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吉蔵溜池山王、赤坂、国会議事堂前/居酒屋、鳥料理、焼き鳥
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夜の点数:4.3
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¥3,000~¥3,999 / 1人
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料理・味 4.3
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|サービス 4.3
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|雰囲気 4.3
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|CP 4.3
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|酒・ドリンク 4.3
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[ 料理・味4.3
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| サービス4.3
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| 雰囲気4.3
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| CP4.3
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| 酒・ドリンク4.3 ]
“丁寧さ”と“遊び心”が同居する、赤坂の良き隠れ家
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2025/12/02 更新
赤坂の喧騒を少し抜けたビルの3階。ひっそりと佇むのに、扉を開けた瞬間ふわっと空気が変わる──そんな“良い店”の匂いがするのが吉蔵だった。和をベースにしつつ、料理にしっかり個性と遊び心があって、どの皿も「丁寧につくってるな…」と自然に伝わってくる。
まず目を惹かれたのは、6種のつくね盛り合わせ。味噌・チーズ・明太・照り焼き…など、見た目からワクワクさせてくれる彩りで、それぞれの個性がはっきりしている。焼き目の香ばしさと中のふんわりした食感が絶妙で、重くないのに食べごたえはしっかり。お酒のアテとして完成されている。
野菜のサラダは、カラフルなのに派手すぎず、良い意味で“家庭料理の延長のように安心できる美味しさ”。トマト、アボカド、レタス、そしてところどころに散る魚介がアクセントになっていて、箸が止まらない。素材そのものの味を邪魔しないドレッシングで、序盤にぴったりの一皿。
ローストビーフの皿は厚めのカットで、赤身の旨みと脂の甘みのバランスがよく、噛むたびしっとりと広がる柔らかさ。居酒屋で出てくるローストビーフの中でも、きちんと“肉を食べてる感”がある仕上がり。
馬刺しは上品な盛りつけで、鮮度の良さがひと目でわかる。クセが全くなく、噛むとすっと溶ける。そして薬味の量と配置もセンスが良く、好みで味をいじれるのが嬉しいポイント。
そして印象に残ったのが、豆腐料理。出汁の染み方、まるみのある味わい、上にのる薬味の香り──どれも“和食の丁寧な仕事”がはっきり感じられ、料理全体の流れをきれいに整えてくれる名脇役だった。
最後の黒蜜きな粉アイスは、定番なのにやっぱり嬉しい安定の一品。黒蜜の濃厚さときな粉の香ばしさがアイスに絡んで、スッと幸せで締めてくれる。
全体として、派手な演出をしないのに印象に残る料理ばかり。しっかり食べたい日にも、会話を楽しみたい日にもフィットする、懐の深い居酒屋。赤坂で落ち着いて美味しいものを食べたいなら、また行きたくなる一軒だった。