3回
2025/11 訪問
人生初のフレンチ再訪〜ギャンブル中毒〜
1ヶ月前、人生最高の食事だったと感動して以来、著書「魚介フレンチの深淵」を購入するほど期待値MAXでの訪問となりました。
結果から申しますと前回ほどの感動は得られませんでした。結果的には良かったのかもしれません、前回訪問時と同じ感動を得たら、もう他のレストランには行けない信仰度合いになっていたでしょうから。
しかし感動的な1皿はあり、ギャンブル中毒になる人の気持ちが分かった気がします(普段ギャンブルは一切やらない)
各料理の好みを5店満点で記載していきます。
【5>4>3>2>1】
①スミイカのタルト ⭐️⭐️⭐️⭐️4点
アミューズとしては過去最高を更新。スミイカと玉露の組み合わせが良かったです。もう1回りサイズが大きければ・・・
②ブリのスープ ⭐️⭐️⭐️⭐️4点
著書で「同じゲストに同じ料理は出さない」と書いてあり、全品それが適用されると勘違いしていました。味は前回同様美味しかったです。金銭的な余裕もそこまで無いため、次回以降は事前リサーチして全メニュー切り替わり後としたいと思います。
③白子とインゲンのグジェール ⭐️⭐️⭐️3点
味と食感の組み合わせは斬新で良かったですが、白子という食材に美味しさを感じられず
④ 鰹〜焼き茄子ピューレ〜 ⭐️⭐️⭐️⭐️4点
初回訪問時に食べていたら5点評価だった思います。焼き加減も前回のクエと同じく最高なのですが、それ故に人生最高の1皿であったクエ・マスカットと比較してしまいました。焼き茄子と玉ねぎの甘味要素が強く、鰹と甘味の組み合わせは最高なのですが、クエ・マスカットの緑野菜のような要素(苦味?)を欲してしまいました。
⑤アン肝とキノコ〜ヒヨコ豆ペースト〜 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️5点
今回の感動の1品です。組み合わせの発想・味わいともに完璧で何も言う事はありません。
⑥ズワイ蟹の蕪ソース ⭐️⭐️2点
前回1番ハマらなかった1皿がリピートとなってしまいました。塩味が全面に出ており、酸味・甘味との融合を勝手に求めてるため2点としました。
⑦穴子とイカスミ ⭐️1点
6皿目と味わいが酷似してたのは、著書を読んだ限り意図的かなとは思いました。ただ個人的には5皿目にハマってない状態で、見た目の奇抜さからの割とオーソドックスへの振れ幅から、当店では初めてノーマル料理(ここで言うと煮穴子)の方が美味しいと思ってしまいました。
⑧牡蠣とファアグラ ⭐️⭐️⭐️⭐️4点
味わいとしては塩味先行で、6・7皿目と似た方向でした。ただ甘味成分(名前忘れた甘味のある粉)と牡蠣の組み合わせが良かったので4点です。
⑨キンキのキノコソース ⭐️⭐️2点
ソースはかなりアッサリ、どうしてもコッテリになりがちなメイン料理でここまでアッサリ仕立てられるのは独創性があると思いました。ただもっと組み合わせの妙を楽しみたいので、素材中心のメイン料理はそれだけで評価が天井になってしまいます。
⑩栗・バニラ・マカロン・レモン ⭐️⭐️2点
こちらも前回訪問時のリピート
⑪クルミ・芋・リンゴのクレープ〜芋焼酎クリーム〜 ⭐️⭐️⭐️3点
独創性もあり美味しかったです(デザートはどうしても薄い感想になります)
冒頭でも書いた通り、今回の料理が前回と同じ感動度合いだと自分はアビス以外行けない身体になってたと思います。良い意味で目が覚めたのでモダンフレンチを1周した後、またアビスに訪問したいなと思いました。
2025/12/26 更新
2025/10 訪問
天才的な組み合わせ、個性の暴力
今まで食べたフレンチ(10店舗くらい)で暫定1位です。長らく個人的1位だったナベノイズムに見た目では劣るものの、味は自分の中では超えてきました。
写真で観るとそこまで美味しそうに見えない物もあり、見た目の地味さで損してる感じはあると思いました。良い意味で見た目以上の美味しさです。
前回行ったフレンチがコスパ全振り(7,000円8品)の店で好みから外れ過ぎていたので、リベンジとして真反対の店に行こうと探索していた所、アビスに辿り着きました。
その期待を遥かに超える感動的な組み合わせ、奥深い味わいでした。
今後の飲食店探索としては、アビスを高評価してるかどうかが自分の指針となりそうです。(かなり好みが分かれる店のようなので)
各料理の好みを5店満点で記載していきます。
【5>4>3>2>1】
①ホッキ貝のフリット〜トリュフソース〜 ⭐️⭐️⭐️⭐️4点
1皿目から個性的な料理、フリットというと白身魚や穴子のイメージですが貝殻という裏切り。他店のアミューズとは比較にならない満足度です。この味の完成度だと量増してコース中盤で食べたい料理ではありました。この料理を食べた時点で、自分の中では「当たり」の店である事が9割確定しました。
