メシ泥棒ジョニーさんが投稿した天ぷら弥平(北海道/さっぽろ)の口コミ詳細

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ジョニー、またメシを盗む。

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天ぷら弥平さっぽろ(札幌市営)、札幌(JR)、大通/天ぷら、居酒屋、日本料理

1

  • 夜の点数:4.4

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 3.7
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 3.9
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2024/08 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス3.7
    • | 雰囲気4.6
    • | CP3.9
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

「怪盗、黄金の衣に沈む――天ぷら弥平の罠」

今回の舞台は、油の音が静かに鳴り響く天ぷらの隠れ家――「天ぷら弥平」。怪盗ジョニーが潜り込んだその瞬間から、衣の香ばしい香りが立ち込め、すでに心は半ば盗まれていた。

カウンター越しに見る職人の所作は、無駄なく、まるで舞台の演者のよう。衣をまとった海老が油に沈むと、シュワシュワと泡が弾き、黄金色に変わる瞬間はまさに魔術。ひと口かじれば、軽やかな衣の奥からプリッと弾ける海老の甘み。これぞ天ぷらの王道にして、怪盗を陥れる最初の罠。

野菜の天ぷらも見逃せない。茄子は瑞々しさを閉じ込め、噛んだ瞬間にジュワリと旨味が広がる。蓮根はサクッとした歯ごたえとほのかな甘みで、油の香ばしさと見事に調和。衣は驚くほど軽く、胃袋を圧迫するどころか、次の一品を欲望させる。これこそ、計算された“軽さの罠”だ。

さらに印象的なのは、素材を最大限に引き出す絶妙な揚げ加減。魚介の繊細さ、野菜の持つ甘さ、その全てを引き立てるタイミングで油から引き上げられる。塩で潔く食べるもよし、天つゆに潜らせるもよし。その自由さに、怪盗は「選ぶ楽しみ」まで盗まれてしまう。

店内は落ち着いた和の空間で、肩肘張らずに楽しめる空気が漂う。だが、その一品一品は緻密に仕掛けられた罠であり、気付けば天ぷらの沼に深く囚われている。

――保存しておけ。天ぷら弥平は、一度奪われたら二度と抜け出せない、黄金の牢獄だ。

2025/09/16 更新

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