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大井町の東小路飲食店街に暖簾を掲げる小さな小料理屋。カウンターに6〜7人と半個室一つという規模ながら、リーズナブルな価格でふぐ料理がいただけちゃう隠れ家的な酒場である。 「ふぐ唐揚」はカリッと香ばしい衣の中にふっくら上品な甘みと旨み♡くぅ~〜、口の中が贅沢で溢れてるぅ☆! 実はフグ以外も旨くって、「魚介酢みそ」は4種盛られてワンコイン。こんなんサイコーすぎるに決まってんじゃんね。 やっぱりいつ来ても満足させてくれるよここは。 ■魚介酢みそ 500円 ■銀ダラ西京焼き 500円 ■ふぐ唐揚 600円 ■白鶴(冷酒・小瓶) 650円 ■お通し(もずく酢) 500円
2025/06訪問
1回
昭和30年創業。女将3代で継承する武蔵新城の老舗酒場【おばら】にて、真夏の夜の宴。 上品な店の雰囲気に包まれながら、利き酒師の静かに注ぐ冷酒の音が、心地よく耳に届く。 女将の柔らかな笑顔と、常連客たちのささやくような会話。その空間はまるで“女の園”。不思議な優しさと艶のある時間が流れている。 3代続く味が、心をほぐす。豆腐ステーキの薫風とともに、遠い昔の恋の記憶がふとよみがえったような感覚に陥った。 ■豆腐ステーキ(小) 550円 ■刺身盛り合わせ 1200円 ■サッポロ赤星(大瓶) 790円 ■凌駕 純米 夏辛(1合) 940円 ■仕込水 170円 ■お通し(つきだし6品) 880円
2025/07訪問
1回
暖簾をくぐった瞬間、湿り気を帯びた空気と煮込み出汁の香りが鼻を打った。年季のあるカウンターに一人腰を下ろし、瓶ビールを頼む。栓を抜かれた瞬間の微かな音とともに、泡立つ黄金色が小さなグラスに注がれる。やがて目の前に現れたのは、湯気を纏った鳥豆腐。白濁した出汁の中で鶏肉が柔らかく身をほどき、豆腐の表面には胡椒が星座のように散らばっている。一口すくえば、熱が舌を焼き、旨味が腹の底に沈み込む。酒が進む。 隣席では、背広の襟を緩めた年配の男たちが、下世話な冗談を交わしながら笑い転げている。その笑い声が、どこか遠い世界の音のように耳の奥で響く。私は再び鳥豆腐の匙を持ち上げ、グラスのビールを干した。ここでは、時間も肩書きもただの影にすぎない。 ■鳥豆腐 550円 ■鮭ハラス粕漬 350円 ■サッポロ赤星(大瓶) 800円 ■王紋(常温・1合) 600円
2025/07訪問
1回
百軒店の奥、渋谷の喧騒がすっと消えるその一角に、ひっそりと佇む老舗【鳥清】。暖簾をくぐると、炭火の香ばしい煙と昭和の空気が混ざり合い、時間がゆっくりと流れ出す。カウンターに座り、まずは赤星をひと口。苦味の奥に、どこか懐かしい味わいが広がる。 目の前に並んだ焼き鳥は、どれも三代目女将の手仕事が宿った逸品だ。皮目が香ばしく焼かれたピーマンの肉詰め、しっとりとした鳥肝、ほどけるようなつくね。それぞれの串が語りかけてくるようで、静かに箸が進む。 渋谷の人々の笑い声と炭火の香りが染み込んだ店内は、時を重ねた深みとぬくもりに満ちている。変わらぬ味と風景が、きっと何十年もの間、酔い客たちの記憶を紡いできたのだろう。ここには、単なる“焼き鳥屋”を超えた物語がある。ひと串ごとに、渋谷の過去と今が滲んでいた。 ■串焼きBコース 1200円 ■サッポロ赤星(大瓶) 900円 ■お通し 500円 (外税)
