「焼き鳥・串焼・鳥料理」で検索しました。
1~10 件を表示 / 全 10 件
2025/12訪問
1回
赤坂見附の雑踏を抜け、ビルのエレベーターでふっと静寂に切り替わる三階へ。扉が開いた瞬間に漂ってくる香りが、この店の特徴をすべて物語っている。“郷土料理”という言葉の堅さはここでは一切なく、むしろ土地の記憶を現代の空気でふんわり包んだような柔らかさがある。 席に通されると、まず空間の温度が心地よい。派手さはないけれど、細部の質感がどれも丁寧で、赤坂らしい上品さがにじむ。ただ堅苦しくないのがいい。肩肘を張らずに過ごせる“ちょうどいい大人の距離感”が徹底されている。 料理は“知っている味なのに初めて出会う顔”をしている。郷土の素材や技をベースにしているのに、古くささはゼロ。今の気分で食べたい温度、香り、食感でまとめられていて、重さがまったくない。 一口目より二口目、二口目より三口目という具合に、じわじわと美味しさが輪郭を増していくタイプ。派手さで押すのではなく、料理そのものがじっくり懐に入ってくる感覚がある。 そして酒との相性がまた抜群だ。和のニュアンスがありつつも、モダンな味に寄せているおかげで、どのボトルともケンカをしない。飲むほどに料理の印象が変わるから、気付いたらグラスの底が見えている——そんな流れが自然に起きる。 赤坂には“大人の店”が多いけれど、この店はその中でも少し特別だった。懐かしさと新しさを同じ皿にのせて、派手に語らず、静かに心を掴んでくるタイプ。 “郷土料理のおいしい部分だけを、今の自分に合わせて出してくれる店”とでも言えばいいだろうか。 日常の延長線にありながら、確かに気分を変えてくれる。そんな一夜を過ごせる場所だった。
2025/12訪問
1回
赤坂の夜を歩いていると、時々ふっと気配が変わる場所がある。雑居ビルの階段を降り、地下へ。空気が急に柔らかくなる瞬間があって、その先にあるのがこの店だ。外から見た印象よりもずっと静かで、まるで地下にひそんだ“もう一つの赤坂”みたいな世界が広がっている。 この店を語るなら、まず“居心地の演出”がとにかく上手い。派手さも奇をてらった仕掛けもないのに、席に座った瞬間から落ち着く。空間の温度、照明の明るさ、店員さんの距離感。全部が“さりげなくちょうど良い”。赤坂の外の空気とは全然違うリズムで、少しずつ肩の力が抜けていく。 料理は「特別なことをしていないようでいて、実はちゃんと手がかかっている」タイプのものが多い。味付けを盛り上げるのではなく、素材の旨さの輪郭を出す方向の料理。そこに酒が合わないわけがない。飲むほどに料理が引き立ち、料理がまた酒を誘う。気合を入れて食べるというより、気付いたら箸が止まらないタイプだ。 魅力的なのは、店そのものの空気が“日常の延長線にあるご褒美”という感じなこと。知らない人に紹介したくなるのに、自分だけが知っていたいとも思う、あの矛盾した気持ちをくすぐってくる。 赤坂で飲む夜は選択肢が多いけれど、この店は“無理なく落ち着けて、気付いたら長居してしまう店”として別格の記憶になる。地下の小さな空間で、日常の疲れが静かに溶けていく。そんな場所だった。
2025/12訪問
1回
恵比寿駅から少し歩き、雑居ビルのエレベーターで5階へ。扉が開いた瞬間、外の空気がふっと入れ替わるように、九州の土の匂いと温度が漂ってくる。派手さはないのに、どこか品がある。その“さりげなさ”が、この店の魅力を静かに物語っている。 店内は落ち着いた灯りに照らされ、テーブルの木目が柔らかく浮かび上がる。客同士の会話や笑い声は聞こえるのに、なぜか耳障りにならない。空間の“余白”を大切にしている店だとすぐにわかる。 料理は、九州という土地の息遣いがそのまま皿に乗っているような印象だ。