この口コミは、ミッチー_5678さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
-
夜の点数：4.4
-
￥5,000～￥5,999 / 1人
-
-
料理・味 4.4
-
|サービス 4.4
-
|雰囲気 4.4
-
|CP 4.4
-
|酒・ドリンク 4.4
-
-
［ 料理・味4.4
-
| サービス4.4
-
| 雰囲気4.4
-
| CP4.4
-
| 酒・ドリンク4.4 ］
居酒屋
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-332160232 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-332160232","content_type":"ReviewImage","content_id":332160232,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-332160233 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-332160233","content_type":"ReviewImage","content_id":332160233,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-332160236 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-332160236","content_type":"ReviewImage","content_id":332160236,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-332160237 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-332160237","content_type":"ReviewImage","content_id":332160237,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-332160239 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-332160239","content_type":"ReviewImage","content_id":332160239,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-332160241 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-332160241","content_type":"ReviewImage","content_id":332160241,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
2025/12/04 更新
ランキングと口コミで探せるグルメサイト
グルメキュレーションサイト
毎日の外食が楽しくなるグルメ情報
門前仲町の路地を歩いていると、不意に灯りのトーンが変わる瞬間がある。雑多な街の中に、温度だけひとつ違う場所がぽつりと現れる。その小さな“違和感”を辿ると辿り着くのが 宿酒 きんきん だ。
扉を開けた瞬間、まず感じるのは“落ち着き”ではなく“柔らかさ”だ。酒場にしては妙に優しい。照明の角度、木の匂い、響きすぎない話し声──全部が絶妙に力を抜いていて、肩に入っていた空気がすっと抜けていく。店というより、小さな避難所に近い。
料理はどれも「気取らないのにまっすぐ美味い」という一本筋の通った方向性。味の濃淡や出汁の引き方が丁寧で、“料理の音量”が過剰にならない。それが日本酒とちょうどいい距離感を作り、飲むほどに味わいが重なっていく。派手な演出など無くとも、誠実な仕事は舌で伝わる。
日本酒のラインナップも、流行をなぞるだけではなく、店主の“温度”が反映されている。飲み手を急かさず、でも確実に愉しませる構成。ひとつひとつの酒が、店全体の空気の方向性と矛盾しない。長く居ても、酔いが乱れず穏やかに馴染んでいく。
客層も幅広いのに、不思議と席同士の距離が近く感じないのは、この店の空気が“静かに深い”からだろう。気取らないけれど雑でもない。その塩梅を崩さないのは簡単なことじゃない。
気付けば、帰るのが少し惜しくなる。
もう一杯飲む理由を探さなくても、自然と“あと五分だけ”と腰を落ち着けてしまう、そんな店だ。
派手な街で、控えめに美味い。
その静かな誠実さが、この店の一番の魅力だと思う。