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夜の点数:4.1
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¥4,000~¥4,999 / 1人
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料理・味 4.1
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|サービス 4.1
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|雰囲気 4.1
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|CP 4.1
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|酒・ドリンク 4.1
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[ 料理・味4.1
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| サービス4.1
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| 雰囲気4.1
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| CP4.1
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| 酒・ドリンク4.1 ]
居酒屋
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2025/12/09 更新
田町の雑居ビルの4階に上がった瞬間、「あ、ここは“飲み会の延長”じゃなくて、“夜をひとつ拾いに来る場所”なんだ」とわかる。外の喧騒を急に遠ざけ、温度を少し落とした空気がふわっとまとわりつく。大げさに聞こえるかもしれないが、この店には“人を落ち着かせるリズム”がある。
まず、香り。焼き台のほうから漂う炭の余熱が、通路をゆったりと蛇行して客席まで届く。そのスピードが妙に心地いい。急に腹が鳴る…というより、「ああ、今日はちゃんと食べる夜なんだ」と身体が勝手に理解するような香りだ。
席に座ると、店員さんのテンポがちょうどいい。過剰でも放置でもなく、微妙に“一呼吸”待ってくれる感じ。忙しい田町の飲食店でこれができてるのは、意外とレア。店の奥の方から聞こえる包丁の音も、ほとんど生活音のように馴染んでる。
そしてこの店の核になっているのは“つくね”と“地鶏”というシンプルな構成なのに、それを武器じゃなく“語彙”として扱っているところだ。料理が主張するのではなく、客に発話させる。軽く弾む食感に「お?」、炭の香りの余韻に「ほぉ…」と、思わず声が漏れるタイプの店。
照明は意外にもやや控えめで、料理のディテールを浮かび上がらせるというより、客同士の距離を柔らかくするように設計されている。結果、仕事帰りの1杯でも、友人との食事でも、急に“良い食事時間”に切り替わる。
全体的に、派手さよりも“質感”で勝負する店だ。地鶏の火入れ、つくねの香り、スタッフの間合い、照明の高さ。ひとつひとつが静かに寄り添い、気づいたらグラスが空になっている。
田町で「軽く行こうよ」の一言から始まる夜が、結果的にちょっと満たされた夜へ変わる。そんな“変換力”を持った店。ここはそういう場所だった。