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昼の点数:3.5
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~¥999 / 1人
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過去との和解、ドトールコーヒーショップ
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2025/12/21 更新
休日の朝、僕はいつものようにドトールの奥の席に深く沈み込んで、アイスコーヒーの氷がグラスの壁に当たって立てる、微かな音に耳を傾けていた。
ここに来ることは、僕にとって一種の静かな儀式のようなものになっている。
正直に言うと、昔の僕はドトールという場所を意識的に避けて生きてきた。
かつてそこには、タバコの煙と、多忙なサラリーマンたちの行き場のない焦燥感のようなものが分厚い層をなして充満していたからだ。
それにしても、最近のドトールは綺麗になった。
昔のあの場所を覆っていた、ヤニで薄黄色く変色した憂鬱な膜のようなものは、もうどこにもない。
今の店内には、クリーニングから戻ってきたばかりの木綿のシャツのような、さっぱりとした実直な清潔感がある。
あの一種の重苦しい結界が解かれ、空間が適切に整えられてからというもの、僕は磁石に吸い寄せられる鉄粉のように、足繁くドトールに通うようになった。
朝の時間帯に訪れたときは「モーニング・セットA」を注文する。それが僕のルールだ。
驚くべきことに、このセットはワンコインでお釣りがくる。
インフレーションという名の巨大な怪物が街を徘徊し、小洒落たカフェでまともな朝食をとろうとすれば倍の金額が必要になるこの時代に、だ。
まるで古い良き時代の道徳を守り続けているかのように、その価格を維持している。
運ばれてきたサンドイッチを手に取り、僕はその整合性を確かめる。
トーストは適切な温度で焼かれていて、タマゴサラダは穏やかな自己主張をしている。レタスはシャキッとしていて、ハムは慎み深い塩気を帯びている。
そこには余計な装飾は何もなく、足りないものも何ひとつない。
それは簡潔で、力強く、僕の空腹を心地よく満たしていく。
僕はサンドイッチを一口食べ、キリッと冷えたアイスコーヒーを流し込む。
苦味が喉を通り過ぎる瞬間、僕は確信する。
かつて僕が毛嫌いしていた場所は消滅し、今ここにあるのは、僕の日常に不可欠なピースなのだと。
清潔な空間、正当な価格、そして完璧なバランスの朝食。
僕は最後のひとくちを飲み込み、紙ナプキンで口元を拭う。
来週もまた、僕は街のどこかで、この黄色と黒の看板のドアを開けることになるだろう。