桑畑三十郎さんが投稿した千松しま(宮城/本塩釜)の口コミ詳細

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桑畑三十郎の旨い店・怪しい店

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この口コミは、桑畑三十郎さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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千松しま本塩釜、東塩釜、西塩釜/日本料理

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.0
  • 昼の点数:5.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2011/05 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人
  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

宮城の至宝

2011年8月再訪

震災後、ようやく営業を再開されたと聞いて、念願の夜訪問。一万円コースを予約した。
まだ、地物の魚が満足に入る状況ではないものの、はぜ、ほや、きんじろがれい、車えびなどのお魚と、当店ならではの美しい盛り付け、丁寧な料理に魅了された。無口で凛とした雰囲気を漂わせる(でも話すといいひと)ご主人と、明るく話し上手な奥様のコンビネーションも絶妙。
全体的な満足度において当店を超える店を知らないことと、唯一無二の店であることから★5つに変更。

費用対満足度の素晴らしさは、都内の一万円台和食とは比較にならない。
敢えてひとつだけ難点を云えば、品数とボリュームがありすぎて、女性や年配者の胃袋だと最後までたどり着けないこと。
今回は〆のハゼ天丼が食べられそうになかったので天ぷらにしていただき、水菓子は(同行の友人用に)お持ち帰り。
同行の友人などは、あまりにもお腹いっぱいになりすぎて、しばらく座敷で腹を出して寝ていたほど。
聞けば、以前は京都並みにボリュームを抑えてコースを組み立てていたが、当地では「お腹一杯食べきれないほど」出さないと満足してもらえなかったため、敢えて量を多めにしているのだという。
胃袋の容量に自信のない方は、予約時にその旨伝えておけば調整してくれると思う。

ところで、当店を訪問する際に悩ましいのは、どこに泊まるかということと、行き帰りの足。
我々は今回、仙台駅前に宿をとって仙石線(本塩釜まで約30分)とタクシー(本塩釜駅から店まで約800円)を利用した。
車だと酒飲めないからねえ。

もうひとつ補足すると、当店はなかなか予約が取れない。
席数はそこそこあるのだが、ご主人が納得できる料理を出せる人数しか予約をとらないので、特に休前日の予約は困難。
宮城方面への旅行が決まったら、何を差し置いても先に予約をとっておくことをお勧めします。


2011年5月再訪

震災から2カ月、本塩釜にある「千松しま」をお見舞いがてら訪問した。

当店は高台の住宅地にあり、津波の被害は免れたものの、ご親族が被災されたことと、当地の漁業が壊滅的な被害を
受けた影響などにより、現在も休業中である。

震災後しばらくは再開の見込みが立たず、ご主人も気落ちしておられたそうだが、お子さんたちから
「お店が開けられないなら、通信販売でもしてみたら?」
とアドバイスされ、一念発起して通販用の料理に取り組みはじめたそうだ。

何度も試作を重ね、ようやくご主人の納得のいくものが出来たということで、自宅に送っていただいた。

基本的にお任せ3種の詰め合わせだが、素材の入荷状況によって内容・価格は変動するとのこと。
今回届いたのは「牡蠣の燻製」「鰻の山椒煮」「鮑・新生姜・昆布の炊き合わせ」4000円。

「牡蠣の燻製」
いったん味噌漬けにした牡蠣を燻製にして、さらに濾した梅干しで軽く酸味をつけたもの。
これ、素晴らしく美味しい。牡蠣の燻製が好きで、よく自分でも作ったり買ったりしているけれど、千松しまらしい
工夫がきいている。

「鰻の山椒煮」
鰻を山椒の実とともに濃いめの味付けで炊いたもの。
京都などでよくお土産で売られている鰻の山椒煮は大抵パサパサしていたり堅かったりで美味しくないけれど、
当店の鰻の山椒煮は、常連客向けにお土産として出していたものだそうで、安定感のある美味しさ。
お茶漬けにしたら鰻の旨味と山椒の爽やかな風味が溶け出して、とても良かった。

「鮑と新生姜と昆布の炊き合わせ」
小ぶりの鮑と地物の新生姜、昆布を薄味で炊き合わせたもの。
鮑入れてこの値段で大丈夫ですか?と確認したのだが、あまり儲けを載せる気はないらしい。
ご主人のお人柄がうかがえる。

本来当店では、天然鰻や松島産の牡蠣を使って料理を出していたのだが、残念ながら現在は手に入らない。
食材は他から取り寄せたものであるけれど、味はたしかに「千松しま」らしい丁寧なもので、お酒にはもちろん
ご飯のお供にも重宝しそうな味である。
市販の佃煮のようにベタベタせず、素材の味が生きているのが良い。


ただし、当店のお取り寄せは、クリック一つで届く通販のように便利なものではない。
その点は事前にお伝えしておく。

まず、工場生産ではなく、ご主人ひとりで手作りだから生産量には限界がある。
1日10セット程度がやっとだそうで、場合によっては日にちがかかるかもしれない。
日持ちもしない。(保存性よりも味を優先しているので)

包装も、手に入る既製品でなんとか揃えたということで、決してゴージャスではない。
(しかしながら、ご主人の手書き説明文には、あたたかみを感じる。)