2025/06訪問
1回
今宵のれんを潜りし【壱番館】は、武蔵小金井駅から徒歩3分の大箱大衆割烹である。色褪せた木枠が夕暮れを抱きしめ、懐かしさと寂しさの同居するその佇まいに呑兵衛心がくすぐられた。 『武蔵小金井で刺身を食うならここだ』との酒神の御告げに従いお造り盛り合わせを注文。そうすると、まるで一枚の静かな絵画のような、品のある調和を纏ったモノが運ばれてきた。ハモ湯引き、コチ昆布〆、柳ダコ刺、イサキ松皮造り、サバ酢〆。未だかつて出会ったことのないラインナップに、思わず見惚れてしまう。 箸をのばす前の、この静かな高揚感。『いただきます』と、少しだけ目を閉じて心の中で礼を言う。海と、季節と、大将の手に。喜びは声を上げずとも、胸の奥でふわりと花を咲かせる。ああ、これは今日という一日のご褒美だ。この瞬間だけは、世界でいちばんの幸せ者だったかもしれない。 ■お造り盛り合わせ 1848円 ■サッポロ赤星(中瓶) 650円 ■特上酒 秀(1合) 610円 ■お通し(竹輪) 330円
2025/06訪問
1回
渋谷の喧騒を抜けた奥渋エリアに、創業45年の老舗酒場「神子元」がひっそりと暖簾を掲げる。扉を開けると、寡黙ながらも温かみのある店主が一人で切り盛りする小さな空間。メニュー表はなく、アテも日によって変わるスタイルだ。 この日、店主におすすめを聞いてみると、「お造り盛り合わせ」と「そば」が出てきた。お造りは見るからに新鮮で、マグロやタコ、シマアジなど、脂と歯ごたえのバランスが絶妙。お通しには、滋味深く煮含められたバイ貝が供され、早くも日本酒が恋しくなる。 驚いたのは〆のそば。なんとこれ、すべて店主の自己流による自家製とのこと。手打ちならではのコシと喉ごしに感服する。渋谷一旨いそば。そう評しても言い過ぎではないだろう。お洒落なグラスに注がれる菊正宗の常温酒を片手に、老舗の“変わらぬ自由”を味わう夜だった。 飾らないからこそ、奥深い。まさに奥渋の隠れ家。「神子元」はそんな一軒だ。 ■お造り盛り合わせ 1600円 ■そば 1000円 ■サッポロ黒ラベル(中瓶) 750円 ■菊正宗上撰 700円 ■お通し(バイ貝煮) 500円
2025/06訪問
1回
かつて幾度となく足を運んだ、青春の居場所【サラリーマン新秋津店】。惜しまれつつも昨年末に一度その暖簾を下ろしたが、早くも新たな息吹とともに蘇った――そんな噂が耳に届いた。 ならば、行かぬ理由はない。 あの記憶の舞台に、再び足を踏み入れる。 海と山の恵みがずらりと並ぶカウンターに身を委ねながら、過去の情景が静かに立ち上る。あの頃の笑い声、夢、未熟な焦がれ。今夜は少しだけ、時を巻き戻してみようか。 ■串焼き(鳥モモ肉、レバ、紋甲ゲソ) 各150円 ■刺身盛り合わせ 800円 ■とり唐揚げリーマン風 500円 ■キリンクラシックラガー(中瓶) 760円 ■梅干しサワー 480円 正直なところ、味の記憶は曖昧だ。だが、それでも構わない。この場所でグラスを傾けているという「現在」こそが、あの頃の自分と静かに繋がっている証だから。 社会人になりたてで、まだ未来に希望を抱いていたあの時代。今よりもっと素直で、もっと仕事を楽しんでいた気がする。そんな感傷が、不意に胸を締めつけた。
2025/06訪問
1回
色鮮やかな旬の鮮魚と日本酒で人生に彩りを。