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夜の点数:4.3
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¥4,000~¥4,999 / 1人
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料理・味 4.3
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|サービス 4.3
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|雰囲気 4.3
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|CP 4.3
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|酒・ドリンク 4.3
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[ 料理・味4.3
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| サービス4.3
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| 雰囲気4.3
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| CP4.3
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| 酒・ドリンク4.3 ]
居酒屋
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2025/12/06 更新
田町の喧騒をひとつ上の階に避けるようにして現れるこの店は、派手な看板や声の大きな呼び込みとはまったく違うアプローチをしてくる。席に腰を下ろした瞬間、まず静けさがある。そして、その静けさの奥で小さく呼吸しているのが“炭の香り”だ。
店名からしてつくねと地鶏が主役なのは分かっていたけれど、ここでは単なる焼き鳥の延長ではなく、素材の輪郭を丁寧に浮かび上がらせるための“温度管理の上手さ”が印象に残った。焼き場の熱気をただ強くするのではなく、火の入り方が驚くほど穏やかで、炭の香りがふわっとまとわりつく。そのバランスが異様に良い。
手ごねのつくねは、まるで肉の形を整える手の動きがそのまま味に残っているかのような仕上がりだ。柔らかいだけではなく、中心にほんのり熱が宿るタイミングが絶妙。噛むたびに肉の甘みが層になって開いていくタイプで、食感の“丸さ”がやけに記憶に残る。
地鶏は、張りのある繊維がそのまま伝わってくる。香りは強くないのに、旨みの密度がしっかりしていて、塩気も最小限。素材の味を誇張せず、ただ真っ直ぐに見せる——そんな潔いスタイルだ。焼きの技術をひけらかさず、自然と美味しさに導かれていく。
そして不思議と、この店は“食べた後の静けさ”が心地いい。味を追いかけて盛り上がる感じではなく、ふと会話が途切れた瞬間に「今、ちょうどいいものを食べたな」と思わせてくれる。
田町には元気な店も多いけれど、ここは対照的に、“丁寧な温度と香りで勝負する店”。派手さはないのに、記憶に残る。
余分なものをそぎ落とした料理ほど、結局いちばん印象に残る——そんな当たり前の事実を、もう一度思い出させてくれる場所だった。