2回
2025/08 訪問
レネ再び、當店の魅力はゆっくりと流れる贅沢な時間だと思う
下野牛ロースト
日本鹿モモ肉ロースト
天然ヒラメのポワレ
フロマージュ
プティヴィエ（天然ジロール茸）
鎌倉海老
アミューズ（牛テールの煮こごりとエディブルフラワー）
カスタードとリンゴの熱々クルスタッド
イチジクのコンポート
ミニャルディーズ
マコン
フロマージュ（私）
フロマージュ（奥さん）
リキュール（44）
口直し
ブルゴーニュの赤
庭で摘んだハーブと黒オリーブ
ヴィオニエ
パン
プティヴィエ
店内①
シャンパン
店内②
エントランス
2025/09/01 更新
2025/05 訪問
食べログの評点はまだ低いけど訪れる価値がある素晴らしいお店です
上質なオーベルジュに泊まって地元の食材を使った豪華なディナーをいただいたという感想です。
フランス人のシェフが日本人の素敵な奥様と経営されているのでチーズやリキュールの品揃えの幅
も広くて大変満足度が高いです。もっと早く訪れるべきだったと後悔しています。
1週間遅れの奥さんの誕生日に。強力な雨男で嵐を呼ぶ男の別名もある（笑）私の本領発揮で今日
も天気は雨。伝次郎の命日（5/2）の時もそうだけど何で前もって予約をするとこうなるのだろう
か。シキの強さ（上がり牌では無く当たり牌を引いてくるということです by ふーたー師匠）は呆
れるほどだ。
とはいえ幸い夕方には雨も小やみになったので江ノ電に乗ってうかがう。お店は稲村ケ崎駅から極
楽寺方面に5分ちょっと歩いた小高い丘の中腹にある。この辺りは私のウォーキングコースなので
ちょっと道をそれてお店を確認したところ大変よさそうな雰囲気だったので予約を入れた。
丘を登っていくとマダムがドアを開けてお出迎えしてくださる。本当にオーベルジュに迎えてもら
っている感じ。実際どうも宿泊もされているようで当日一緒だったのはイギリス人の泊り客だった
と推定する。
新緑が広がる窓辺のテーブルに案内いただきディナーが始まる。まずはシャンパンをいただきなが
らのんびりと外の新緑を眺める。雨に文句を言っておきながら濡れない立場で都合のいいことを言
わせていただくと窓から雨に煙る新緑を見たい気もするくらいいい雰囲気。
シャンパンはビオながらあまりビオらしさを感じさせない洗練されたもの。マダムのお話だとシェ
フはあまりビオが好きではないとのこと。
アミューズは由比ガ浜の蛤を使ったもの。ハマグリの殻を使って供される。そしてそれを敷いてい
るガラスの器が大変いい雰囲気。新緑のもみじの葉を水に浮かせている。もちろん蛤とそれを覆っ
ている泡（エスプーマ）も最高に美味しい。
続いて鎌倉海老のオードブル。何故か写真に写っていないのが残念だが（すいません）茶碗蒸し風
にした土台の上に鎌倉海老のスライスが乗ってそこにビスク風ソースをかけて仕上げてくれる。絶
対に間違いない一皿。鎌倉海老はお店の水槽にも泳いでいました。食祭の王国に鎌倉海老の漁師さ
んが特集された時當店も出てきたらしい。
そしてホワイトアスパラ。ウチの奥さんの大好物なので間に合ってよかった。最後の最後なので大
変大きい。それをオランディーズソースでは無く酸味のある刻んだ野菜のソースと北海道産グリー
ンアスパラの皮を使ったトッピングと共に出してくれる。
ホワイトアスパラは皮は丁寧に剝いているがえぐみもちゃんと残っていて初見のソースと共にいた
だくのは絶品でした。
続いて魚のメインは平目。これも地元産。フランス料理特有のチュイールもトッピングされてい
る。下に敷いているのはひよこ豆でヒラメの頭を使ったちょっと濃厚なソース。これも文句なく美
味しいです。
ここで最近では珍しい（我々が知っている頃のフレンチでは当たり前の）口直しのグラニテ。ハー
ブが効いた柑橘系。
お肉のメインは当日に選択できる。今宵のチョイスは雉、牛肉が2種に子羊もあると言うので奥さ
んが雉で私が子羊を。子羊はあまりにも美味しそうだったので写真を撮り忘れて途中で。子羊の腰
のお肉は珍しい。柔らかくてコクがあって美味しかったです。付け合わせもソースも大変よかった。
ワインはペアリングでお願いしていてシャンパンから始まりヴィオニエの白、ロゼ、ボルドーの
白、お肉のメインには雉を選んだ奥さんにはブルゴーニュ、子羊の私にはカリニャンを。仕入れる
のはやはりフランス人のワイン商だそうで他の店とは一味違うワインが多くよかったです。
ここでデザートの前にチーズが運ばれる。それも2～3種類では無く7種類のチョイス。結構癖が強
