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昼の点数:3.8
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 3.8
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|サービス 3.8
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|雰囲気 3.9
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|CP 3.7
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|酒・ドリンク 3.8
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[ 料理・味3.8
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| サービス3.8
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| 雰囲気3.9
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| CP3.7
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| 酒・ドリンク3.8 ]
[池袋] 最後の一滴まで慈味深く。しじみが奏でる至高の塩
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中華蕎麦(塩)特上
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ストレート麺
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チャーシュー
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ワンタン
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大焼売(肉と海老)
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琥珀 外観
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2025/12/28 更新
池袋駅西口(北)から歩いて5分ほど。 繁華街を抜けた、
ビジネスホテルの1階に「宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀 池袋店」はある。
メディアにも幾度となく登場、ミシュランにも認められた上級な塩ラーメンをいただく。
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到着は午後1時過ぎ。待ち客もなく、すんなりと店内へ。
1年前に訪れたときは、14時を回っても行列があったが、
今は少し落ち着いたように見える。
入口の券売機で食券を買う。
醤油と迷いながら、今日もやはり塩を選んだ。
中華蕎麦(塩)特上 1,600円。 それに、大焼売(肉と海老)をひとつ、480円。
店内は天井が高く、席もゆったりとしている。
ホテルの1階らしい清潔感があり、 女性のひとり客の姿も自然に溶け込んでいる。
カウンター席に案内され腰を下ろす。
ほどなくして、中華蕎麦(塩)が運ばれてくる。
丼が置かれた瞬間、しじみの芳醇な香りが湯気とともに立ち上る。
スープは、濁りのない琥珀色。 名前の由来を、何も語らずして証明している。
まずは、スープを一口。
驚かされるのは、しじみの旨味の「密度」だ。
貝出汁特有の滋味深さが、静かに、しかし確実に、 身体の奥へと染み渡っていく。
塩味はきわめて円やかで、 出汁を支えるためだけに、そこにある。
そして麺を啜る。
しなやかな細麺がスープを抱き上げ、
小麦の香りとしじみの香りが、ふと重なり合う。
喉を通るたび、音楽のような余韻が残る。
特上として添えられた具材も、いずれも主役級だ。 チャーシュー、ワンタン、味玉。
どれひとつとして、脇に退くものがない。
チャーシューは三種。
低温調理の豚肩ロース、脂身をローストした豚肩ロース、 そして豚バラの吊るし焼き。
熱が入るにつれ、肉の甘みが少しずつスープに溶け出し、
食べ進めるほどに表情を変えていく。
メンマの小気味よい歯触り。 不意に現れる紫玉ねぎの清涼感。
すべてが計算され尽くし、 一分の隙もない調和を生んでいる。
この店は、ここで終わらない。
もうひとつの楽しみが、大焼売だ。
蒸し立ての一皿が、湯気をまとって運ばれてくる。
箸を入れると、閉じ込められていた肉汁が溢れ出す。
しっかりとした肉感の中に、 海老のぷりっとした弾力と甘みが顔を出す。
ラーメンの繊細さとは対照的な、 実直な力強さが、心地よい。
「ご馳走様でした。」
丼の底に残る、最後の一滴まで飲み干して店を出る。
外に出ると、冬の空気が頬を打つ。
それでも、身体の内側には、まだ温もりが残っている。
流行り廃りの激しいこの街で、
何度でも、この味に帰ってきたいと思わせる一軒。
静かだが、確かな実力が、ここにはあった。