2回
2025/09 訪問
「麺処 三鈷峰」〜粋な計らい「ありがとう」の文字〜
鳥取を代表する温泉地、「皆生温泉」の入口の交差点の一角に位置し、店構えがとてもお洒落なラーメン屋さんです。「三鈷峰」という店名も気品あふれる格調高き名前です。地元の人や観光客はもとより、噂を聞いて県外から食べに来る人もいるようです。
午前11時から食券が購入できて、11時20分までは外で待つスタイルです。店内はカウンターのみの9席、11時20分に開店、食券を事前に購入した人で店内は満席になります。それに続き20人程度の行列ができてました…ファン層も幅広く、女性ファンも多く訪れています。本日もカウンターと行列のお客さん合わせてその内の2割は女性のお客さんでした。さすがはミシュランガイド掲載店…恐るべしラーメン屋さんです!
内装は古民家を改装したカフェのような雰囲気もあり、店内も静かで落ち着いた雰囲気の中でラーメンを楽しむことができます。
ベースとなるお味は、醤油、海老、トマト、鰹などバラエティに富んでおり、それもこのお店の魅力です。私は一番ベーシックと思われる「らーめん」920円(魚介白湯こってり醤油味)を食べました。
スープをひと口、まずその濃厚でマイルドな食感に驚かされます。その後にしっかりと魚介の味とお醤油の味がやってきます。出汁のきいた上品な自然派のお味でお口の中がまったりと満たされ、幸福度がぐっとアップします。
麺もしっかりとした太麺で、食べ応えのある麺ですが、麺そのものお味は強烈なスープに主役の座を奪われ相対的に無機質なものに感じられました。ただ、スープとの相性を考えるとこの麺になるんだと思います。
本格的なお味のラーメンに触れると背筋がぐっと伸びる気がします。食べた後も、数時間は身体中に魚介白湯スープの余韻がずっと残っていました。健全な食に健全な魂が宿るとはまさにこのことです。
どんぶりも厚手の高級感あふれる器です。「三鈷峰」のロゴも入っておりお洒落などんぶりです。炎の陶芸家が作った抹茶茶碗が出てきたかと思いました。そして、スープを最後まで飲み干すと「ありがとう」の文字が現れます。粋な計らいありがとうございます…このどんぶりの「ありがとう」がこのお店すべてを語っているかのようです。
ちなみに「三鈷峰」とは、大山山脈の稜線に連なる山の名称です。この形が仏教の法具の「三鈷」の形に似てることからそう呼ばれているようです。ただ、このお店がその「三鈷峰」かどうかは分かりません。
2025/09/20 更新
私は生まれてこのかた「つけ麺」を食べたことがありません。北千住や新小岩界隈では「つけ麺」なるものが流行っているらしいので、私もその「つけ麺」とやらを食べてナウくなろうと思います。そして、私が住む鳥取県米子市で真っ先に思い浮かんだのが「三鈷峰」さんです。早速GO!
同店は鳥取県を代表する温泉地「皆生温泉」の入口交差点の一角に位置し、地元の人はもとより、観光客や噂を聞いて県外から食べに来る人で行列のできる人気店です。午前11時から食券が購入でき、開店時刻の11時20分までは外で待つスタイルです。開店と同時に事前に食券を購入した人で店内は満席になります。
今回は開店時刻を少し遅れて到着したのですが、すぐに席に案内してもらえました。「つけ麺(しょうゆ)」1,080円を注文…待つこと5分程度で陶芸品のような美しいどんぶりに入って麺とスープが運ばれてきました…食べ方や流儀が分からないのでなんか緊張します。
麺が純白の瑞々しい光りを放っておりとても美しいです!見た目が美しいものは、おいしいといのが私の持論です。「食」においては、見て楽しむということも重要な要素の一つです。「つけ麺」は麺とスープが分かれているので、それぞれの歪みのないクリアーな味を楽しむことができました。スープの見た目は濃いめでどろっとした感じですが、ところがどっこい大作、飲んでみると魚介のコクに加えてリンゴのようなフルーティーな酸味もあり、ひと口飲んだらもうひと口飲みたくなる「かっぱえびせん」や「山本リンダ」にも通じる何かがあります。
つけ麺初心者の私ですが、感動の一皿、至福の一杯でありました。食べ終えてお店を出ようとしたら、店内の待合の椅子がすべて満席になっていました。恐るべし「三鈷峰」です…明日も「つけ麺」を食べて「つけ麺」を語れる男になりたいと思います。
【編集後記】
「ラーメン」と「つけ麺」の関係は、「かつ丼」(又は釜揚げそば・うどん)と「とんかつ定食」(又はざるそば・ざるうどん)の関係に似てると思います。「とんかつ定食」の方が豪華そうに見えますが、とじ卵がある分「かつ丼」の方がより贅沢な食べ物のような気もします…
ラーメン好きの中にも「つけ麺」はちょっと…と言う人も少なくありません。実は私もそのひとりでしたが、いろんなタイプのラーメンを食べてみて人間の幅が広がったというか、「ラーメン」と「つけ麺」の違いが分かっただけでも有意義な一日であったと思います。