②ブリのスープ ⭐️⭐️⭐️⭐️4点
これまた個性的なスープ、正統派にも見えて掴み所のない味わいでした。食材としてブリの選択もベストでした。量が限りなく少ないですが、やはり高い金払うなら量より質だなと実感
③いくらと焼き茄子 ⭐️⭐️2点
苦味が強くて唯一好みではない味でしたが、いくらが今まで食べた事ないコリコリ食感であったり、味自体も個性的でしたので単純に口に合わなかっただけです。斬新な料理であれば口に合わなくても満足度はキープされます。
④クエの炙り焼きとマスカット〜謎のソース〜 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️6点(殿堂入り)
今まで食べたフレンチの全料理で断トツ1位です。感動しました。苦味満点のような色彩ですが、実際ソースは苦味メインですが、クエの炙り焼きの単体パワーの強さ、マスカットの甘味、そして何よりベスト組み合わせ。他店では絶対食べられないという確信を持てる圧倒的個性、1mmも狂わないバランス、マスカットで無ければ成立しないと思わせる食材チョイスの完璧さ。いや本当に素晴らしいです。
⑤ウニと焼き豆腐〜ホオヅキ、南瓜ムース、ヘーゼルナッツ〜焦がし玉ねぎとキャラメルのソース ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️5点
これは見た目的にも完璧で、味も見た目の期待を裏切らないものでした。甘味、酸味、塩味全てのバランスが完璧で、この量では勿体ない程1口1口が感動の連続です。どれか1つでも欠けてたら崩れるバランスです。量としてはこの3倍欲しいと思いました。コース構成としても、中盤に味のバランスが良い中でも甘味が前面に来るこの料理が提供される事で、第一のデザート的な役割を果たしていた気がします。デザートとして評価するなら、これまたパフェ界で組み合わせの妙を追求してる西荻窪のTypicaと同列かそれ以上の満足度でした。
⑥ズワイ蟹の蕪ソース ⭐️⭐️2点
④⑤で期待値が天井突破した結果、少し落ち着いたというか、他の店でも有り得そうな味と組み合わせだなと思いました。食材としては蟹が魚介で最も好きですが、蟹単体の味があんまり良質でないのも気になってしまいました。そんな中でも蕪を小さい球体型に切って楽しませる所は流石でございました。
⑦蛸のジャガイモ・チーズソース〜焼き野菜〜 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️5点
これも見た目に騙されてはいけません。焼き野菜に覆われた中に4つの蛸と3つの酢橘が潜んでいます。酢橘というと酸っぱさ先行のイメージですが、これをハチミツ味にする事で甘味を補填しています。本当に甘味・塩味・苦味・酸味のバランスが素晴らしく、どの料理も食べていて疲れず胃もたれしません。酢橘が無ければ、焼き野菜がなければ、ジャガイモソースが濃厚だったら、この料理の評価は⭐️⭐️2点になるくらい、バランスが凄まじいです。
⑧鱧のリゾット ⭐️⭐️⭐️3点
人生であまりリゾットを食べてこなかったので評価し難いですが、これは割と標準的なリゾットだなと思いました。レモンの味がするもののメニューには書いてなく自信無くしたのもあり、ただもうここまでの料理で心酔してるため、投げやりで美味しいから良いやという気持ちに。
⑨キンキのスパイシーソース ⭐️1点
決して不味くはないです、ただこれだけ個性的な料理が続いた中でも結局メイン料理はシンプルな食材の旨さメインになってしまうんだよなというガッカリ感は否めませんでした。とはいえ普段ジビエ肉料理で胃もたれする所、一定以上の味でサッパリ終えれるので相対的には良いかなとも思ったり
⑩栗・バニラ・マカロン・レモン ⭐️⭐️2点
フレンチ店のデザートは基本的に街のケーキ屋やスイーツに劣る事が多いのですが、ここまで個性的な店なら何とかしてくれるだろうと期待。決して100%満足とはならなかったものの、やはりデザートでも味のバランスの良さは健在でした。
しかし魚介フレンチとして、デザートまで魚介要素を入れてきたサンプリシテの方がデザートの食体験としては勝るかなと思いました。
⑪葡萄と酒粕アイス ⭐️⭐️⭐️3点
これもフレンチ店基準のデザートとしては、味のバランスが良く美味しいです。しかしメインで出てきた数々の料理の圧倒的個性と比べると……と思ってしまいました。贅沢な話ですが、最後のデザートとして⑤雲丹のデザート風が出てきたらとんでもない満足度となっていた事でしょう
コスパ ⭐️1点
