2回
2025/10 訪問
牛骨ラーメン「だいざん」〜ダイバーシティな「ど牛骨」ラーメン〜
「イオンモール日吉津」の敷地内の一角にある「海鮮市場」という建物の中にある牛骨ラーメン屋さん「だいざん」さんです。
「ど豚骨」ラーメンというものがありますが、同店のラーメンは「ど牛骨」という言葉がピッタリなラーメンです。私の住む地域(鳥取県米子市圏域)で一番牛骨が強いラーメンではないかと思います。
牛骨ラーメン屋さんは数ありますが、基本醤油か塩で隠し味的に牛骨を使うパターンが多い中で、ここまで徹底して牛骨を全面に出したお味のラーメンは稀有です。
お味は、牛骨ラーメンですので美味しいです。っていうか不味い牛骨ラーメンを作ることのほうが難しいと思います。あとは好みの問題です。
一般的な牛骨ラーメンより、牛骨の旨み、甘さとコクが強く、頭で感じる美味しさと言うより、むさぼりながら食べてしまうタイプのラーメンです。例えるなら、少々下世話だけど人間的に魅力のある人…といった感じです。(あくまで私の感想です。)
スープが醤油なのか塩なのか分かりません。メニューにも牛骨みそラーメンには「みそ」の表示がありますが、「牛骨ラーメン」にはいずれかの表示がありません。気になったので帰り際に店員さんに聞いたら、「どっちも」とのことでした。目から鱗です…そもそも醤油だ塩だとこだわらなくても両方という考え方もありだなと…
その昔、ツインカムorターボ論争がありましたが、今ではダウンサイジングのツインカム・ターボが普通の時代です。あっ、クルマのエンジンの話です。さしずめ、醤油が「ターボ」で塩が「ツインカム」という位置付けになると思います。ラーメン界隈にも多様性(ダイバーシティ)の波が押し寄せてきたんだなと思いました。
途中からおろしにんにくを入れて味変しましたが、牛骨の味が濃い分、にんにくとの相性が良すぎて調子に乗って入れ過ぎてしまい、現在、私は「にんにく」の香り高き人間になっています。
「だいざん」さんのラーメンは、言葉で表現するのが難しいです。すみません…あとはみなさんが食べて感じてみてください。
2025/10/17 更新
ここ「だいざん」さんの「牛骨ラーメン」はからだに馴染むな〜ひと口食べた瞬間から、麺とスープがからだに染み込んでいくのが分かります。私の中の「ザ・牛骨ラーメン」です。牛骨のムンムンした香り、味の強い麺、甘くて口当たりのいいスープ…どれを取っても、牛骨ラーメンを極めるとこうなんるんじゃないかとさえ思えるくらいの完成度です。今日はお腹が減っていたので「牛骨ラーメン大盛り」930円を食べることにしました。
この「牛骨ラーメン」は「だいざん」さんでしか食べることのできないお味です。一般的な牛骨ラーメンをデフォルメしたかのような、いい意味でも、悪い意味でもどこか牛骨ラーメンの超えてはいけない一線を超えてしまったかのような禁じ手のラーメンです。「牛骨ラーメンとはなんぞや!」という問いに、一つの答えを出してくれるラーメンだと思います。
ラーメンが出来上がると、店主さんの従業員さんへの「次〇〇番、牛骨行くよ〜」という大きな声が店内に響きわたります。その声はけっして事務的ではなく、ラーメンと一緒であったかい温もりのある声です。どことなくはにかんだ笑顔が素敵な店主さんです。
あっ、このお店にも居ました!にゃんこ店長…食べ物とは関係ないけど可愛いので写メ掲載しておきます。このにゃんこ店長の横に宮島の「しゃもじ」が置いてあり、そこには「だいざん祈願 限界突破」と書かれていました。まさにこの言葉どおりのアグレッシブな活気が店内に満ちたラーメン屋さんです。
(参 考)
別の日に同店の「牛骨スタミナラーメン」950円も食べてみました。白菜、ニラ、ネギ、豚肉がたっぷり入った旨みたっぷりの牛骨担々麺でした。辛味と牛骨の甘さ、それに野菜の甘さが絶妙なバランスで仕上げてあり、辛味があまり得意でない私も最後まで美味しく辛味の世界を堪能できました。ただ、私の場合、辛味の旨みの奥深さまでは区別がつかないので、他店との差別化を図るところまでには至りませんでした。