7月26日(水)
パレス平安で開催された、青木商店主催の「第一回酒造好適米酒未来の酒を楽しむ会」で贅沢な酒をたくさん飲みました。会の冒頭、酒造好適米“酒未来”について勉強会がありました。その概要ですが、十四代の蔵元・高木酒造これまで、酒未来、龍の落とし子、羽州誉の3種の酒米を開発したそうで、うち酒未来は、美山錦(♂)と山田錦系の米(♀)を掛け合せ作った米で、当時“くどき上手”など志の高い若手の酒造家に「使ってみないか」と声掛けし、現在、全国の14酒蔵が使用している酒造好適米だそうです。まさに “日本酒の未来”のため、多くの費用と長い年月をかけた酒米を他の蔵元に提供するとは、高木辰五郎(現会長)氏は何と思慮深く、太っ腹な方なのでしょうか。
また、南部美人の久慈社長は蔵元の挨拶で、「今後、10年、20年、30年後もこの酒米が使い続けられ、愛好家の輪が世界に広がり、酒未来が“酒米の王者”と呼ばれるようになる。そして、今日の参加者100名は歴史の目撃者になる」というようなことをおっしゃっていました。饒舌。スピーチがお上手ですね、羨ましい。
前置が長くなりましたが、
楽しむ会では参加者約100名が酒未来で醸した酒をたくさん楽しみました。
●十四代(純米大吟醸 酒未来、純米吟醸 酒未来)
●くどき上手(夏吟醸・Jr 酒未来純米大吟醸生詰、酒未来 純米吟醸)
●南部美人(純米吟醸 酒未来)
●一白水成(純米吟醸 酒未来)
●写楽(純米吟醸 酒未来 火入れ)
●奈良萬(純米吟醸生酒 酒未来)
当たり前ですが、同じ酒米を使った酒でも色々ですね。ただ、角の無い、旨味がしっかりした、甘味が強くて、酸味と苦味の弱い酒が多かったように思います。
ちょっと下品とは思いましたが、帰宅後、楽しむ会で提供された酒をネットで調べました。概ね三千~三千五百円の価格でした。ただ、各テーブルに無造作に置いてあった十四代純米吟醸酒未来、会の最盛期に2本だけ提供された純米大吟醸は・・・。蔵元は困っているだろうね。
※酒造好適米とは
ネットには“酒米は日本酒を醸造する原料、主に麹米として使われる米である。正式には酒造好適米・・、代表的酒造好適米は、山田錦、五百万石、美山錦、雄町、八反錦・・・。その中でも山田錦は酒米の王者などと言われ、最も尊重されている“とあります。(ウィキペディア)