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夜の点数:4.2
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¥5,000~¥5,999 / 1人
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料理・味 4.2
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|サービス 4.2
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|雰囲気 4.2
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|CP 4.2
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|酒・ドリンク 4.2
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[ 料理・味4.2
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| サービス4.2
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| 雰囲気4.2
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| CP4.2
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| 酒・ドリンク4.2 ]
静かな夜に寄り添う丁寧な一皿たち
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2025/11/14 更新
門前仲町の路地を歩いていて、ふと灯りに吸い寄せられるように入った「宿酒 きんきん」。店に足を踏み入れた瞬間、外の喧騒から切り離されるような、ゆるやかな静けさが流れていた。照明はやや落とされ、木の温度が残るカウンターがまっすぐ伸びている。その空気を吸い込んだだけで、なんとなく “今日はいい夜になるな” と感じさせてくれる。
最初にいただいたのは、白い器にそっと置かれた一皿。ふわりと柔らかい食材にクリーミーなソースがかかり、中央に添えられた胡椒がアクセントになっている。味も見た目も主張しすぎず、静かに入り口をつくってくれるような前菜だった。
続いて登場した刺身は、照明の下でしっとりと艶を帯びていて、脂のりの良さが一目で分かる。厚みのある切り方なのに重たくなく、噛むほどに旨みが広がっていく。器の模様とのバランスも良く、料理を“見せる”という意識の高さを感じた。
焼き目のついた料理は、香ばしさがふっと鼻を抜け、食べる前から期待が膨らむ一品。盛り付けはシンプルながら、一つひとつの仕事が丁寧で、和食の「余白の美しさ」をしっかり感じさせてくれる。
そして、椀物。蓋を開けた瞬間に立ち上る湯気と香りが、まるで小さな温泉に浸かったような安心感をくれる。きのこや青菜の優しい味が身体に沁みるようで、「ああ、こういうのが食べたかった」と自然に思わせる温度があった。
全体的に派手さはない。けれど、どれも“静かに美味しい”。料理も空間も、余計な力みを感じさせず、ゆっくりと気持ちをほどいてくれる。日常の延長にありながら、確かに特別な時間をつくってくれる、そんなお店だった。