濃すぎず、飾りすぎず、素材が語る声をそのまま引き出す。ひと口食べるたび、どこか懐かしいのに新しい。都会で食べる“再現料理”ではなく、九州そのものの温度を感じる一皿ばかりだ。 地酒のラインナップも、ただ揃えましたというレベルではなく、料理の流れや香りとの重なりまで設計されている。グラスを傾けると、アルコールの力というより、土地そのものの風景がふっと立ち上がるような感覚に包まれる。 気取っていないのに、丁寧。賑やかなのに、静か。恵比寿で食事をする夜が、こんなにも“あたたかく”なるのかと驚く。ここはただの九州料理店ではなく、都会のど真ん中にある小さな避難所のような場所だ。 料理を食べて酒を飲むだけでは終わらない、“心の温度が一度上がる夜”を提供してくれる一軒。恵比寿の雑踏の上に、こんな穏やかな九州が隠れていたとは。ここを知ってしまうと、ほかの店に浮気する理由が見当たらなくなる。
2025/12訪問
1回
また行きたいお店でした。
2025/12訪問
1回
食べログ ホットレストラン 2025 受賞店
横浜、平沼橋、高島町/居酒屋、鳥料理、焼き鳥
美味しいお店見つけました。
2025/12訪問
1回
もつ鍋はぜっぴんでした。 後は、レバ刺しが最高です。
2025/02訪問
1回
「もつ焼き 角吉」で提供される手羽先は、シンプルながら丁寧に仕上げられた一品という印象を受けました。まず目に入るのは、ほどよく焼き色がついた手羽先。カウンター越しに焼かれていく様子を見ると、強すぎない火でじっくりと熱を入れているようで、提供前から期待が高まります。実際に口にすると、外側は香ばしく、中の身はふっくらとしており、過度な味付けに頼らず、素材の持つ旨味を引き立てるような仕上がりでした。 味付けは店によって個性が出る部分ですが、角吉の手羽先は濃すぎないタレが軽く染み込み、程よい塩味と甘みがバランスよく感じられます。濃厚な味が好みの人には少し控えめに映るかもしれませんが、もつ焼きや他の串の味を邪魔しない、食べ進めやすい味付けで、全体の流れの中に自然に溶け込むタイプの一品です。 また、サイズ感も程よく、手羽先としては標準的。かぶりついたときに扱いやすく、焼き鳥屋やもつ焼き店に慣れていない人でも気軽に注文できる点も、万人向けで良いところだと思います。脂っこさも強くなく、重たく感じにくいため、お酒との相性も良好です。ビールはもちろん、焼酎やハイボールなど、どの飲み物とも合わせやすい印象でした。 特別に強烈なインパクトを狙った料理ではありませんが、安定感のある、誰が食べても安心できる味わいの手羽先です。ほかのもつ焼きメニューと組み合わせて注文すると、テーブル全体のバランスがよくなるタイプの脇役的存在とも言えます。派手さはありませんが、気軽に楽しめて、飲みのついでに“ちょうどいい”一品として満足できると思います。
2024/10訪問
1回
手羽先がまず運ばれてきた瞬間に感じるのは、香ばしい香り。見た目はやや小ぶりで、表面にはしっかりとスパイスがまぶされています。衣は薄めで、カリッとした食感が特徴的。噛んだ瞬間に感じる軽い歯ごたえが心地よく、油っぽさも控えめなので、重たくならずに食べ進められます。 味付けはピリッとした胡椒の辛さが印象的で、甘辛というよりはスパイシー寄り。ビールなどの炭酸系ドリンクと相性が良さそうな味わいです。辛みと塩味のバランスは比較的しっかりしており、パンチはあるものの、後味は意外とすっきりしていて食べ飽きません。辛さは控えめではないものの、程よい刺激なので、辛いものが苦手でなければ楽しめるはずです。 手羽先自体は小ぶりながら身離れが良く、慣れてくるときれいに食べやすい点も魅力。提供される本数が選べるので、少しだけつまみたい時にも、しっかり食べたい時にも利用しやすいのは嬉しいところです。味付けが一定しているため、どの店舗でも安定したクオリティなのも安心感があります。 総じて「世界のやまちゃん」の手羽先は、独自スパイスの効いた軽快な辛さと、カリッとした食感が魅力の定番メニュー。名古屋めしとしての存在感はありつつも、クセが強すぎるわけではないので、幅広い人が楽しめるバランスに仕上がっています。手羽先好きにも、初めて名古屋名物を試す人にも、一度は味わってみる価値のある一品です。