ご夫婦そろってPCも携帯のメールも使えない。店舗のwebサイトもない。
だから注文は電話のみ。銀行に振り込み確認するのも大変なので、基本的に代引きで
お願いしたいとのこと。
(中間マージンがない分、かなり良心的な価格になっている)

それでも構いませんよ、というかたのみ、ご注文をお勧めします。
幸か不幸か、食べログ以外では告知しないようなので、当分は注文殺到ということはないと思う。


以下、すでにジゲンさんがアップされているので、コピペで失礼。

◆千松煮 おまかせ三種セット ★★★★★

 3,500円~4,500円(税込み・送料別) 
 商品代金は、季節折々の食材によって変動します。
 
 注文方法は電話注文のみ 
 基本的に代引きでお願いします
 (銀行振り込みは確認に時間がかかるため)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


6月中旬から徐々に営業を再開するそうで、通販は店舗営業が軌道に乗るまでの限定発売だそうだ。
「被災地支援」などと大仰に構えるのではなく、「千松しま」の美味しい料理を取り寄せて楽しみ、当地に思いを馳せる。
食いしん坊なりのやり方で、これまで美味しいもので楽しませてくれた宮城への恩返しをしたい、と思っている。

………………………………………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2010年9月訪問時のレビュー

【松島料理】

漁港が見える店で海の幸、ってのは気分が盛り上がるんだが、実はこういう店ってオサカナの鮮度に頼りすぎて調理技術が
追い付かないことが多く、よく言えば「豪快」悪く言えば「雑に切っただけ焼いただけ」の魚を、腑に落ちない表情でモゴモゴと食べる、
という経験を何度もしている。

当店は食べログを始めた当初からずっと行きたいと思っていたのだが、いつも無計画な突発旅行ばかりしていたから
予約必須の当店にはなかなか訪問できずにいた。9月上旬、同行の友人たちの周到な手配でようやく念願が叶う。

店は高台の住宅街にあり、個室からは遠く松島の海と島々を見渡すことができる。
今回は常連さんの紹介で、特別に昼の貸切営業をしていただいたが、通常は夜のみの営業であるらしい。

食べログでは東北ナンバーワンの評価を得ている名店であり、同行の友人たちが詳細なレビューを上げてくれているので
特に印象的だった料理のみご紹介したい。


写真4枚目手前の「さんまの糠漬け」と写真5枚目「ハゼのわた和え」。

さんまの糠漬け
生でほんの少しの時間ぬか漬けにして、山形の漬物「だし」同様みじん切りにした野菜のぬか漬けがかけられている。
「へしこ」のように魚をぬか漬けにして焼く料理は食べたことがあるが、糠漬けにして刺身というのは新鮮だった。
ただ刺身で食べても美味しいさんまに、糠漬け特有の旨味と香りが加わって妙味。
さらに、漬けたさんまを焼き、胡瓜の古漬けとともに飯蒸しにしたものも良かった。このような素朴なとりあわせの料理は
田舎くさくなりがちだが、そこは京都で修業されたというご主人ならではの洗練を感じる。

ハゼのわた和え
ハゼの背の部分の皮目を軽くあぶり、ハゼのわたと茗荷で合えたもの。
子供のころから秋になるとハゼ釣りをして、よく天ぷらで食べたから愛着のある魚。
東京湾のハゼを食べてきた人間にとっては、ハゼを生で、しかもワタを食べるなんて思いもつかないが、松島周辺の
綺麗な海で、とびきり鮮度がよいからできるのだろう。ワタのわずかな苦みとこくが、ハゼの身の甘味をひきたてる。

また、海のものだけでなく山のものも吟味されていて、知り合いから特別に分けてもらっているという梅干しや
ぜんまいの煮物も上品な味わいであったし、女将さんが今年はいまひとつ、と仰っていた鶴岡の枝豆も、
私がこの夏食べた中では一番味の濃い枝豆だった。
この日に出された海の幸は、他に赤柄、ぎんぽ、かながしら、ミンク鯨、まぐろ、ニシ貝、ほや、柳鰈など。
雲丹だのアワビだの鯛だのといった「格好の付きやすい海の幸」を使わずに、あえて知名度の低い地物の魚を
つかい、京料理の土台がありながらも、当地らしい手間と工夫を加えて食べさせる。
この料理は東京でも京都でも食べることができない。まさに「松島料理」と呼んでいいだろう。


9月上旬という、海のものも山のものも中途半端な時期に、これだけ楽しませてくれるというのは大したものである。
秋が深まった時期ならさぞや・・・と思うが、これは来年以降の楽しみにとっておこう。

  • 夜コース

  • わたりがにの内子を軽く蒸して塩辛風に

  • わたりがに

  • 秋刀魚の飯蒸しと玉蒟蒻

  • 南瓜と湯葉

  • サンマのつみれ

  • ギンポの天ぷら

  • この里芋がたいへん美味しかった

  • 分かる人には分かる

  • 鯨のウネスの赤身のところだけあぶり焼きに

  • ミズの実とワカメ

  • ものすごいぐい飲み

  • わたりがに

  • 煮含めた梅、胡麻豆腐、菊、蕪

  • 胡瓜のお新香ひとつにも配慮が

  • アケビの射込み

  • 梨のくずきり

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 夜コース

  • 牡蠣の味噌漬け燻製

  • 鰻の山椒煮

  • 新生姜・鮑・昆布煮

  • 店から松島湾を望む

2011/10/06 更新

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