この口コミは、#ヨシオ飯さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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夜の点数:4.1
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¥4,000~¥4,999 / 1人
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料理・味 4.1
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|サービス 4.1
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|雰囲気 4.1
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|CP 4.1
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|酒・ドリンク 4.1
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[ 料理・味4.1
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| 雰囲気4.1
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| 酒・ドリンク4.1 ]
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2025/12/05 更新
赤坂見附の雑踏を抜け、ビルのエレベーターでふっと静寂に切り替わる三階へ。扉が開いた瞬間に漂ってくる香りが、この店の特徴をすべて物語っている。“郷土料理”という言葉の堅さはここでは一切なく、むしろ土地の記憶を現代の空気でふんわり包んだような柔らかさがある。
席に通されると、まず空間の温度が心地よい。派手さはないけれど、細部の質感がどれも丁寧で、赤坂らしい上品さがにじむ。ただ堅苦しくないのがいい。肩肘を張らずに過ごせる“ちょうどいい大人の距離感”が徹底されている。
料理は“知っている味なのに初めて出会う顔”をしている。郷土の素材や技をベースにしているのに、古くささはゼロ。今の気分で食べたい温度、香り、食感でまとめられていて、重さがまったくない。
一口目より二口目、二口目より三口目という具合に、じわじわと美味しさが輪郭を増していくタイプ。派手さで押すのではなく、料理そのものがじっくり懐に入ってくる感覚がある。
そして酒との相性がまた抜群だ。和のニュアンスがありつつも、モダンな味に寄せているおかげで、どのボトルともケンカをしない。飲むほどに料理の印象が変わるから、気付いたらグラスの底が見えている——そんな流れが自然に起きる。
赤坂には“大人の店”が多いけれど、この店はその中でも少し特別だった。懐かしさと新しさを同じ皿にのせて、派手に語らず、静かに心を掴んでくるタイプ。
“郷土料理のおいしい部分だけを、今の自分に合わせて出してくれる店”とでも言えばいいだろうか。
日常の延長線にありながら、確かに気分を変えてくれる。そんな一夜を過ごせる場所だった。