2025/11訪問
1回
御茶ノ水駅からほど近い場所にある**「矢まと」は、夜は落ち着いた雰囲気の居酒屋ですが、ランチタイムにはボリューム満点でコスパ抜群の定食を提供しています。特に今回ご紹介する「ネギトロ丼・そばセット」**(1,100円)は、がっつり食べたいけどさっぱりもしたいという欲張りを叶えてくれる、最高の組み合わせです。 まず目を引くのは、鮮やかな色合いのネギトロ丼。ネギトロは滑らかで舌触りが良く、たっぷりご飯の上に盛られています。まぐろの旨味とネギの風味が相まって、ついついかきこんでしまう美味しさ。醤油を少し垂らし、添えられたワサビをちょこんと乗せれば、ネギトロの甘みが一層引き立ちます。 そして、セットのざる蕎麦(冷たいそば)がまた嬉しい存在。細切りで喉越しの良い蕎麦は、暑い日にはもちろん、丼ものの箸休めとしても最適です。蕎麦の風味もしっかりと感じられ、つゆもキリッとした味わいで蕎麦とのバランスが絶妙。セットのお蕎麦はミニサイズではなく、しっかり一人前あるため、食べ応えも十分です。冷たいお蕎麦は食欲を刺激し、丼と蕎麦を交互にいただくことで、最後まで飽きずに完食できてしまいます。 蕎麦を温かいもの(かけそば)にも変更できるので、寒い日でも楽しめるのが嬉しいポイント。リーズナブルな価格で、新鮮な海鮮と本格的なお蕎麦の両方を堪能できる「矢まと」のランチは、まさに御茶ノ水界隈のビジネスパーソンや学生の強い味方です。美味しい和食をコスパ良く楽しみたいなら、このセットを選んで間違いなしですよ!
2025/10訪問
1回
赤坂見附の夜は、派手さこそあるが、食の記憶に残る店は意外と少ない。その中で「くら」は、九州料理という広いカテゴリーを扱いながらも、不思議な“芯の強さ”を持っている店だ。どこか旅館の食事処のようでありながら、赤坂の飲食街らしい温度も持ち合わせている。入口をくぐった瞬間、照度を少し落とした照明と、木の香りの奥にひっそり漂う出汁の香りが、都会の時間をふっと緩めてくれる。 九州料理というと力強い味を想像するかもしれないが、ここの料理はその“力”を丁寧に扱っている。濃さや派手さで押すのではなく、旨味の輪郭をぎゅっと凝縮させて、最後の一口まで重たくならないように仕上げている。そのバランス感覚こそ、この店の価値だ。酒との距離感も絶妙で、一杯飲むたびに、次の料理との“間”が自然と整っていく。 そして、この店が特に光るのは“温度の演出”だ。熱い料理はしっかりと熱く、冷たいものは驚くほど澄んだ温度で出てくる。当たり前のようでいて、赤坂の雑居ビルでここまで維持している店は多くない。料理だけでなく、提供するタイミングにまで気を配っているのが分かる。こちらが会話の一段落をつけた瞬間に、ふっと料理が届くあのリズムは、単なる居酒屋のテンポではなく、もはや“間の技術”と言っていい。 スタッフの距離感も心地よい。過度に踏み込まず、しかし細かい変化には静かに気付く。九州料理という豪快なイメージとは裏腹に、この店のサービスは“やわらかい精度”で成り立っているのが面白い。 赤坂で“大人の飲み方”をしたい夜、気取らず、それでいてきちんと満足したい──そんな矛盾した欲を、ひとつに整えてくれる場所。 「くら」は、九州料理の看板以上の“空気の店”だと思う。