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昼の点数:3.9
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 3.9
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|サービス 3.8
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|雰囲気 3.9
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|CP 3.9
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|酒・ドリンク 3.8
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[ 料理・味3.9
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| サービス3.8
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| 雰囲気3.9
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| CP3.9
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| 酒・ドリンク3.8 ]
[西荻窪] バターチキンの概念を覆す『軽やかさ』スパイスの多幸感を味わう一皿へ
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バターチキン
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ソースの上にはパクチーが
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スパイシーな煮卵
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カウンター席
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カレーのメニューは4種類
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控えめな看板がかわいい椅子の上に。
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「フェンネル」の入り口。通り過ぎに注意
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2026/02/15 更新
アンティークショップや古本屋が路地裏に溶け込み、
独自の文化圏を作り出す街、西荻窪。
近年この街は“カレーの聖地”として知られるようになった。
料理人の個性を生かす店を育て、 食通の目的来店と住民の日常が共存する環境が、
一点物の味を生む。
“新しくとも本物”を静かに見極めるこの街の審美眼に、
2022年、鮮烈な一石を投じたのが『カレーショップ フェンネル』だ。
名だたる名店がひしめく中で、
オープンから瞬く間に「西荻の次代を担う一軒」として受け入れられたのは、
奇をてらわない実直さと、この街の空気感に呼応するような確かな独創性が 、
同居していたからに違いない。
*
西荻窪駅南口から徒歩4分ほど。
伺ったのは午後一時半を少し回ったところ。
うっかりしていると通り過ぎてしまいそうなほど、
街の景色に控えめに溶け込んでいる。
入り口には、目立つ装飾や大げさな広告はない。
そこに置かれているのは、お店の個性を象徴するかのような、小さな看板のみ。
やや急な階段を上がってお店へ。
「いらっしゃいませ。」
店内は、古民家特有の趣を活かした“和モダンなカフェ風”の仕上がり。
使い込まれた木の質感や、昭和を思わせる曇りガラス、そして温かみのある照明。
それらがインドのスパイスの香りと不思議なほど調和し、
まるで「西荻窪のアパートで、知人の料理人がもてなしてくれている」かのような、
親密で穏やかな空気が流れている。
オーダーしたのは、
「バターチキン」1,250円。
トッピングに、「煮卵」150円。「チーズ」200円。
ほどなくして、 バターチキンが運ばれてくる。
深い赤褐色を帯びたソースは、トマトの濃厚な凝縮感と、
スパイスの奥行きを予感させる。
その上には、パクチーの緑が添えられている。
そして、丁寧に炊き上げられた日本のごはんの湯気が、ふわりと立ちのぼる。
まずは、ソースから。
バターチキンといえば“甘みとコク”というイメージだが、ここのは一味違う。
トマト由来のフレッシュで爽やかな酸味が前面に立ち、
その後を追うようにスパイスの程よい辛みがじんわりと広がる。
重たさは一切なく、 スプーンが止まらなくなる“軽やかなキレ”がある。
そしてごはん。 一粒一粒が立ち、適度な粘りを持つ日本米は、
個性の強いスパイスの香りをしっかりと受け止め、驚くほど相性が良い。
何より面白いのが、トッピングのチーズの配置だ。
カレーソースの下に敷かれたチーズが、熱でゆっくりと、とろけ出し、
酸味の効いたルーと合わさることで、
絶妙なコクのグラデーションを生み出している。
忘れてはならないのが、「煮卵」。
一見すると静かな佇まいだが、 スプーンで割った瞬間に、
その仕事の丁寧さが伝わる。
白身にはスパイスと出汁の旨みがじっくりと染み込み、
黄身はねっとりと濃厚な半熟。
この黄身の甘みが、バターチキンの鮮烈な酸味をふわりと包み込み、
口の中でより一層上品な味わいへと昇華させてくれる。
酸味、辛み、そして煮卵のまろやかさ。
それらが三位一体となって日本米に絡む、計算された調和。
“日本のお米に合うようにアレンジを加えたオリジナルのインド風カレー”
その言葉どおり、
「毎日でも食べられそう」と思わせる、
どこか日常の延長線上にある多幸感に満ちている一皿だった。
次回は、キーマカレーで、
この店の“もうひとつの顔”を楽しみたい。
*ランチ後の休憩がない通し営業なので、時間を気にせず楽しめるのが嬉しい。