いものも混じる。奥さんは7種全部を、私は癖が強いウォッシュ、ご主人の故郷ブルターニュ直送
の本場のカマンベール、ともう一つを。
ワインが無くなっちゃったのでリキュールからブルターニュ固有のキャロンキャトルを。44と言う
意味でオレンジに44個の角砂糖とコーヒー豆とグローブをカルバドスに44日漬けるのだそうだ。こ
ういうお酒は他では絶対に飲めない。チーズと共に楽しみました。
デザートと一緒に誕生日のデコレーションを。當店はこのデコレーションが象徴するように自然の
ものを生かしてお料理やデコレーションをしてくれる。こういうのはすごくいいですね。
デザートはリンゴと熱々のクルスタッド。クルスタッドオポムと言うやつですね。フランス南西部
のアラブから伝わったというデザート。熱々でパリパリの生地でこれも美味しかった。
そしてミニャルディーズとコーヒー（私はハーブティー）。
お店のロケーションとお店を囲む緑、それらを生かしたセンスのいい室内。そして何よりも美味し
いお料理。すごく満足しました。食べログの評点はまだ低いですが訪れる価値があるお店です。
奥さんも気に入ったのでローテーション入りです。またうかがいます。ごちそうさまでした。
鎌倉産平目
雉
誕生日のプレート（食べられません 笑）
階段の上にお店が
窓からの新緑がきれい
子羊の腰肉のロースト（食べかけです）
ホワイトアスパラ（巨大です）
カスタードとリンゴの熱々クルスタッド
ミニャルディーズ
ノルマンディーの地のリキュール（キャロンキャトル）
チーズにつくグリーンサラダ
アミューズ（由比ガ浜の蛤）
チーズ（奥さんは全部乗せ）
私は3種
チーズ（フロマージュ）
私の赤（カリニャン）
奥さんの赤（ブルゴーニュ）
ボルドーの白
口直し
ロゼ
リキュールのメニュー
ヴィオニエの白
もみじの若葉の設え
店内
シャンパン
お店はここから登っていく
メニュー
2025/06/03 更新
ランキングと口コミで探せるグルメサイト
グルメキュレーションサイト
毎日の外食が楽しくなるグルメ情報
5月末に続いて二度目の訪問。8月末は少しは涼しくなるかと期待したのだが相変わらず酷暑の夕方
にうかがう。5月末に比べれば大分日は短くなったのだがまだまだ暑い。エントランスの階段の灯
が期待感を盛り上げてくれる。
お店の雰囲気は相変わらず上質。静かに流れるBGMのインストゥルメンタルが更に魅力を増す。山
荘にお呼ばれして美味しい夕食をいただくような感じだ。
最初にシャンパンをいただく。一緒にお庭で摘んだハーブと串に刺した黒オリーブが。お店の雰囲
気に合った素晴らしい演出だと思う。
アミューズブッシュは木の実と赤い葉っぱをあしらった設えで提供される。今日は牛テールと煮こ
ごり風のジュレを合わせたもの。エディブルフラワーも添えられている。美味しい。
続いて晩夏のお愉しみの鎌倉海老。これは前回も出された當店の看板料理。アド街でも當店は鎌倉
海老の名店として紹介されていた。合わせるワインはヴィオニエ。ヴィオニエはあまり売っていな
いけど魅力的なワインだと思う。
続いて最初に本体を見せてくれたプティヴィエ。白身魚をパイに包んで焼いている。それに天然の
ジロール茸。そしてお庭の丘わかめ。私はパイ包みに目が無いがこれも美味しかった。合わせるの
はブルゴーニュの赤。あっさりした風味は白身魚にもよく合う。
ここで口直しの氷菓を挟んで、お魚のメインはヒラメのポワレ。ヒラメの骨をベースにした2種類
のソースが味をさらに豊かにする。美味しい。合わせるワインはオーソドックスなマコン。
お肉のメインは選択制。奥さんは大好きな鹿肉を。それも蝦夷鹿ではなく日本鹿。丁寧に猟をする
猟師さんから分けてもらったお肉。私は下野牛を。
鹿はお肉が凄く味わい深くて（ちょっと分けてもらった）筋も柔らかくてとても美味しかった。下
野牛は正に霜降り。合わせるワインはシャトーヌフデパープ。私が大好きなプロヴァンスの赤ワイ
ンだ。
そしてここからが當店の真骨頂。フロマージュのワゴンサービス。奥様とおしゃべりをしながらチ
ーズの選択をする贅沢な時間が流れていく。奥さんは全部で私は癖のありそうな3種で。前回いた
だいて癖になっちゃたリキュールもいただく。
その後デザート、お茶（コーヒー）ミニャルディーズ、とゆっくりと時間が流れていく。このまま
こちらに泊まってしまいたいような気分になって来る。こういうところが當店の魅力だと思う。
5月末に比べて日は短くなったけど帰りにはお店のお隣で飼われている2匹の猫のお散歩にも遭遇出
来て満足いく夜でした。
ごちそうさまでした。またうかがいます。