古賀 です。さんが投稿した煮売屋 だいごみ 神田本店(東京/神田)の口コミ詳細

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煮売屋 だいごみ 神田本店神田、新日本橋、淡路町/居酒屋、創作料理、ろばた焼き

1

  • 夜の点数:4.4

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.4
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 4.4
      • |酒・ドリンク 4.4
1回目

2025/12 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気4.4
    • | CP4.4
    • | 酒・ドリンク4.4
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

神田駅の雑踏から数十秒。雑居ビルの三階に上がった瞬間、空気の温度がふっと変わる。煮売屋 だいごみ の店内には“和食の匂いの記憶”が漂っている。昆布の甘み、鰹の香り、醤油の発酵感。それらが軽く混ざり合うだけで、なぜか心が落ち着く。ここは、ただの居酒屋ではなく「だしの店」だと直感した。

だいごみの料理は派手に主張しないが、ひと口ごとに輪郭がはっきりしている。たとえば名物のおでん。出汁が驚くほど軽く、それでいて深い。食材を伏せて見ずとも、手で撫でるように味が広がる。大根を噛んだ瞬間、出汁がじゅわっと広がるというより“しみ込んでいた温度がほどけていく”ような感覚になる。これは家庭料理の延長ではなく、きちんと仕事をした料理のかたちだ。

煮物だけではなく、焼き魚や揚げ物にも「だしの思想」が通っているのが面白い。焼き魚は塩分を控えめにして素材の香りを引き出す方向性。揚げ物も軽やかで、油のキレが良い。どれも主張が強過ぎず、食べ続けたくなる味だ。

そしてこの店の良さは“温度”にある。料理の温度、店員の温度、店内の灯りの温度。どれも過不足がなく、落ち着いて食べてほしいという意図が伝わる。神田の飲食は忙しなく流れる店が多いが、だいごみは静かで、丁寧で、時間がゆっくり動く。

帰り際、ふと振り返りたくなる。
「また、このだしを吸いに来たい」と思える店だった。

2025/12/06 更新

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