2回
2025/09 訪問
料理もお酒も、最後まで心地よく楽しめる白金の一軒
料理はどれも一皿ごとの完成度が高く、ひと口ごとに丁寧に作られていることが伝わってくる。
印象に残ったのは、火入れの加減が絶妙な肉料理。表面の香ばしさと中のしっとり感のバランスがよく、噛むほどに旨みが広がる。
お椀ものは出汁がきれいで、雑味がなく、口に含むと自然と次の一口が欲しくなる味わいだった。
柑橘を使った一品は、爽やかさがありながらも酸味が立ちすぎず、全体の流れの中で良いアクセントに。
揚げ物や炊き合わせも重たさを感じさせず、コースを通して最後まで無理なく楽しめる構成になっている。
〆のご飯ものまで抜かりなく、食事の満足感がきちんと積み重なっていく印象。
食後には「ちょうどよく満たされた」と感じられる内容だった。
お酒は日本酒の種類が豊富で、料理との相性も良い。
加えてワインもいろいろと出してもらえるので、その日の気分や料理に合わせて選べるのが嬉しい。
落ち着いた空間で、料理とお酒をじっくり楽しみたいときに選びたいお店。
安心して人を連れて行ける一軒です。
2026/01/19 更新
おまかせコースで始めて、途中から気になる料理をアラカルトで追加するのがこの店での定番。流れを委ねても安心できるし、食べたい気持ちに素直になれる懐の深さがある。
序盤のめじまぐろの白和えとさよりは、素材の良さがまっすぐ伝わる一皿。派手さはないが、ひと口目で「今日は間違いない」と思わせてくれる。白子は白だし仕立てで、からしの使い方が秀逸。まろやかさの中にキレがあり、記憶に残る味。
シロアマダイはせりの香りとともに供され、火入れの美しさに思わず唸る。もち米にかにみそ、生カラスミを重ねた一品は、少しずつ崩しながら食べ進める楽しさがあり、口の中で完成していく感じがたまらない。
ここからはアラカルト。
毎回必ず頼むのが、しめ鯖とパクチーのサンド。これは外せない名物で、パクチーの香りと鯖の旨みのバランスが本当に見事。
締めには、うなぎとセリの土鍋ごはん。うなぎのコクとセリの爽やかな苦味が一体となり、食事の余韻をきれいに持ち上げてくれる。
おまかせの安心感と、アラカルトで広がる自由度。その両方を楽しめる、自然と通い続けたくなる一軒。