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お椀（真鯛とほうれん草、ニンジン）
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宮崎牛と大学芋
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イカの石焼
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アマダイのうろこ焼
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聖護院大根餅と菊芋
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葵天下
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デザート
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間のご飯
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スミイカと・・・
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シマアジとヤガラ
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志太泉
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白隠正宗
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英君
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生ビールとサンタの箸置き
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カウンターと調理場
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ちょっと前にこばしにうかがった時腰越在住のご主人が腰越にも本格的な蕎麦屋と割烹が開店して
と話をしておられた。蕎麦屋は真とみで割烹は恐らくこちらだと考えた。オープンの時期がちょう
どコロナ禍と被ってしまい一時期休業していたようだが再開したことを知った。それなら行ってみ
ようかと思って予約をするも相当混んでいてようやく今宵の訪問となった。
相当分かりにくいというか敢えて分かりにくい場所に入口を構えている當店。実は開店当初マイレ
ビさんのレビューを呼んでこんなところにと思って探しに行ったので場所は知っていた。その頃は
ちょっとした看板が小径に出ていたように思うが今宵うかがうとそれも無くなっていた。お店は分
かりにくい小径の更に裏側にある。多分ちゃんとお客さんが付いて看板を出す必要も無くなったの
だろう。
お店に入るとカウンターに席が６つ。今宵は我々ともう一組のお客さん（2名）だった。當店のご
主人は鎌倉の名門米倉で腕を磨いていた方。もう一組のお客さんは米倉の常連さんのようでご主人
と話が弾んで和やかな雰囲気で食事がスタートする。
生ビールを飲みながら最初のお料理を待つ。カウンターなので調理をしているところがよく見える。
ご主人もお客さんと話をしながら調理を進める。何やらお餅のようなものをフライパンで焼いてい
る。それに焦げ目がついたらお皿に盛ってユズの皮を振りかけている。香りがとてもいい。そこに
何やら花びら状のものを乗せて最初のお料理、恐らく先付が完成。
聖護院大根と花びら状のものは菊芋を干したものだそうだ。それを黒酢につけていただく。聖護院
大根は大根餅状にしてあり和菓子のように弾力があって柔らかい。何もつけずに口に入れると大根
と柚子の香りが口に広がりすごく美味しい。乾燥させた菊芋の風味もいい。そして大根餅を黒酢に
つけて食べると味が変わって美味しさが倍増する。黒酢自体すごく美味しいので残ったものは飲み
干して（舐めて）しまった。一皿目から唸らされる。
次にお椀。これは鯛が主役だそうで丁寧に焼き目を付けた鯛の切り身に野菜と柚子を乗せてお出汁
を注ぐ。お出汁も鯛から取っているそうで主役を邪魔しない。これも文句なしに美味しい。
その後のお料理は主に素材をストレートに味わうものが続く。
お造りは2回に分けて供され、最初はシマアジとヤガラ、続いてスミイカと・・・（すいません忘
れました）白身中心で優しい。お醤油も2種で微妙な味を邪魔しない配慮が。
お酒は生ビールの後に日本酒をいただく。ご主人は実家が熱海で酒屋さんをやっているそうで静岡
のお酒が供される。白隠正宗、英君、志太泉、葵天下、などなど。志太泉以外は初見ばかりだった
がそれぞれ個性があって美味しい。
その後間のご飯が出されて（これがまたすごく美味しい）後半のお料理が続く。
アマダイのうろこ焼は鱗の立ち加減がと食感がすばらしく、名物らしいお肉料理（もう一組のお客
さんのお話から）は宮崎牛ステーキに大学芋が添えられて。こういう組み合わせは機知に富んでい
てなかなかいい。
更に遊び心があるのはイカの石焼。焼いた石と共に供されて自分で焼いてレモンをかけて食べる。
こういうお皿はお酒が進む。
お食事は手打ちそば（すいません。写真を撮り忘れました）そしてデザートの和菓子に続いていく。
ご主人はお店を割烹と名乗り懐石料理とは一線を画している。お客さんと話をしながら予め仕込ん
だものに手を加えていくから素材中心になる。ただそのお料理がお酒とよく合う。カヴァタッピの
ご主人じゃないけどウチはお酒を飲むお店ですからと言ってしまいそうな雰囲気（実際そんなこと
は行っていませんよ笑）それもあっていつもよりお酒が進む。
お会計はコース料理が1人10,000円、お酒は生ビールｘ２とお酒が5合で10,000円弱。トータルで
30,000円弱ほど。
今宵はもう一組のお客さんのお話も面白かったので随分と和やかながら楽しい時間を過ごさせてい
ただいたけど、ご主人自体お話し好きで雰囲気もいい。そしてお料理もお酒も美味しい、今年も押
し詰まってからすごくいいお店に出逢ってしまいました。家からも近いので来年も通わせていただ
きます。