2回
2025/08 訪問
2度目の訪問
2025/08/10 更新
2024/09 訪問
良い鮎料理でした！今後贔屓にさせて頂きます！！
平日昼に予約して訪問。
鮎づくしコースの「7,000円 天然鮎コース」をお願い致しました。
昔は川関連の仕事をしていたので、主に東日本と九州の鮎は各地で相当頂いており、
あくまで個人的見解ですが「鮎は長良川に限る」と思っており、
毎年岐阜で鮎を頂くのが通年行事だったのですが
今年は岐阜の予定日にいつも通っているお店の予約が一杯で取れなかったので
どこかで鮎刺しと鮎塩焼きを頂くべく、あちこち調べてこちらで頂いてみる事に。
というかほぼ「鮎刺身」がメインで探しました（苦笑）。
吞む予定では無かったのですが、妻が「あなたが鮎食べて吞まない訳にはいかないでしょ？」と
ハンドルキーパーを名乗り出てくれたので、日本酒も頂く事に！感謝！！
冷酒のぐい吞みも縁が薄い物が出てきました。分かっていらっしゃる！！
妻はノンアルコールワインを注文。スパークリングのシャルドネとの事だが
正直シャルドネ感があまり感じなかった（苦笑）。
最初に極少量の「うるか」と「鮎煮浸し」、他店での「鮎煮物」は味付けが濃かったり
鮎が固かったりと、正直「コースの中から一番外して良いと思う品」だったのですが
こちらのは味付けも濃く無くて上品で、鮎の身も柔らかく、さらに骨まで柔らかく
頭からガブリと頂いて支障ない物。これは旨い！「うるか」とセットで酒が進みます。
「前菜 季節の前菜盛り合わせ」、この手のも旅館や料亭で頂く物の多くは、それなりに
美味しかったけど、食後にどれも記憶に残っていないって事が多い物ですが
（いい人いい人、どうでもいい人って感じで・・・）こちらのは思わず唸りました。
私、イチジク嫌いなんですが、こちらのはゴマダレが添えられていて、イチジクとの味の
相乗効果というか、イチジク嫌いでも旨いと思えたし、右から２番目の白身魚の練り物（？）も
特筆級の旨さでした。これで「こちらの普通の料亭コースみたいな物も一度頂いてみたい」と
本気で思えました。厨房の仕事の創意工夫さと腕の確かさが伝わって来ました！！
私にとってもメイン料理の鮎刺しの「活鮎洗い」、とても量は少ないが（泣）、味は特筆級。
普段刺身が猫並みに好きな私に連れだって食べてくれる”刺身そんなに好きでは無い妻”が
今まで食べた刺身では一番好きだと言った程。ワサビも甘味もある本ワサビ。
このレベルは流石にヤナでは頂けません！
あまりの旨さに「ご無理をお願いして申し訳ないのですが、活鮎洗いのお代わりを追加で御願い出来ますでしょうか？」と申し出て、頂いた程。
追加で出てきた鮎、想定外の発注だったはずですが、冷凍物でない鮎でちゃんと同じ
クオリティーの物が出てまいりました。これ、あとで分かったのですが1人前１２００円。
（税サービス別）安い～！！
ちなみに鮎刺しは天然物は寄生虫の問題で提供出来ないはずなので、養殖物です。
「季節の煮物」、冬瓜と鶏肉ですが、こちらも美味しかった。よく有りがちな天然出汁だけの
強さで「どうだ旨いだろう！？」とは攻めてこないんです。出汁もやや弱めで程よく、
味付けも上品という程大人しくはなく、それなりに酒のツマミに出来る強さを備えた逸品でした。
素材の味を活かした味付けですね。
続いて「鮎の塩焼き」、今日のは富山の神通川の子だそうです。やや小ぶりなので２匹なのかな。
こちらも頭からガブリと行って良い骨の柔らかさ。これは１時間強時間をかけてゆっくり
焼かないと出来ない仕事のはず。そして身のなんと鮎らしい川魚の強い香りのする事か。
良い付着藻類を食べて育った鮎なんだなあ～って、神通川の川底の様子が目に浮かぶ味です。
正直私の中の「鮎は長良川に限る」が崩れる程の美味しさでした。本当に良い香りと苦み！！
〆の「鮎ごはん」、これも特筆級でした。鮎の香りはもちろんなのですが、ちょっと強めの
おこげのある焚き加減が最高で、まるで焼きおにぎりを頂いているかの様な香ばしさが
鮎の香りと共に押し寄せてきます。夫婦共に食べ過ぎました（苦笑）。
一杯目で辞めておこうと頭では思っていたのですが、「炊き立ての今が一番旨いぞお～」と
手は止まらず、２杯完食してしまいました。
少し残ったのはお包み頂き、きちんと保冷剤まで付けて下さるサービスの良さです。
（自宅で頂くとやはり味や香りが落ち、ちょっと醤油強めの味に。現地完食をお勧め！）
デザートもブルーベリーが味が物足りないので、餡子を添えて出されているのでしょうか。
面白い味でした。また蛍焼きの器も見事。
食後少しお庭を散歩し、お庭から見える荒川には水衝部（川のカーブで水辺りが激しい場所）に
施工さている水制工（写真参照）が良く見えました。この水制工で水衝部に当たる水のエネルギーを逃がし、護岸や川岸が壊されるのを防ぐんです。戦国時代には既にあった工法です。
次はすっぽん料理を頂きに来ようかな。
個人的メモ：次回は漬物具材をリクエストしよう（ナスとキュウリが苦手な私なので･･･）
冷酒
先付・鮎煮浸し
季節の前菜盛り合わせ
お造り 活鮎洗い
季節の煮物
追加注文
天然鮎塩焼き
鮎ご飯
デザート
水制工
2024/09/11 更新
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今年の焼き鮎は富山県の井田川（神通川の支流）の子、昨年9月上旬に頂いた物よりは
少々小ぶりの個体。まあ時期的な物もあるとは思うが・・・
鮎の香りはしっかりしておりました。
私にとって本命の鮎刺しは、今年はさらに小ぶりに感じたが、旨味はすごかった。
色んな所で鮎刺しを頂いているが、特筆級の旨さだった。
口の中で鮎の旨味成分が溶けだして、食べた瞬間顔がほころぶのを止められなかった(笑)。
使われている醤油が鮎の味をさらに活かしているのだろう。醤油の銘柄を聞き忘れたのが
悔やまれる。
鮎刺しは１０月上旬が提供限界とのお話でした。
シャルドネのノンアルコールワイン、ハーフボトルのお値段は２０００円（税サ別）