これだけ絶賛しておいて何ですが、いくら味が素晴らしくても庶民としては最安値(ミネラルウォーターのみ注文)でギリギリ3万切りの2万9000円を、コスト面で評価する事はできないです。
しかし、これだけの味の個性をぶつけられては、安い給料から泣く泣く出費しても定期的に通わざるを得ないです。
自分の味好みが明確に定まった素晴らしい食体験でした、似たコンセプトの店探索としてフロリレージュ・に行って味比べした後、またアビスに訪問しようと思います。
2025/12/26 更新
3度目の訪問。今回も1皿目から終始感動しっぱなしで、とても優雅に食事しているという感覚ではなく、戦いに挑んでるような感覚でした。
こんなに凄い料理がこの世に存在して良いのか……
早速、1皿目から個人的な好み5段階で評価していきます。(⭐️5がMAX)
①平目×パイ (山椒ソース) ⭐️⭐️⭐️⭐️4
まず見た目が美しい、食感はアミューズにありがちなタルト生地から少しズラしたパイ生地。パイ生地と刺身の平目を合わす発想が素晴らしい。食感が堪らない。標準からのズラし方が絶妙。
②牡蠣×大豆×ババロア×玉露 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️5
牡蠣はかなり細かく刻まれており、素材の良さは感じないが、そんな事どうでも良くなるほど、牡蠣の塩味と豆の食感とババロアのさっぱり感の組み合わせ、そこに玉露ソースですからオリジナルが溢れ出しています。こんな組み合わせ思い付けない、本当に凄い。
③カラスミと白海老のチーズケーキ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️5
これまた凄い組み合わせ。普通ならカラスミとチーズケーキで終わりそうな所(実際数年前はそのような料理だったそう)、食感のくどさが残りそうな所に、白海老というベストチョイスが加わる。凄い。街中のケーキ屋で売ってくれたら1週間に2個は買いたい
④アオリイカ×蓴菜 ⭐️⭐️⭐️3
美味しかったが、前3品のオリジナル性と比較すると、フレンチにありがちな味・食感な気がした。でも味は間違いなく美味しかったので何不自由なく満足。
⑤鰆×山菜の青トマトラタトゥイユ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️5
毎回感動させられるAbysseの炙り魚料理。2回目訪問時は、炙り自体は美味しものの、イチジク・茄子の甘味の強さに少し邪魔されてる感じがしたが、今回はトマトの酸味と山菜の苦味で完璧なバランスに。
⑥平貝×スジ青のり×キクイモ ⭐️⭐️⭐️⭐️4
スジ青のりのフライが単体として絶品、平貝はかなり薄くカットされており素材の良さは感じ取りづらいが、料理に素材の良さを求めてない自分としては、3層の味のバランスの良さで大満足です。
⑦白子×百合根ニョッキの梅トマトスープ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️5
とんでもない美味しさ。白子とニョッキの似た見た目ながら味や食感は真逆、梅トマトスープは、梅過ぎずトマト過ぎない絶妙な塩梅。食べてて終始楽しい。どの料理にも言えるのだが、Abysseの料理は甘味・酸味・塩味・苦味のバランスが完璧です。
⑧海老×じゃがいも×焼き蕗のとう ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️5
こちらは酸味・苦味は少なく、塩味メインですが、シンプルに焼き蕗のとうが絶品でした。海老と馬鈴薯パウダーもシンプル美味。今日の中だと1番ストレートに直感的に美味しいと思う1品。
⑨河豚の焦がしバターソース ⭐️⭐️⭐️⭐️4
最後は食材メインになるので独創性はかなり落ちますが、シンプルに美味しかったです。9品全て前菜チックだったら個人的には更に満足ですが、満腹感も少しは大切なので、最後だけは食材メインでも良いのかなとも思います。
⑩日向夏、アボカド、アイス ⭐️⭐️2
決して美味しく無い訳では無いです、しかしあれだけ圧倒的な9品を食べた後ではどうしても物足りなく感じてしまいます。単品で食べたら満足度は3倍4倍になる筈です。
⑪金柑×求肥 ⭐️⭐️⭐️3
単品で見たら確実に美味しいのですが……(前品と同じ感想)
1回目の訪問時に人生最高の料理だったと感動、2回目でほんの少し期待が外れて(十分美味し過ぎたがハードル上がり過ぎ)、3回目でアベレージだけなら1回目を超える感動を得ました。
お金が無い中、同じメニューで再訪を検討するレベルに凄かった。
新規開拓をしていきたい気持ちもありながら、もうこれ以上のフレンチに出会える気配が1%もないので、飽きるまで再訪するのも1つの手かなと思い始めて、完全に中毒になっております。