2回
2025/03 訪問
コントラストと一体感
東京日本橋にある天ぷら「天ぷら浅沼」。
店主浅沼さんのご出身地である山形をはじめたとした季節の食材と、「衣」を味わう天ぷらをご提供されています。
ご無理をお願いしたところ、快くお席をご案内いただくことができました。(ありがとうございます)
結論、始めての体験と心温まるおもてなし尽くしに驚きと興奮が止まないひとときでした!
以下、印象的だった点をまとめます。
①衣の特異性と調和の両方がある天ぷら
「江戸前天ぷら」と仰っていたけれど、その表現が最も自然に感じられた。
浅沼さんはそれぞれの食材、もっと言うならば固体の特徴を踏まえた上で、衣の濃度や揚げ方を変えていらっしゃいます。
結果味わえるのは、空気と食材の豊かな香りを吸い込んだ鮮やかな衣と、食材が内に秘める瑞々しい水分と細やかな繊維の解け。
そのコントラストと一体感。これまで相反すると思い込んでいた、2つを共に味わうことができました。
当日頂いたお食事の詳細は、以下のブログにて記載させていただいております。ご覧いただけますと幸いです。
https://note.com/0chandadakk0/n/nf38ac4d9aa07
②「ゲストの要望にできる限り応えたい」というご姿勢
当店は、店主浅沼さんとサービスのお兄さんの2名様体制。
お忙しい中、ゲスト1人1人に寄り添った、温かく親しみあるおもてなしを賜りました。
以下、印象的だった点を。
・締めのお食事では、かき揚げ丼、白子天丼、天茶の3種類をご案内いただいていたのですが、天茶に「うーん」と悩んでいたところ(もっとガッツリ頂きたかったため)、卵天丼のご提案をいただきました。また、白子の天ぷらだけを頂きたいというリクエストにも、二つ返事でご承諾されていました。
・日本酒は本来、半合サイズからのご提供のところ、コース終盤であったこともあり、「そこまで飲めないな…」と考えていたところ、お猪口サイズでのご提供をいただきました。
・何かとしつこく質問させていただいたのですが、快くお答えいただき、「何でも聞いてください」と温かなお声がけをいただきました。コースを通じての感動を共有し、その感動が生まれるまでの過程について知ることができて、大変嬉しかったです。
今まではどちらかというと、「食材の表現」に重きを置いた天ぷらを頂いてきたため、「衣を味わう」当店の天ぷらは新たな発見に詰まっておりました。
あわよくば、とうもろこしや舞茸など、他の野菜の天ぷらも頂きたい…
2025/03/27 更新
有難いことに、3月の山菜の季節に続けて、浅沼さんにて盛夏の食材を頂くことができました。
結論、季節の食材は勿論、海老やキスといった定番の食材も新たな発見と感動に詰まっており、「この天種はもう一回食べたいな…」と何度思ったことか。
また季節を変えて伺いたい!と思わずにはいられませんでした。
以下、食事とサービス面に分けてまとめさせていただきます。
①衣と食材のコントラストと一体感による、鮮やかで繊細な移ろい
口に含んだ瞬間、衣が鮮やかに波立つと共に、淡く溶け、内に秘めた表情が開かれます。
衣の仕上げ方は勿論、火と予熱の通し方、下処理の施し方、コースの組み立て…
各ピースが的確に組み込まれたことで、食材が潜在的に持つ豊かさがまっすぐに届けられます。
例えば、車海老については寝かせる時間を短縮することで、その活き活きとした食感と甘みとミネラルが絡み合った奥行きある味わいを表現されています。
当日頂いたお食事の詳細は、以下のブログにて記載させていただいております。ご覧いただけますと幸いです。
https://note.com/0chandadakk0/n/n9ac063dc26dc
②食事に集中しつつ、会話にも花を咲かせられる、心地良い空間
店主浅沼さんは最初、物静かな方かな…?と思っていたのですが、お食事の質問に快くお答えくださり、「なんでも聞いてください」と仰ってくださいます。
プロの方のような感度や知識は持ち合わせてはいないのですが、「この味わいの背景を知りたい!」と思う、そんな好奇心を汲み取ってくださることがとっても嬉しいです。
また、私の食い意地までご考慮くださり、日本酒は半合サイズで緩めのペアリング、締めは4種類ご提供くださいました…!
浅沼さん、女将さんの朗らかなお人柄に触れ、益々ファンになります。
また秋冬春…と季節を変えて訪問したいです。