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夜の点数:5.0
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ワイン会
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2025/09/26 更新
今月のワイン会は「オッティモ」で催しました。
一皿目はビシソワーズ(ジャガイモのポタージュ)です。
ワインはオーストリアのハネス・サバティという造り手による、
「シュタイヤリッシェル・メインサッツ2022年」を合わせました。ヴェルシュリースリング、ヴァイスブルグンダー、ゲルバー・ムスカテラー、ソーヴィニヨン・ブラン、ショイレーベ、シャルドネの混植・混醸で造られ、瑞々しくアロマティック、甘やかな風味がポタージュによく合います。私自身が野菜好きということもあり、我が家の定番ワインとしてリストしているワインです。意外とボディもしっかりしていて、野菜だけじゃなく軽い肉料理にも合っちゃうんです。
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お次は冷菜として「常陸牛のローストビーフ・自家製シーザードレッシング」。ワインはエミリア・ロマーニャの「テッラ!」。
アルバーナ種から造られる「テッラ!」はアンフォラで発酵、6ヶ月間マセラシオンという珍しい造り。 アロマティックなアルバーナではなく、酸とミネラルが前面に出るナチュラル系オレンジワインは長いマセラシオンでも雑味など感じさせない繊細で綺麗なワインに仕上がっています。 青梅っぽい酸、レモンを浮かべたストレートティ的な風味を持ったワインは、果たして常陸牛に合うのか!?相性云々というより、常陸牛の脂を綺麗に流してくれるという効能があります(笑)。口中をさっぱりとさせ、次の料理が待ち遠しくなりました。
自家製のシーザードレッシングとお肉の相性は素晴らしいです。
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温菜は「水蛸のソテー・ガーリックバター」。
ポルトガルはアントニオ・マデイラによる「ダォン・ティント2022」を。こちら地元の小規模栽培家が有機栽培で育てたブドウを購入し醸造したベーシックキュヴェでお値段も手頃なんですが、お集まり頂いた参加者の皆さまには大変気に入って頂けた様子です。アルフロシェイロ、バガ、ジャエン主体、他20種以上の土着品種で仕上げたワインで、濃い色調ながら意外と味わいは軽やか、香り控えめながら、旨みとか、滋味といった要素が程よく滲み出ていて、一回火入れの日本酒(ひやおろし)のような存在感といえばいいのか。ケミカル的なものは一切使用しないナチュラル系造り手らしいワインに仕上がっています。やはり旨味の塊の様な水蛸のソテーとはベストマッチで、ポルトガルワインの奥深さは計り知れないと..
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パスタな一皿は「リングイネ・秋刀魚と松の実のトマトソース」。トマトソースと来たらサンジョベーゼ!トスカーナの「サンタ・ディエチ 2018」をチョイス。今年の秋刀魚は育ちが良く、脂が乗ってて、香ばしく調理したトマトソースの風味と抜群の相性。濃密な果実味とドライトマトを思わせる酸味と瑞々しいタンニンがバランスよく溶け込んでいるサンジョベーゼ酒との相性は言わずもがな。どんどん食べて飲みましょー。
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はい。魚料理です。
「アイナメのポワレ・ジロール茸とクリームソース」。
ロンバルディアはコルデーロ サン ジョルジョなよるシャルドネ酒「リヴォーネ2020」です。
端正な造りで、丸く仕上がっているので、それほど記憶には残らないが、実は良く出来たシャルドネで、ワインが持つ心地よいうまみとミネラルが、アイナメの身の癖がなく上質で淡白な味わいの中にも旨味がある、という性質にピタッと寄り添うんです。
それにジロール茸とバタークリームが加わるんだから、鬼に金棒。江戸時代には殿様が食べていた高級魚ですからね。
唸る旨さ。
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お肉は「京鴨のロースト・バルサミコソース」。
バルバレスコ・リゼルヴァ・モンテステファノ[2019]
ピエモンテの生産者組合謹製のバルバレスコで、良年にのみ生産される9種類の単一畑キュヴェのひとつのモンテステファノは、豊かなタンニンとストラクチャーを備えた、深みのある味わいですからね、鴨肉に合うに決まってます。しかもバルサミコソースだから、こちらも鬼に金棒の相乗効果。安心の京鴨ですから尚更。しかしマグナムボトルの2019ではちょっと若過ぎでした。ほどよく熟したバルバレスコの持ち合わせが無くて恐縮です。
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デザートにはエスプーマ・ヨーグルト。
中には葡萄の実が潜んでます。これが美味しいのなんの。
トスカーナ産、スピリト・サンタ・ブランデーと一緒に。
ブランデーと葡萄のデザートの組み合わせですから、やはり鬼に金棒、いや虎に翼でしょうか。サンジョヴェーゼ、プティ・ヴェルド、カナイオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨンで造られるIGTトスカーナ・ワインを蒸留して造るブランデー。 葡萄の搾りかすを蒸留して造るグラッパは、熟成しないことが多く、無色透明で、ブドウの香りが強いのが特徴。こちらのブランデーは、ブドウの果汁(ワイン)を蒸留後樽熟成されます。仕上がりは琥珀色で、熟成によって複雑な香りが生まれるというもの。 伝統的なバーニョマリアアランビック蒸留器で2回蒸留。1回目の蒸留で得たアルコールは雑味が多いので2回目の蒸留で注意深く質の良い状態の物とそうでない物に分けます。その後アルコール度数を60%まで希釈しフレンチオークの古樽にて2年間寝かせる。瓶詰前に2回フィルターをかけ、その際アルコール度数は41%になります。ボトリング後1年寝かせてからのリリース。甘く華やかな香りが非常に魅力的で丸くやわらかな口当たりと甘い余韻が永遠に続くかのよう。