桑畑三十郎さんが投稿したワタリガラス(愛知/東別院)の口コミ詳細

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桑畑三十郎の旨い店・怪しい店

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掲載保留ワタリガラス東別院、鶴舞、上前津/イタリアン、ワインバー

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  • 夜の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.7
      • |CP 3.3
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2017/02 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.7
    • | CP3.3
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

おそろしいほどのジビエ

いろんな意味でおそろしい店である。

オーナーシェフの後藤さんとは、とあるご縁があり、都内でお会いしたことがある。ご高齢だが、食材に対する情熱と探究心がおそろしい程だったので、このひとが作る料理はどんなものだろうかと興味が湧いた。
「是非、ジビエの季節に来てください。とびきりの鴨と猪を出しますから」と言われていた。2月末、ジビエの季節にギリギリ間に合った。

予約時にはワインが飲めるか、予算は大丈夫か、的なことを聞かれる。どちらもかなり大事な確認だ。「ノンアルコールお断り」のレストランはしばしば見かけるが、ここはビールすら置いていない。おそろしいことに、いきなりマグナムボトルのシャンパーニュが注がれる。
飲みものはシャンパーニュ、ワイン、特別なルートで入る清酒、以上。どれもお任せで間違いがない。
料理はアラカルトもあるようだが、ジビエの季節は基本的に、食べたいケモノの種類を言って、あとはお任せのコース、というスタイルらしい。
後藤シェフは名古屋のイタリアン界においては重鎮のようだが、世界中を渡り歩いてきた経験から、現在はイタリアンに拘らず猪鍋なども出している。

あらかじめ、鴨が食べたいとリクエストしていたので、仔鴨を丸一羽、焼いて出してくれた。
嘴から脚まで、内臓も全部召し上がってくださいと言われる。

フィンガーボウルを用意してもらい、小さな鴨を手掴みで齧る。和洋問わずアチコチで食べてきたが、これほど香りも味も鮮烈な鴨を食べたのは初めてだった。生命を食べている、という実感が湧いた。

折角遠くから来たのだから、猪鍋も、と勧められる。この猪も凄かった。こんなに脂の層が厚いのに、全くクドさがなく、旨みだけが口中に溢れる。さっと火を通したクレソンと一緒に食べれば、何枚でもいけそうでおそろしい。

鴨も猪も、ジビエは住んでいる場所と食物で味が全く違ってくる。だから後藤さんは猟師を「指名」して、一番美味しい場所で獲れる獲物を仕入れるそうだ。

勘定もナカナカおそろしい。呑んで食べて「正規価格」は1人25kから30kぐらいだと思う。出てくる食材やワインの質を考えれば妥当だと思う。
決して気軽に行ける店ではないが、極上のジビエとワインを楽しめる店、ということであれば、ここ以上の店は知らない。

唯一、あらあらと思った点は、近隣のテレビ局勤めらしきスノッブ君が、大声で浅学のグルメ知識を披露していたこと。他山の石。


2017/09/18 更新

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