を結ぶ。その瞬間、自分もまた江戸の通人になれたような気がして、胸が熱くなった。ありがた山の寒がらす! ■もりそば 600円 ■キリンラガー(中瓶) 650円