長野県のそばどころ、戸隠。
長野駅を下りて、バスで1時間くらい山を登ったところにあります。
標高が約1200m。まわりを2000m級の山で囲まれていて、
普通の農作物が育つには、とても厳しい条件の場所。
その環境が逆に、上質な蕎麦が採れる条件を備えていたようです。
「標高が高く、昼夜の気温差が激しくて、朝夕に深い霧が立ち込めるような土地で育つのが上質な蕎麦…」
(KKベストセラーズ 「こだわりの本格蕎麦」より)
このような山の中に、三十数件のおそば屋さんが立ち並んでいます。
もともとは山岳信仰の聖地として集まってくる人たちにそばを振舞ったところから
戸隠のそばどころとしての歴史がはじまりました。
戸隠そばの特徴としては、
□水を切らずにそばを出す。
水と一緒に食べると言われる戸隠のそばは水をきらずにザルに盛られます。
東京の蕎麦屋などではわざわざザルひっくり返してまで水を切るのですが
戸隠は水がうまいせいか、とても心地よくいただけます。
□独特な盛り方・ぼっち盛り
人差し指と親指で蕎麦をつまんで、二つ折りにするようにして盛り付けます。
お店によってはこの盛り方をあえてしない店もあるようですが、
戸隠そばのアイデンティティーとして多くの店がこの盛り方で盛り付けます。
そばの産地でもあるので、新そばの味はどこの店に行っても格別。
ただ、そのそばの味に対してつゆの味は、どこの店も若干ものたりない。
かつお風味の薄味の店が多く、東京のような少し辛めで深い味のつゆになれた人には物足りなく感じると思います。
ただ戸隠の店のほとんどは、つゆにつけずに
食べたもらいたいと思っているようで、最終的には好みの問題になると思います。
私のおすすめは二葉屋の十割そば。
塩で食べると本当に格別です。
□ 二葉屋
http://w1.avis.ne.jp/~futaba/→ 二葉屋のレビュー
http://u.tabelog.com/000105316/r/rvwdtl/754116/