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2023/09 訪問
北斎そして老舗菓子店のカフェでニッポンの実力と品格に触れる小布施タイムの過ごし方
2023/09/21 更新
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平日木曜日の午前10時46分。ランチタイムまであと1時間というこんな時間にもかかわらず、店内で空いているのは1卓だけでした。とても人気のお店です。
おとぎ話に出てくるような木造のお店に入ると、イングランドの香り漂うどっしりとしたアンティークのテーブルと椅子や家具調度に溢れていて、これから過ごすティータイムへの期待感が高まります。
他のお店では2000円もするゴージャスモンブランが話題にもなっていますが、こちらのモンブランにはそういう派手さはありません。しかし、栗の美味しさを追求してきた老舗ならではの地に足のついた美味しさでした。
紅茶はティーポットに入ってきてお代わりできる量。冷めないようにキルトカバーがついてくるのもヨーロッパの冬を思い起こさせる演出ですね。
栗の木テラスは創業1808年の栗菓子の老舗「桜井甘精堂」さんの旧本社を改築したカフェだそうです。小布施で初めて栗を用いた菓子「栗落雁」を考案した初代・桜井幾右衛門さんから始まる桜井甘精堂は時代の荒波を経ながらも、新しい製品を開発し続けて現在に至っていることがHPからわかります。
豊富な紅茶メニューを眺めながら好みの味を選び、落ち着く照明の中で家具を眺めてお茶とケーキを待つ。車で小布施に近づくと道の両側に見えてくるリンゴと栗の木、古びた商家が並ぶ小道、その先にある北斎美術館で出会った北斎という人物の人生、彼の作品と海外に与えた影響などをつらつらと思い出しながら、英国調の喫茶でお茶を待つという小布施体験。日本の歴史と品格を味わえる素敵な時間でした。
＜今回のチョイス＞
小布施観光に来たらモンブラン！食べログで最もポイントの高いこちらのお店をチョイス。
＜注文したもの＞：2名
モンブラン \520x2=\1040
紅茶ケニア \550
ブレンドコーヒー \600
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合計 \2,190
＜お料理の感想＞
〇モンブラン
黄色くない渋皮色のマロンペーストは粉砂糖で化粧されて透き通った感じでフワッと上に乗ってやってきます。フォークを入れると中は甘さ控えめの生クリーム、その内側に小さくスポンジケーキが入って途中の食感を変えてくれます。土台はカチッと固いタルト。アーモンドの粉が入ったクレームダマンドか？この部分以外が全てフワフワしているので、ここがアクセントになるのもモンブランケーキの基本に忠実で安心感がありました。
大きすぎないので丁度いい量。甘すぎない軽やかな味わいも良かったです。全てにおいて上品で上質。満足しました。
〇紅茶ケニア
紅茶についてあまり詳しくないのですが、メニューに「やや強めのコクを持つ」とありケーキに合うかと思って注文してみました。コクがあるといってもそれほど渋みや酸味があるわけではなく美味しい紅茶でした。
＜お店の感想＞
クラシックな英国調の雰囲気をたっぷりと味わえる店内は大人の雰囲気。モンブラン以外のスイーツも充実しているので、他のメニューも試したくなりました。