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昼の点数:3.8
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¥3,000~¥3,999 / 1人
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料理・味 3.9
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|サービス 3.7
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|雰囲気 3.8
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|CP 3.7
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|酒・ドリンク 3.9
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[ 料理・味3.9
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| サービス3.7
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| 雰囲気3.8
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| CP3.7
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| 酒・ドリンク3.9 ]
[銀座]日本最古の喫茶店で「銀ブラ」発祥の歴史を刻む名杯をいただく
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伝統を味わう「森のコーヒー」
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アメリカンクラブサンド
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ジューシーな具材が。
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コーヒーとの相性を第一に考えられた「モンブラン」
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2階フロアの壁には絵画が。
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銀座中央通りに面した「カフェーパウリスタ」
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2026/02/02 更新
銀座駅から5分ほど。銀座のメインストリートである中央通り沿い、
賑やかな銀座8丁目エリアにある「カフェーパウリスタ銀座本店」。
創業明治44年(1911年)。以来文化人のサロンとして親しまれ、
芥川龍之介や久米正雄、森鴎外、谷崎潤一郎らも訪れたという。
”銀ブラ”という言葉の発祥には諸説あるが、そのひとつに、
『銀座のパウリスタにブラジルコーヒーを飲みに行くこと』というものがある。
銀座の『銀』とブラジルコーヒーの『ブラ』をくっつけたもので、
この店を語る上で欠かせないエピソードの一つだ。
*
所用を終え店に着いたのは、昼の12時を少し回ったところ。
見たところ1階は、ほぼ満席の様子。
「いらっしゃいませ、2階へどうぞ。」
一度外に出て階段を登り2階へ。
お店に入ると、広いフロアに、先客は1組だけ。
ランチどきなので、少し待つことを覚悟してきたが――「良かった」。
店内には、色鮮やかな絵画が壁にかけられていて、
ギャラリーのようで、静かなランチ時間が過ごせそうだ。
オーダーは、以前にもいただいたことのある、
「アメリカンクラブサンド」と「森のコーヒー」のセット、2,410円。
ほどなくして、森のコーヒーが運ばれてきた。
農薬を一切使わずに育てられたという、
ブラジル産の完熟豆を使用した、この店の歴史ある看板メニューだ。
雑味がなくて爽やかな酸味と柔らかな甘味が、
程よく調和したマイルドな口当たり。
すっきりしていながら、心地よい余韻が続く。
アメリカンクラブサンド。
トーストされたパンに挟まれているのは、
チキン、たまご、ベーコン、レタス、トマト。
ジューシーな具材にマスタードの酸味と甘味が効いていて、
派手さはないが、ホテルライクな贅沢な味わいだ。
森のコーヒーとの相性も良く、あっという間にいただいてしまった。
見回すとお店の中ほどには、
ケーキのショーケースが。
いつの間にか席を立ち、「何にしょうか。」と考えていた。
いろいろ迷ったが、
見た目で「モンブラン」をオーダー。
コーヒーとの相性を第一に考えられたという、
モンブランをいただいてみる。
和栗を使っているというマロンクリームは、
栗本来の深いコクと上品な甘さがある。
そして、その中にはコーヒークリームが。
香り高いクリームが和栗の濃厚な甘さと調和して、
奥行きのある味わいに仕上げられている。
おかわりしたコーヒーをゆっくりいただいて、
大満足のカフェタイムになった。
心地よい食後の余韻に浸りつつ、ふと壁に目を向ければ、
かつてこの場所で、言葉を交わした文豪たちの姿が浮かんでくるようだ。
芥川龍之介や森鴎外といった巨星たちが愛した、この「パウリスタ」。
彼らがここで味わったのは、単なるコーヒーの味だけではなかったはずだ。
白磁のカップから立ち上る香りに、異国の風を感じ、思索を深め、
あるいは日常の喧騒から自分を切り離す――。
その精神こそが、今も語り継がれる「銀ブラ」の本質なのだろう。
明治から令和へと、銀座の街がどれほど姿を変えても、
この店に流れる時間は変わらず凛としていて、温かい。
伝統という隠し味を楽しみながら、一分一秒の歴史を味わう贅沢。
ここは、ただコーヒーを飲む場所ではない。
慌ただしい現代の只中で、ふと立ち止まり、
名杯とともに時をいただく――そんな場所が、確かにここにある。