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夜の点数:4.2
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¥5,000~¥5,999 / 1人
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料理・味 4.2
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|サービス 4.2
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|雰囲気 4.2
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|CP 4.2
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|酒・ドリンク 4.2
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[ 料理・味4.2
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| サービス4.2
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| 雰囲気4.2
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| CP4.2
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| 酒・ドリンク4.2 ]
静けさと余韻を味わう、日本酒ダイニング「sakeba」
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2025/11/16 更新
渋谷の街の喧騒を背に、ビルの7階へと上がると、そこには別世界のような静けさが広がっていた。「sakeba」は、日本酒を中心に、旬の素材を生かした料理をしっかりと味わえる大人の隠れ家だ。木のカウンターに照明が柔らかく落ち、余白のある空間が心を整えてくれる。店内にはBGMも控えめに流れ、料理の音と酒の香りがゆっくりと混ざっていく。
まず登場したのは唐揚げ。衣は薄く、軽やかな食感ながら中はしっとり。噛むたびに肉汁がふわりと広がり、油の重さを感じさせない。添えられたレモンを絞ると、香りが立ち上がり、まるで新しい料理に変わったような爽やかさが加わる。次に運ばれてきたカツオのたたきは、見るからに艶やか。表面の香ばしさと中のとろけるような食感が対照的で、卵黄を絡めると一気にまろやかさが増す。白髪ねぎのシャキシャキ感が良いアクセントになっており、丁寧に仕上げられた一皿だと感じた。
続いて小鉢の温かい料理。出汁の香りが優しく立ちのぼり、口に含むと体の奥まで沁みていく。旨みはしっかりしているのに塩気が尖っておらず、静かに味が重なっていくような穏やかな味わいだった。最後の一皿は、白いソースに包まれた魚料理。オリーブオイルと柑橘の香りがほんのり漂い、洋の雰囲気を感じつつも味の根底にはしっかりとした“和”がある。口に入れると、素材そのものの柔らかさと繊細な塩味が広がり、思わずため息が出る。
全体を通して感じたのは、“控えめな中に芯がある”ということ。どの料理も派手ではないが、きちんと印象に残る。日本酒と合わせることで、その余韻がさらに深まっていくのも魅力だ。渋谷という立地を忘れてしまうほど穏やかな時間が流れ、静かに一杯を楽しむ夜にぴったりな場所。喧騒の中で、ほんの少しだけ落ち着きたい時に訪れたい一軒だった。