ミヤマヤさんが投稿した茶つぼ(神奈川/石川町)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

酒がなくても ご飯はおいしい

メッセージを送る

この口コミは、ミヤマヤさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

茶つぼ元町・中華街、石川町、日本大通り/日本料理、うなぎ

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.9
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.9
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2022/10 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.9
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.9
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

●元町で、2時間のうなぎ劇場を堪能した

神奈川県のうなぎを検索していてこの店を見つけた。
横浜元町、汐汲坂を上がった途中にある。
うなぎ専門店ではなく、和食の料理店である。
週に二日だけうなぎのコースをやっている。
うな重の単品はなく、コースのみである。
昼にうなぎが食べられるのは、木曜日だけ。

予約の電話をしたら、約2か月先なら空いているということで予約して訪れた。
電話の応対は女性だったが、とても感じがよかった。
12時半に来てくださいということだったので、元町・中華街の駅に12時前に着いた。
家からは1時間半以上かかった。
天気が良くて、よかった。

駅で友達と落ちあい、元町を散策。
久しぶりの元町だったが、何も変わってなかった。
坂の上には女子大があり、以前仕事でよく来た町だ。

細い急な坂を登っていくと、その小さな店はあった。
脇に野の花のような植え込みがあり、なかなかいい感じ。
駅からは10分くらいだろうか。
まだ暖簾は出ていなかったので、店の前で待つ。

やがて女将さんが出てきて、暖簾を掲げる。
中でお待ちいただいてもいいとのことだったが、気持ちのいい日なので外で待つことにした。
他の予約客と思われる人もやってきて、やがて中に招じ入れられる。
席は白木のカウンターのみで8人くらいがかけられるが、コロナ対策でか6席に制限されていた。

到着順で、我々は一番奥の席に案内される。
他に、熟年と若いカップルの客が同席。
ご主人と女将さんが並んで挨拶されて、スタート。
なんだか小さな小屋で芝居を見るような雰囲気。
お二人の感じが良く、一気に引きこまれてしまった。

飲み物を聞かれて、飲めない私はお茶をお願いしたら、3種の日本茶が提示された。
宮崎の包種茶というのをお願いした。
烏龍茶と日本茶の間くらいの感じだと、女将さん。
飲んでみるとまさにその通りで、中国烏龍茶のマイルドな感じでおいしかった。
友達は発泡ワインを頼んでいて、とてもおいしいと言っていた。

お茶を出してくれながら、いろいろ話しもしてくれる。
今日のうなぎは豊橋産。
ご主人は京都の和食店で修業をされて、15年前にここに店を開いた。
ご主人の実家が座間の大千里といううなぎ店で、そこの店がしまう時にうなぎのたれを引き継いだ。
ご主人は当年50歳だとのこと。

なお、こちらはメニューなどはなかったし、値段を書いたようなものもない。
今日はうなぎのコース料理だけ。
また、写真は音をたてずにストロボを使わず料理だけ撮るならOKとのこと。

20分経過したころに最初の料理が。
最初の料理は野菜の蒸し物。
サツマイモ・ジャガイモ・ニンジンなど数種類が少しずつ。
ご主人の和食職人としてのわざが生きている。
そして、脇に小さなうなぎの白焼きがいた。
このうなぎはそれほど味を主張していなかった。

次に出たのはうなぎの白焼き。
こぶりの二切れに、わさびが添えられている。
しょうゆをつけて食べる。
これはおいしかった。
脂の乗ったうなぎの白焼き。
おいらはほとんど蒲焼きしか食べないが、白焼きってこんなにおいしいものだったのか。

そして、ここでお茶の二煎めが出される。
二煎めは、少しマイルドな味に感じた。
なかなかおいしいお茶だった。
後で調べたら、包種茶というのは元々は台湾のお茶だとのこと。
なるほど、香りもいい。

次はうなぎの肝炊き。
3尾分ほどの肝が甘辛に炊かれて、柔らかくおいしい。
苦味がなんとも言えずうまい。
肝焼きよりも手がかかるだろうが、おいしいと思った。
実山椒と一緒に炊かれていて、香りがいい。

一つ一つの器にもこだわりが感じられる。
うなぎの絵があしらわれていたり、鰻の文字があしらわれていたり。
うな重の蓋の裏には、実家の大千里の文字がある。

次いで、うなぎの骨せんべい。
骨だけでなく、ひれの部分やその他さばく時に出る部分も一緒に出される。
実は骨せんべいは特に美味しいと思ったことがなかったのだが、揚げたてのせいかなかなか良かった。
柔らかいひれも、おいしいものだった。

料理を出してくれる度に女将さんが何か言葉を投げかけてくれる。
それがなかなか気持ちいい。
茶つぼ劇場の主演女優である。

次に出たのは、う巻き。
関西風の出汁のきいた玉子焼きで、とてもいい。
うなぎが少しだけ中に入ってるが、控えめ。
おいらは生まれが京都なので、関東風の甘い玉子焼きが苦手。
この出汁巻き玉子は本当においしかった。

そして、入店してから1時間半経った2時ころになって、メインのうな重が出てきた。
今日はうなぎを蒸さずにさばく関西風の地焼き。
お重の中で九割ほどを覆う量で、なかなか身の厚いうなぎだった。

焼きは深く、とてもしっかりと焼けている。
蒸していないので身がしまっていて、箸ではなかなか切れないほどだ。
裏側もとてもよく焼けていて、おいらの好み。
おいしいうなぎだ。

たれの味はいい加減で、甘くなくからくもない。
少したれの量が多めで、もう少し軽くてもいいかなと思った。
ご飯の量は少なめ。
ここまでいろいろ食べてきていておなかもふくれてきているので、少なめでも十分だった。

いつもご飯と箸で切ったうなぎを一緒に口にほうばるのだが、ご飯がたれでぬれているのでうまく一緒に食べるのが難しい。
ご飯にかかったたれもちょっと多めだった。

お新香と肝吸いも一緒に出された。
お新香はかなり多めで、五種類もあった。

肝吸いは、ごくごく薄めの品のいい味。
肝は炙ってあり、手間がかかっている。
うなぎのこってりを洗ってくれるようなおつゆだった。

こちらで使っているうなぎはキロ4尾の大きなもので、そのうなぎがたっぷりと味わえた。
そして一人前には1尾半使っているとのこと。
2時20分にデザートのフルーツゼリーが供された。
甘さ控えめのデザートが、いい。

終わると、お二人で並んで挨拶があった。
思わず拍手をしたかったが、それはやめておいた。

初めてのうなぎおまかせフルコース。
2時間のうなぎ劇場。
堪能した。
お二人の飾らないおもてなしが、心地よかった。

これで9,400円。(税サービス料込み)
とっても安いと思った。
今までいろいろなうなぎ屋さんで食べたけれど、こんなに心のこもったうなぎは初めて。
ここは、また来たい。
少し遠いので夜の部は無理だけど、昼の部でまた来よう。

この茶つぼでうなぎが食べられるのは、水曜日の夜と、木曜日の昼夜の週3回だけ。
あとは、土日の懐石料理ということになる。
予約をしないと食べられない。

2022/10/27 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